大学職員の仕事に対しては、インターネット上で「楽だ」と書かれることが多くあります。ここでは、民間企業から大学職員に転職し、大学職員として約10年経験した私なりの考えを述べさせていただきたいと思います。

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大学職員の仕事は楽なのか

「大学職員の仕事って楽そうだよね」と言われることがあります。

私自身も大学職員に転職する前はそう思っていたし、友人などに「大学職員」に転職したと言うと、うらやましがられたりもするので、きっと多くの人がそのような印象をもっているのだと思います。

大学職員への転職や就職を目指している方にとっては、すごく気になるところでもあるので、私なりに分析をしたいと思います。

ただ、私の大学の状況からの分析になりますので、他の大学に必ずしも当てはまるわけではないかもしれませんので、そのような大学もあるということでご理解いただければと思います(ちなみに私の大学は関東の中規模大学となります。)。

まず、最初に大学の中の仕事だけに焦点を当てて考えてみたいと思います。

結論から言いますと、楽な部署もあれば、大変な部署もあるというのが現実です。

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勤務時間から考える

わかりやすい指標として、勤務時間の視点から考えてみたいと思います。

私の大学では、全く残業をしなくても帰れる部署(担当)もあれば、日常的に夜の10時まで残業をしなければならない部署(担当)もあったり、場合によっては終電ギリギリまで仕事を行わなければならない時期があるという部署もあります。

ただ、仕事の大変さというのは、各職員の能力や経験なども大きく関係してくるため、単に、「この部署は大変」とか、「この部署は楽」と決められるものでもありません。

例えば、Aという部署があったとして、その部署に配属されて5年目の職員にとっては、全く残業する必要はなく、有給休暇も1年間で20日とれる場合であっても、その部署に配属されて1年目の職員にとっては、残業をしなければならなかったり、有給休暇も急な病気などの場合しかとれない場合もあります。

また、Bという部署では、12月~5月の繁忙期にはほとんどの職員が残業をしていても、その他の月は仕事が少ないために、書類の整理やマニュアルの作成、部署内の研修などを行ったりする部署もあります。

一方で、Cという部署では、新規の事業がどんどんと行われることになり、仕事が落ち着く時期が少なく、ずっとバタバタしたまま1年間を過ごす部署もあります。

さらに、職員によっては、仕事をまかせるのが危険であるため、簡易な仕事しか割り当てず、多くの時間をインターネット検索でやり過ごしている職員もいたり、逆に信頼され過ぎていて、他の職員はみんな暇なのに、その職員だけにたくさんの仕事が割り振られることもあります。

このように、「仕事が楽」とか「仕事が忙しい」と言っても、それが短期的なものなのか、長期的なものなのか、大学職員としての経験が少ないためにそうなっているのか、個人に依存するものかなど、様々なケースがあることになります。

この点については、大学職員への転職前も後もそのような傾向があると感じていて、民間企業のときも、仕事ができる人には、仕事が偏ってしまい、その人だけは年中忙しいという状況がありました。

仕事の質から考える

次に、仕事の質の点から考えてみたいと思います。

大学職員の業務では、いわゆるルーチンワークもあれば、新規事業を行う際に、企画・提案・調整などを行う業務もあったり、入試広報のように人前で説明をしなければならない仕事など様々な仕事があります。

ルーチンワークが多いと楽なイメージをもたれるかもしれませんが、例えば、朝の9時から夜の10時までずっとルーチンワークをしなければならない仕事だと、毎日におもしろみがなく、かなり辛い仕事になると思います。

また、新規事業を行う仕事の場合は、新しいことを考えなければならないし、色々な職員や先生に説明をして説得しなければならないのですが、そのような業務が苦手な人にとってはすごく大変な仕事になりますが、単調な仕事よりもこういった仕事が好きな人にとってはこちらの業務のほうがよいという職員もいます。

このように業務との相性もあるため、一概にどんな仕事が大変かというのも難しいと思います。

他の職業と比較して考える

次に、他の職業と比較して相対的に「楽なのか」ということについて考えてみました。

これはそれぞれの職業ごとに比較しなければならないと思うのですが、例えば、一般企業の営業の仕事と比較すると、営業の仕事は毎月の売り上げが厳しく管理され、目標を達成できないと上司から怒られることもあったり、そうなると職場にいづらくなったりすることもあると思います。

そのような仕事と比較すると、大学職員の仕事はきっと楽なのだと思います。

ただ、同じ一般企業の仕事であっても、例えば総務などの一般事務の仕事をしている人と比較すると、大学職員の仕事の負担とそんなに変わらないかもしれないですし、大学の大変な部署と比較すると大学職職員のほうが大変という場合もあると思います。

そうすると、結局、楽なのかどうかわからないのではないかという話にもなると思いますが、私個人としては、他の職業と比較すると、「大学職員の仕事は相対的にはきっと楽」だと思っています。

やはり、一般企業の場合は、利益を出し続けなければならないというプレッシャーも強いですし、外部環境の変化(為替の変動、景気、法律改正、地震、事件・事故)によって急激に会社の状況が悪くなることあると思います。

例えば、同じ業界の会社で不祥事などがあった際に、同じ業界というだけで敬遠され、業績が悪化するということもよくあると思います。

また、会社がつぶれないまでも、リストラにあるケースもあったりします。

そういった意味で、仕事を行ううえでのストレスは多くあると思います。

大学については、学生定員を埋められず厳しい状況にある大学ももちろんありますが、一般企業に比べると潰れるリスクは少ないですし、大学自身が不祥事を起こしたとしても学生募集にはあまり影響なかったりもするので、やはり一般企業ほどはリスクがないのだと思います。

ただ、一般企業にはない大学特有の大変さや辛さ、大学職員ならではのストレスというものもあると思っています。

以上が、民間企業から大学職員に転職した私なりの見解となります。
大学職員への転職・就職を目指す方の参考になればと思います。

(目次に戻る)大学職員コラムまとめ~現役大学職員が伝える大学の現状~

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