大学職員面接対策

大学職員の面接対策「よく出される質問」と回答例

この記事では大学職員採用試験の面接試験対策を行えるように、大学職員の面接試験で出される可能性のある質問と質問の意図、その回答例を紹介しています。現役の大学職員面接官としての経験やこれまでに100人以上の方の就職・転職支援を行った経験からお伝えします。

はじめに

この記事では大学職員採用試験の面接試験で出される可能性のある質問を紹介するとともに、多くの質問については回答例を紹介しています。各質問では、現役大学職員である私がどのような視点で面接を行っているか、私が受験者であればどのような回答をするかについてまとめています。

また、面接では1つの質問に回答後、回答した内容に関する追加の質問を行うケースが多いです。このため、各回答で考えられる追加の質問例も示しています。これから大学職員を目指すという方はぜひ面接対策にご活用ください(質問をクリックすると回答例を見ることができます)。

Amazon電子書籍「面接回答事例集59」との関係について

Amazon電子書籍「面接回答事例集59」の内容は、基本的には本ブログで紹介している回答例と同じ内容になっています(ブログのほうがすぐに内容の修正ができるため、一部の内容についてはブログのみ修正しているものもあります)。

本ブログでは基本的に1つの質問ごとに1ページとなっているため、59の質問の回答例を見るためには、59個のページを見る必要があります。

一方で電子書籍は一気に読み進めることができるので、1ページ1ページクリックしなければならないという煩わしさはないという違いがあります。

いずれにしても内容自体はほとんど変わりませんので、本ブログを活用していただいたもよいですし、電子書籍でまとめてご覧いただいてもよいと思います。

合わせてチェック

大学職員の面接を受けるうえでの心構え

大学職員の転職・就職の面接で出そうな質問について項目ごとにまとめてみました。

もちろん同じ面接試験であっても、募集している職(管理職なのか、一般職なのか、その中間(主任など)なのか)や、職種(事務、技術、システム、研究支援など)によっても出される質問が変わってきます。

また、新卒でも学部卒か院卒かでも変わりますし、社会人であっても2~3年目の人か30歳の人か、マネジメント層かによっても変わってきます。

まずは、自分に求められると考えられる質問について、自分なりに答えられるように準備しておきましょう。

また、面接官として知りたいのは、

①あなたがどんな人なのか
②どんな働きをしてくれるのか(将来も含めて)
③その大学でもうまくやっていけそうか(大学の雰囲気に合っているか)
④他の職員や組織にどのような影響を与えてくれるか
⑤ストレス耐性はあるか、メンタルは強いか
⑥地味な仕事も地道にできそうか
⑦素直さはあるか
⑧先生や他の職員とバランスをとりながらうまく関係が気づけそうか(もめたりしなそうか)
⑨権利意識が強くないか

などをいろいろな角度の質問を通じて見ています。

質問によっては単なる事実確認の質問もありますし、自分の知らない分野ことを興味本位で聞く場合もありますし、質問によっては面接官が描いている求める人材像と一致することを確認するための質問もあります。

実際には色々な質問がされることになりますが、すべての質問うまく答える必要はなく、面接全体を通じて上記のことが面接官に伝わればよいと思います。

また、面接試験では当然にある程度は求められる人材像に寄せて回答することになりますが、それが嘘くさく聞こえてしまったらマイナスな印象になることもありますし、逆に、失敗したことや自分自身の弱い部分を正直に伝えることで素直さや誠実さが伝わりプラスの印象になったりすることもあるので、質問に対する回答が完璧だからといってプラスの印象になるとも限らないところがあります。

大学職員は一般的に、真面目にコツコツと仕事を行う職員は多いが、新しいことを企画して実行することのできる職員が少ないと言われています。

なので、面接官に対して、

「この人は新しいことを考えて、実行までしてくれそうだな」とか、
「この人はどんなことでもめげずに働いてくれそうだな」とか、
「この人は職場に新しい空気(よい影響)を入れてくれそうだな」

などと思わせることができれば、採用決定に近づくのかなと思います。

逆に、この人は

「大学職員のことを甘く見ているな」とか、
「自分のアピールばかりで口だけのような感じがするな」とか、
「周りの職員に信頼してもらえそうにないな」とか、
「気が強くてトラブルを起こしそうだな」とか、
「権利主張が強そうだな」

などと思われることのないように気を付ける必要があります。

それではぜひぜひ頑張って準備してみましょう。

 

人数限定の大学職員採用試験対策サイトのご紹介
現役大学職員で大学職員採用試験の面接官を10年以上担当している管理人が、大学職員を目指す方(100人以上)のキャリア支援を行う中で得られた情報や、採用試験対策に必要となりそうな情報をまとめたサイトです。各大学の面接試験で実際に出された質問など一般に公開しにくい情報を掲載しているため会員限定としています。一定の人数に達した際は会員登録を一時的に停止しますので、ご利用を希望する場合はお早めに登録することをオススメします。↓サイトはこちら↓
大学職員への就職・転職対策サイトトップページ
<主な記事>
大学職員の面接試験で実際に出された質問(70大学以上)
大学職員の面接試験で実際に出された質問TOP18と関連質問(計80個)
最終面接で実際に出された質問(12大学分)
面接試験想定質問作成例(14名分の作成例を紹介)
大学業界理解のための大学データの解説(60データ以上)
応募する大学が抱える「弱み」や「課題」を確認する方法と回答例紹介
大学職員志望動機の実例紹介(30例以上)
大学職員ESの項目別実例紹介(計100例以上)
テーマ別小論文作成例(14例以上)
※情報は随時追加・更新をしています。
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①本題に入る前の緊張をやわらげる質問

面接の最初にある質問です。あまり評定に関係のない質問ではありますが、無難に答えられるように準備をしておきましょう。ただ、ここでも、例えば、「緊張していますか」という質問に対して、単に「緊張しています」という回答をする人と、「控室では落ち着いていたのですが、ここに来たら急に緊張してきちゃいました(笑顔)」や「第一志望なのでびっくりするぐらい緊張しています(笑顔)」などの場合は、当然に後者のほうが印象がよくなります。

意外と冒頭の「本題に入る前の緊張をやわらげる質問」で、第一印象が変わったりもしますので、回答内容もそうですが、どんな感じで回答するかも準備しておくとよいと思います。

  • 今日は大学までどれくらいかかりましたか。
  • 今日はどのように来ましたか。
  • 昨日はよく眠れましたか。
  • 緊張していますか。
  • キャンパスの雰囲気や印象はどうですか。
  • 面接の準備はよくできましたか。
  • 自己紹介をお願いします。

【参考記事】
大学職員の面接試験で「自己紹介」を求められたときの回答のポイント

(参考)【大学職員面接試験対策】大学職員の面接試験で実際に出された質問TOP18(転職(中途採用)編)

②大学職員を目指した理由とこの大学を選んだ理由

みなさんが悩む大学職員を目指す理由(志望理由・志望動機)です。

「大学職員になりたい」と思う気持ちは人それぞれなので、自分なりのストーリーをしっかり作り上げましょう。多くの大学では、面接試験の冒頭で聞かれることが多く、ここでうまく説明ができないと面接全体にも影響が出てしまうので、しっかりと準備しておくようにしましょう。

よく「かっこいい」志望動機を作ろうとする人がいるのですが、それよりもしっかりと説明できる内容にすべきだと考えています。

創作すればするほど突っ込まれた質問に回答できなくなりますし、実際には志望動機の内容よりも、「大学職員として活躍できる」ということが伝わることのほうが重要で、それは、志望動機以外の部分からも伝えることができるからです。

自分の志望動機に自信が持てないと、面接官にも伝わってしまうので、自分自身で「こうだ」と言い切れる志望動機を準備しましょう。

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③大学職員の役割・職務への理解に関すること

大学職員の「職業理解」の部分になります。

受験者が大学職員に対してどのようなイメージをもち、どのように働きたいと考えているかを見る質問になりますので、しっかりと準備をしましょう。

面接試験でよくあるケースとしては、大学職員の仕事を理解していないため、すごくざっくりと、「大学の経営に携わりたい」、「業務の効率化をして教育を質を高めたい(研究環境をよくしたい)、「自分が大学にお世話になったので学生に恩返しをしたい」「大学の社会貢献活動に携わりたい」というケースがあります。

もちろん、上記とともに、具体的な業務を伝えられればよいのですが、これだけになってしまうと、「そもそも大学職員がどんな仕事をするかを理解していないな(自分がどんな仕事をするかイメージできていないな)」などと思われてしまうので、大学職員がどんな仕事をするかはしっかりと理解しておいたほうがよいと思います。

⇒(参考)大学職員の仕事内容を理解しておく理由と仕事理解ができる記事の紹介
⇒(参考)大学職員の業界研究に活用できる各分野の特色ある取組まとめ

④受験者自身の性格や能力などに関すること

私が大学職員の面接官として面接を行うこときは、「この大学で中長期的に活躍してくれそうか」という観点と、「この大学の風土に合っているか」を見るようにしています。

受験者自身の性格や能力は「この大学の風土に合っているか」を見れる部分でもあるので、ある程度の正直ベースでマイナスにならないような内容を準備しておくようにしましょう。

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⑤仕事の進め方や考え方に関すること

仕事の考え方については、ある程度作りこんでもバレないところでもあります。

ただ、必ずこれまでの経験や体験でそれを説明する必要があるので、「どんな考え方をもっているか」「それを裏付ける経験や体験はあるか」の2つの観点で準備するとよいと思います。

(姉妹サイト)「(会員限定)大学職員への就職・転職対策サイト」のご案内

姉妹サイトの「(会員限定)大学職員への就職・転職対策サイト」は、より効率的に大学職員の採用試験対策ができるようになっており、一般に公開できないような情報もあるため有料会員限定のサイト(月額制)としています。掲載している主な情報は以下のとおりです。なお、掲載している情報の性質上、会員数が一定の人数になった場合は予告なく申し込みを停止させていただく場合があります。

<「(会員限定)大学職員への就職・転職対策サイト」のコンテンツ>
・各大学の面接試験で実際に出された質問例(実際に受験した方から提供された大学別質問例)

・実際に大学職員の面接試験を受ける方が面接前に準備した想定質問と回答予定内容(150以上の質問と回答)

・採用試験を受ける前に知っておくべき66のデータ
→18歳人口、高等教育機関の学校数、高等教育機関への入学者数・進学率、私立大学の入学定員割れ状況、グローバル化(国際化)の状況、社会人の学び直し(リカレント教育)の状況、就職率等の状況や企業が大学に求めるもの、受験生が大学選択をする際に重視する要因等、大学における寄付金の状況など

・小論文のテーマ別作成例
→「大学職員に求められる能力とは」「大学職員の役割とは」「大学が生き残っていくためにはどのような取組が必要か」「受験生に選ばれる大学になるためには」「本学でグローバル化を推進していくためにはどのような取組が必要か」「これまでの経験を大学職員としてどのように活かすか」

・テーマ別グループディスカッション対策
→テーマ別に知っておくべきデータや特色ある取組みなどを紹介しています。
→「本学が生き残っていくためにはどのような取組を進めるべきか」「大学はどのような社会貢献の取組を進めるべきか」「本学のグローバル化を進めるためにはどのような取組が必要か」「受験生を集めるためにはどのような広報が効果的か」「大学において寄附金を増やすためにはどのような取組が必要か」「9月入学を導入することについてどのように考えるか(賛成か反対か)」

・大学職員採用試験に実際に応募した方の志望動機や志望理由の実例

・ESの各項目の作成例
→各項目は「入職後にやりたいこと」「これまでの職務経験から大学に貢献できること」「自己PR」「弱み」「仕事をするうえで(していくうえで)大切にしていること」「大学時代に力を入れたこと・最も打ち込んだこと」「転職理由・退職理由・大学職員という職業のイメージ・職員の役割・職員のあるべき姿などに関する項目」「仕事に求めるもの・将来の職業観・採用後に希望する職種とその理由などに関する項目」「大学が進めるべき取組み、力を入れていくべきこと、どんな大学にしたいか・学生にどんな学生生活を送ってほしいかなどに関する項目」「学生生活で学問以外で力を入れたこと・正課外で力を入れたこと・学業で印象に残っていることなどに関する項目」「現職における最大の成果・現職で身に付けたこと・困難だったこと・失敗したことなどに関する項目」「趣味・客観的に見た性格・苦手なことなどに関する項目」など

・分野別特色ある取組みの紹介
→教育改革、生涯学習・リカレント教育、学生支援、就職・キャリア支援、社会貢献、グローバル化、ダイバーシティ、入試・広報、保護者向けの取組、学生が運営・企画する取組

⇒「(会員限定)大学職員への就職・転職対策サイト

⑥【転職者向け】仕事に対する考え方に関すること

転職者については、特にこれまでの仕事経験について問われることになります。なぜならば、これまでの経験を聞くことで大学職員となった際にどのような職員になるかがイメージしやすくなるからです。

転職者の方は必ず聞かれることになるので、しっかりと準備しておきましょう。

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⑦大学の役割と大学業界に関すること

これも大学職員の「業界研究」にあたるような部分になります。受験者自身が大学のことを理解しているか、どんな考え方をしているかを確認するようなイメージになります。

色々な考え方ができる部分でもあるので、よく言われる考え方をベースとしつつ、自分自身のオリジナリティのある考えを伝えられるとさらによいと思います。

⑧新たな取組の提案に関すること

受験者の「提案」を聞かれるような質問になるので、自分なりの考えをまとめておくようにしましょう。

提案については、各大学の取組をハイブリットすることでかなり幅広い提案をすることができるので、準備をすればするほど様々な提案をできるようになります。

私が面接を行っていても、「それいいね」というような提案をする受験者もあり、その場合はやはりよい印象をもちますので、他の受験者との差別化しやすい部分でもあります。

合わせて読みたい記事

⑨受験する大学の基礎データに関すること

個人的にはそこまで重要だとは感じませんが、大学によっては聞かれることもあるので一応押さえておきましょう。

  • 学長の名前を教えてください。
  • 学生数はどれくらいですか。
  • 学部はどれくらいありますか。
  • 就職率はどれくらいですか。
  • この大学の建学の精神について教えてください。
  • キャンパス(大学施設)の特徴は何ですか。
  • この大学の有名な先生は知っていますか。
  • この大学の有名な研究について知っていますか。

⑩その他の質問

逆質問などはかなり高い確率で聞かれるものでもあるので、しっかりと準備しておきましょう。

他大学の受験状況については、戦略的に答える必要がある場合もあるので事前にどのように答えるかは自分なりに整理しておくとよいと思います。

大学職員採用試験でよく出される質問まとめ

この記事では大学職員採用試験で出される可能性のある質問と回答例を紹介させていただきました。実際に試験対策をする際は、自分自身のアピールしたい点を整理して、そのイメージが伝わるような回答にしていくとよいと思います。

すべての質問を想定しておくことは難しいので準備しなくても回答できるもの、準備しないとうまく回答できないものなどを整理しながら試験対策を行うとよいと思います。

合わせて読みたい

▼(会員限定)大学職員就職・転職対策サイトのご紹介▼
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