この記事では大学職員採用試験の集団面接(グループ面接)を受ける方に向けて、集団面接(グループ面接)にはどのような特徴があり、集団面接(グループ面接)を受けるうえで注意すべきことや好印象を残すポイント、大学職員採用試験の集団面接(グループ面接)で実際にどんな質問が出され、どの質問を優先的に準備すべきかなどについて解説します。
集団面接(グループ面接)とは
集団面接(グループ面接)とはその名のとおり、複数人の応募者の面接を同時に(集団で)行うもので、一般的に1つのグループは2~6人程度と言われています。ただ、私が聞いている限りでは2人ということはあまりなく、4人~6人のパターンが多いようです。
面接官については2人~4人と言われていますが、実際は2人~3人だったり、面接官+書記のような場合もあるようです。
大学職員採用試験における集団面接(グループ面接)については、すべての大学で実施されているわけではなく、一部の大学のみで実施されているのが現状です。
ただ、「個人面接とあまり変わらないだろう」と思ってしまう方もいると思いますが、集団面接(グループ面接)は個人面接とは異なっている部分も多くあるため、応募する大学で集団面接(グループ面接)を実施する場合は、集団面接(グループ面接)独自の対策や心構えを行っておく必要があります。
なぜ採用側は集団面接(グループ面接)を行うのか
採用側は本来であればひとりずつ個人面接をやりたいところですが、面接官の人員的な問題やコスト的な問題などからすべての応募者と個人面接を行うことができません。
このため、採用側としては面接試験の最初の段階として集団面接(グループ面接)を行い、個人面接を行う応募者を絞るために実施するという目的があります。
また、個人面接とは異なり、集団の中でどのような振る舞いができる人材なのかということを見るという視点で実施している大学もあります。
大学職員の仕事には部署によってかなり幅広いものがありますが、多くの業務は上司や同僚、後輩だけでなく、教員やその他のステークホルダーなどの多様な人コミュニケーションを取りながら進める必要があります。
このため、集団面接の中の振る舞いを見ることで、どのような仕事ぶりをしてくれる人なのかをイメージすることができます。
採用側が集団面接(グループ面接)を実施する理由は主にこの2点があると考えられます。
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集団面接(グループ面接)とグループディスカッションの違い
集団面接(グループ面接)と同じような試験形態としてグループディスカッションがありますが、大学職員採用試験ではグループディスカッションを実施している大学もあるので、まずはこの2つの違いについて解説したいと思います。
集団面接(グループ面接)は面接官がいて、面接官から受験者に質問をするという形になりますが、グループディスカッションの場合は、何らかのテーマが設定されて、そのテーマに基づいてグループで議論を行い結論を出すというものになります。
集団面接(グループ面接)とグループディスカッションは同時に複数名の選考を実施すること、集団の中での振る舞いや態度も選考の対象なることなどの共通点があります。
ただ、グループディスカッションの場合は、リーダー、書記、タイムキーパー、発表者などの役割分担があったり、チームとして議論を盛り上げて結論を出さなければならないので、集団面接(グループ面接)よりも複雑な試験形態となっています。
このため、それぞれの試験を受けるにあたってやるべき対策は変わってくるので、自分が受ける試験が集団面接(グループ面接)なのかグループディスカッションなのか、それともグループワークなのかは事前にしっかりと確認をしたうえで試験対策をするようにしましょう。
集団面接(グループ面接)と個人面接の違い
大学職員を目指す人の中でも、大学生活の中でリーダー的な役割を担うことが多かった人や、社会人経験のある転職(中途採用)の方の中には、面接に苦手意識はなくむしろ「面接が得意」と考えている人もいると思います。
ただ、集団面接(グループ面接)と個人面接にはいくつかの異なる点があって、「面接が得意」という人でも集団面接(グループ面接)では思ったよりうまく対応できなかったというケースもあるので、集団面接(グループ面接)と個人面接の違いはしっかりと押さえておくようにしましょう。
集団面接(グループ面接)が個人面接と異なる点としては、
①1人あたりの話せる時間はかなり短い
②他の受験者がいることで動揺しやすい
③他の受験者との比較がしやすいので優秀な人が多いと不合格になる可能性が上がる
④他の受験者が話しているときの態度や話した内容を理解しているかも見られている
などの違いがあります。この4つのポイントは大事な内容になるので、それぞれの詳細についても解説をいたします。
個人面接との違い①:1人あたりの話せる時間はかなり短い
集団面接(グループ面接)は1人あたりの話せる時間がかなり短いことを理解しておいたほうがよいでしょう。
個人面接の場合は30分の面接時間であれば、30分すべて1人の受験者の時間として使うことができますが、集団面接の場合は30分~60分の面接時間を複数の受験者に振り分けて使うことになります。
例えば、受験者が5名いた場合、
面接時間が30分⇒1人あたり6分
面接時間が40分⇒1人あたり8分
面接時間が50分⇒1人あたり10分
面接時間が60分⇒1人あたり12分
となり、個人面接と比較する1人あたりの話せる時間はかなり短くなります。
このため、回答については端的に答える必要があったり、1人だけ長く話してしまうとそれだけマイナスの印象を与えてしまったりするなど、個人面接と異なった点を気にする必要があります。
個人面接との違い②:他の受験者がいることで動揺しやすい
これは実際によくあることなのですが、面接の場に他の受験者がいることで、個人面接よりも動揺しやすい状況になっています。
例えば、「志望動機」に関する質問の回答を事前に準備していた際に、自分の前に答えた人と重なってしまった場合は、間違いなく一瞬動揺し、「同じでよいのか」「変えたほうがよいのか」などの迷いが生じたりします。
また、質問に対する回答がうまくできなかったときも、複数の人に見られていると感じると動揺してしまい、他の受験者の回答を集中して聞けなくなったりしてしまうことがあります。その他にも自分より明らかによい回答が出てしまうと「不合格になってしまうかも」と動揺することもあります。
面接では動揺してしまうと自分の良さを発揮できにくくなってしまうので、事前に内容が重なった場合の対応や、うまく回答できなかったとしても余計なことを考えずに面接に集中するという心構えを持っておくとよいでしょう。
個人面接との違い③:他の受験者との比較がしやすいので優秀な人が多いと不合格になる可能性が上がる
集団面接(グループ面接)の評価方法については、一般的に相対評価で実施されていると言われていますが、絶対評価を実施している場合も全くないわけではないので、実際のところは大学によって異なっていると思っています。
ただ、グループ内の順位を付けているケースは多く、例えば5人の受験者がいた場合は1位~5位までの順位を割り振っていることが多いです。
そして、この5人のうち何人を次の選考に進めるかについては、個人面接に対応できる人数が大学によって異なることもあり、大学として一律1~2位という場合もあれば、すべて面接官に委ねられているケースもあります。
ただ、他のグループとのバランスを考えると、1つのグループですべての人を選考通過とすることはなかなかしにくいところがあるので、グループ内順位で4位や5位の場合は選考通過になる可能性はかなり低くなります。
このため、優秀な人が多いグループになってしまうと相対的に順位が下がることになり、結果的に不合格になる可能性が高まってしまうことがあるので、同じグループになるメンバーにも影響を受けてしまうのは個人面接にはない部分になります。
個人面接との違い④:他の受験者が話しているときの態度や話した内容を理解しているかも見られている
集団面接(個人面接)の場合は、他の受験者が話しているときの態度も見られることになります。ただ、実際のところは多くの受験生は他の受験者が話しているときにボーとしている人はいないので、単なる「聞く姿勢」だけで評価に差が出ることはほとんどありません。
実は集団面接(グループ面接)の場合は、個人面接にはない点として、面接官によって「先ほどの〇〇のような意見がありましたがどのように思いましたか。」などという質問の仕方もあります。
このような場合には、「他の受験者が話したことをしっかりと理解できているか」「他の受験者の回答受けて自分なりの考えが短時間でまとめられているか」などではそれなりに差があるなと感じることがあります。
このため、個人面接では面接官の質問さえ理解できれば問題ありませんが、集団面接(グループ面接)の場合は他の受験者が話した内容も理解しなければならないケースもあります。
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集団面接(グループ面接)の基本的な流れ
ここまでは集団面接(グループ面接)の特徴を中心に解説してきましたが、ここからは大学職員採用試験の集団面接(グループ)を受けるにあたって知っておいていただきたいこと紹介していきます。
まずは集団面接(グループ面接)の基本的な流れについて知っておきましょう。集団面接(グループ面接)の基本的な流れは、
①入室
②面接官の声掛けがあったら着席
③面接官の質問に回答(自己紹介を含む)
④面接官の合図で面接終了
⑤退室
というような流れになります。
ただ、これはあくまで「基本」であって、入室した後に荷物を置く位置がイスの横だったり指定の場所だったり、冬はコートを置く場合があったりするなど、実際の流れについては大学や会場によっても異なるということが多いです。
このため、逆にあまり流れを決めつけ過ぎてしまうと、違っていたときに動揺してしまうので、基本の流れだけを理解しておき、実際の流れは当日の大学側の案内を確認しながら臨機応変に対応すると考えておいたほうがよいと思います。
集団面接(グループ面接)の質問の出され方
集団面接(グループ面接)は、面接官が1つの質問をしたら受験者が順番に回答をしていくというような形で、質問自体も基本的に受験者によって変わることはなく共通しているイメージがあると思います。
ただ、実際にはあまり多くはないのですが、1人5分程度の時間で連続して質問を行い、それが終わったら2人目に質問をするといった質問の出し方をした大学があったとの報告もあります。また、この場合の質問内容は共通する質問も一部あったものの、多くの質問は受験者によって異なる質問だったとのことでした。
このように通常とは異なるような質問の出し方のパターンがあることも知っておくとよいでしょう。「集団面接(グループ面接)は他の受験者が回答している間に考えることができるので対応しやすい」と思って人もいるかもしれませんが、それができないケースも実際にはあることを理解しておきましょう。
集団面接(グループ面接)を受ける際に注意点すべきポイント
集団面接(グループ面接)は1人あたりの回答できる時間も短かったり、質問数も限られてしまうことから、実は評価の差がつけにくいということもあります。
実際に集団面接(グループ面接)の面接官をやってみると、グループ内で1位にしたいような人や、最下位にしたいような人はそれなりにいてそのような人の順位は付けやすいのですが、それ以外の2~4位などの順位を付けるのはあまり差がなくそれなりに苦労したりします。
そのときに、マイナス評価となるような対応を行ってしまうとグループ内での順位が下がってしまう可能性が高まるため、できるだけマイナス評価になるような対応をしないようする必要があります。
そこで集団面接(グループ面接)を受ける際にマイナス評価となってしまうような注意すべきポイントをいくつか紹介します。
マイナス評価となるポイント①:話す時間が1人だけ長くなってしまう
ここまででも何度かご説明していますが、集団面接(グループ面接)は1人あたりの回答できる時間がかなり短いこともあって、面接官としてはできるだけ平等に発言できる機会を与えたいと考えています。そのような中で、1人だけ話す時間が長くなってしまうようなことがあると、それだけでマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
個人面接の場合は質問の内容によっては時間をかけて説明して面接官に理解してもらうという場面もあり得ますが、集団面接(グループ面接)の場合は基本的に端的に回答することが求められます。
このため、1人だけ話す時間が長くなってしまうことのないように、質問によっては集団面接(グループ面接)用に端的に回答できるよう準備しておく必要があります。
マイナス評価となるポイント②:目立とうとし過ぎてしまう
集団面接(グループ面接)も1つの選考なので、合格を勝ち取るためには当然に自己PRをしていくことになります。ただ、あまり自分ばかり目立とうとばかりしてしまうと逆にマイナスの印象を与えてしまうので注意が必要です。
例えば、他の受験者の回答を受けた質問をされたときに、自分自身の考えを強くアピールし過ぎたり、自由に回答が求められた際に何度も自分ばかり回答してしまうようなことです。
もちろん適度な自己PRは必要になるので、「目立ち過ぎない」ということを意識するようにしましょう。
マイナス評価となるポイント③:細かいことで変な印象を与えてしまう
その他にも、
・身だしなみが悪い
・姿勢が悪い
・面接中に手遊びをしている、貧乏ゆすりをしている
・他の受験生の話を聞いていない
・回答が質問の趣旨に合っていない
・言葉遣いがあまりよくない
などがあるマイナスな印象を与えてしまうことになります。これらのポイントは集団面接(グループ面接)に限った話でもないものが多いですが、このような細かいことで面接官にマイナスな印象を与えてしまうようなことはないようにしましょう。
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集団面接(グループ面接)で好印象を残すポイント
続いて集団面接(グループ面接)で好印象を残すポイントについてですが、集団面接(グループ面接)も面接試験ということに変わりはないので、好印象を残すポイントは個人面接とあまり変わらないと考えています。私自身が実際に面接官を行って好印象だと感じたこと(他の受験者よりも高評価にしたいと感じたこと)は、
・話し方や身だしなみなどの第一印象がよい
・説明が論理的でわかりやすい
・大学が求める人材に一致している
・回答内容や振る舞いから大学で活躍できそうなイメージができる
などで、基本的には個人面接と大きな違いはありませんでした。
ただ、集団面接(グループ面接)では、複数の受験生が同時に選考を受けていること、受験生の発言内容も理解する必要があること、1人あたりの説明時間が短いことなどの個人面接にはない環境でこのような好印象を与えなければならないという点に難しさがあります。
回答内容については一部の説明が長くなってしまうような回答を除けば、個人面接と同じ回答でも問題ないので、集団面接(グループ面接)という特殊な環境を踏まえながら、いかに面接官に「大学で活躍できそうな人材か」ということをアピールできるとよいと思います。
大学職員採用試験では集団面接(グループ面接)はどの程度実施されているのか
大学職員採用試験で集団面接(グループ面接)がどの程度実施されているかについては、あまり細かいデータはないのですが、私にご相談いただいている方が受けた試験の感覚で言うと1割~2割程度なので、大学職員採用試験では集団面接(グループ面接)はそこまで多く実施されていないと感じています。
ただ、集団面接(グループ面接)ではなくグループディスカッションを実施している大学もあるので、複数名を同時に行う選考を実施している大学はもう少し多くなるくらいだと思います。
このため、基本的には個人面接の準備を行い、集団面接(グループ面接)については志望する大学で集団面接(グループ面接)が実施されることがわかったら準備を始めればよいと思います。
大学職員採用試験の集団面接(グループ面接)で実際に出された質問
集団面接(グループ面接)の対策を行っていくうえでは、大学職員採用試験の集団面接(グループ面接)で実際にどのような質問が出されているかを知っておくことも重要になると思います。
そこで、私が大学職員を目指す方からの就職・転職相談を受ける中で、実際の大学職員採用試験の集団面接(グループ面接)で出された質問について情報提供いただけたものをいくつか紹介したいと思います。
ただ、面接試験ではどんな質問がくるかはわからないので、大学や面接官によって色々なパターンの質問がくるということも理解しておくとよいと思います。
事例①:都内中堅私立大学の集団面接(グループ面接)で出された質問
・大学生活で一番の思い出は何ですか。
・仕事をする上でのモートーは何ですか。
・教育業界を目指した理由は何ですか。
・職員やパートを含め20人ほどの人たちと仕事をするときどういった事を心がけて仕事を行いますか。また、マネジメントの行う場合はどのようなことが重要だと思いますか。
・入職後にどのような業務をしていきたいですか。
事例②:都内女子大学の集団面接(グループ面接)で出された質問
・自己紹介
・本学のイメージはどのようなものか
・コロナ禍での大学の対応についてどのように感じるか
・本学職員のイメージや役割はどのようなものか
・逆質問
事例③:地方国立大学の集団面接(グループ面接)で出された質問
・志望動機について教えてください。
・アピール欄に記載した3つの中から最もアピールしたい点とそれをどうやって職員として活かせるのかについて教えてください。
・趣味、ストレス解消法を教えてください。また、経験職の方は退職理由も教えてください。
・面接官が趣味を作りたい人だとして、面接官にオススメの趣味を提案してください。
・仕事をする上で大切だと思うことは何ですか。
・現在の併願状況を教えてください。
・最後にPRをお願いいたします。
事例④:地方理系私立大学の集団面接(グループ面接)で出された質問
・自己紹介
・志望動機
・これまでの失敗エピソード
・転職理由
・あなたの強みとそれをどう生かせるか
・職場における人間関係でのあなたのポジション
・あなたは人からどのような人物といわれるか
大学職員採用試験の集団面接(グループ面接)でよく出される質問
上記ではいくつかの大学の事例を紹介しましたが、自己紹介や志望動機などの各大学で共通するような質問から、面接官に対して「趣味の提案」をするような特殊な質問まで、様々な質問があったことがご理解いただけたと思います。
ただ、これらの質問に対する回答をすべて準備するのは難しいですし、これ以外の質問も出されてしまうので、集団面接(グループ面接)対策を行う際は、もう少しポイントを絞って対策をしたほうが効率的に準備することができます。
そこで、上記以外の大学も含め、私に情報提供いただいている質問の中で、全体的によく出されている質問をいくつかピックアップしたいと思います。
まずはここに記載する「よく出される質問」の回答を準備し、その後は可能な範囲でより多くの質問に対する回答ができるように準備するとよいと思います。
集団面接(グループ面接)でよく出る質問
・自己紹介
・志望動機、志望理由
・(転職者の場合)転職理由
・自分の強みを大学にどう活かすか
・併願状況
・最後の自己PR、質問
集団面接(グループ面接)対策の進め方
ここまでに集団面接(グループ面接)とはどのようなものか、集団面接(グループ面接)でマイナス評価となるポイントや好印象を残すためのポイント、大学職員採用試験で実際に出された質問などを紹介しました。
最後に簡単ではありますが、集団面接(グループ面接)対策の進め方をお伝えします。
集団面接(グループ面接)対策の進め方としては、
①本記事で解説している集団面接(グループ面接)の特徴を理解(注意すべきこと・好印象を残すポイントの理解)
②集団面接(グループ面接)でよく出される質問への回答の準備
③可能な限りその他の質問の回答の準備や業界研究を実施(個人面接対策と同時に実施)
の流れで進めるとよいと思います。
集団面接(グループ面接)を受けることが決まったら、まずは①と②を実施していただき、③については可能な限り対応できればよいと思います。
ただ、③についてはその対策がそのまま個人面接対策につながることが多いので、実際には個人面接対策と集団面接(グループ面接)対策を同時に行っているような感じになるので、この作業自体は今後の面接にも活用できることになり、無駄なものにはならないと思います。
集団面接(グループ面接)で注意すべきことや好印象を残すためのポイントまとめ
就職・転職活動においては、様々な試験が実施されるため、集団面接(グループ面接)対策まではなかなか手がつけられないという人もいます。
集団面接(グループ面接)は基本的には個人面接と共通する部分も多いので、集団面接(グループ面接)の特殊性などを押さえることができれば、後は個人面接対策を行うことで、集団面接(グループ面接)対策もできていることになります。
ただ、「集団面接(グループ面接)は個人面接と比較すると1人あたりの説明する時間も短く難しくない」と思って準備を怠ってしまうと、思わぬところで不合格になってしまう可能性もあるので、実際に集団面接(グループ面接)を受けることになった際は、それなりの準備はしっかりと行うようにしましょう。