この記事では大学職員採用試験の面接試験で「自己紹介」を求められた際に好印象を与えるポイントや注意すべきことを解説し、「自己紹介」の新卒・転職(中途採用)別回答例を紹介します。

面接官が面接試験で「自己紹介」を求める理由

面接試験において面接官が「自己紹介」を求める理由は、

・急に難しい質問から入るのではなく簡単な質問をすることで話しやすい雰囲気を作りたい(アイスブレイク的な意味合い)
・面接の冒頭で応募者がどんな人かを簡単に知りたい
・面接の質問をしていく際のコミュニケーションのきっかけを作りたい

などの意図があります。

面接官としては、あくまで「自己紹介」を求めているので、ガッツリと自己PRしてほしいわけではないですし、ガッツリと志望動機を言ってほしいわけではありません。

もちろん自己紹介や志望動機も聞きたいのですが、これらについては「自己紹介」とは別のところでしっかりと聞きますので、まずは面接官には上記のような意図があることを理解し、その意図に沿った回答をすることを心がけましょう。

面接試験の「自己紹介」は単にと名前と所属を言えばいいわけではない

面接試験で「自己紹介」を求められた際は、新卒者であれば名前と大学名を、転職(中途採用)者であれば、名前と社名を答えればよいと思っている人もいます。

ただ、実は面接官によっても「自己紹介」で話してほしい内容は異なっており、単に名前と大学名(社名)を言ってほしいと考えている場合もあれば、大学生活で取り組んだことやこれまでの経歴なども併せて説明してほしいと考えている場合もあります。

面接官がどのような内容を求めているかについては、面接時の「自己紹介」の質問の聞き方によって変わってきますが、まずは単に名前と大学名(社名)だけを言えばよいというわけではないということを理解しておくとよいと思います。

「自己紹介」は面接試験の冒頭で聞かれることがほとんどで、ここでうまくいかないとその後の面接のやりとりにも響いてしまう可能性もあるので、応募者としてもしっかりと準備しておきたいところです。

大学職員の面接試験で「自己紹介」はどのくらい求められるのか

私は「ココナラ」というサイトを通じて、大学職員への就職・転職を目指す方からのご相談を受けているのですが、その相談の中で大学職員の面接試験で実際に出された質問を情報共有していただいています。

その中で、「自己紹介」については1~2割程度の面接で聞かれていますので、仮に、内定まで3回の面接があった場合は、大学職員の面接試験でもそれなりに聞かれているといえます。

また、集団面接においては面接全体の2~3割くらいになっているので、集団面接のある大学を受ける人は必ず準備しておくべき質問になります。

このように大学職員の面接試験では「自己紹介」はそれなりに高い確率で聞かれるものだと考えられます。

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大学職員の面接試験における「自己紹介」の質問のされ方

面接試験における自己紹介については、単に「自己紹介をしてください」というパターンだけでなく、説明する内容を指定される場合など、色々なパターンがあります。

すべての質問に対して準備しておく必要はありませんが、色々なパターンがあることを知っておくことで、面接試験でどんな質問のされ方をしても混乱することなく落ち着いて対応できるようになります。

ここでは私に大学職員への就職・転職相談をしていただいている方から情報提供いただいた実際に大学職員の面接試験で実際に出された質問を紹介します。このようなパターンがあるということを理解しておくとよいでしょう。

<「自己紹介」に関する質問例>
・簡単に自己紹介をお願いします。
・まず最初にお名前と大学名と大学時代の主な活動内容を教えてください。
・1分程度で自己紹介をお願いします。
・2分程度で自己紹介をお願いします。
・自己紹介と志望理由をお願いします。
・自己紹介と自己PRを1分でお願いします。
・自己紹介と強みを1分で話してください。
・自己紹介と志望動機を2分で話してください。
・自己紹介と本学でどう働きたいかを教えてください。

 

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<主な記事>
大学職員の面接試験で実際に出された質問(70大学以上)
大学職員の面接試験で実際に出された質問TOP18と関連質問(計80個)
最終面接で実際に出された質問(12大学分)
面接試験想定質問作成例(14名分の作成例を紹介)
大学業界理解のための大学データの解説(60データ以上)
応募する大学が抱える「弱み」や「課題」を確認する方法と回答例紹介
大学職員志望動機の実例紹介(30例以上)
大学職員ESの項目別実例紹介(計100例以上)
テーマ別小論文作成例(14例以上)
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「自己紹介」で1分や2分などの時間を指定された場合の目安となる文字数

上記では大学職員採用試験の面接試験においては色々なパターンで「自己紹介」が聞かれていることを紹介しましたが、その中で「1分程度で自己紹介をお願いします」などの時間が指定されている場合がありました。

「自己紹介」の準備をこれから進める方にとっては、「1分とは何文字くらいなのか」と疑問に思うことがあると思うのでここで簡単に紹介いたします。

一般的に人が1分話す際の文字数の目安はだいたい300字程度と言われています。

人によって話しやすいスピードは変わるとは思いますが、1分のパターンの場合はまずはこの文字数をベースに作成し、実際に面接を想定して口に出して読んでみて、自分にとっては何文字くらいが適切かを考えてみるとよいと思います。

この考え方に基づくと2分の場合は600文字、3分の場合は900文字程度になりますが、長ければ長くなるほどズレが生じるので、必ず何度かは口に出して試してみるようにしましょう。

ただ、仮に1分と指定された場合でも、実際に話した時間が50秒だったり70秒であっても面接官としてはあまり気にしないので、時間についてはあまり神経質になり過ぎなくてもよいと思います。

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面接の「自己紹介」で伝えるべき基本情報と話すべき時間(新卒・転職別)

ここでは面接の質問の際に話すべき内容の指定が特になく、単に「簡単に自己紹介をお願いします」と求められた場合を前提に記載します。

もし、「お名前と所属をお願いします」などと話すべき内容が指定された場合は、その質問に合った回答をするようにしましょう。

新卒者も転職(中途採用)者も次の4点を押さえたうえで、この4点だけにするのか、プラスアルファでその他のことを伝えるかを考えるとよいと思います。

「自己紹介」で伝えるべき基本情報

新卒者の場合は、

①氏名と所属(大学名・学部名)
②学生時代に学んだことや頑張ったこと、取り組んだこと
③強みなどの自分自身のセールスポイント
④挨拶や意気込みなどを一言

の4点を意識して伝えるとよいでしょう。

所属(大学名)については、学部名だけで自分の学んでいる内容をある程度イメージさせることができるのであれば学部名だけでもよいですし、学科やコースなどを言わないとイメージができないようなものであれば、学科やコースまで伝えてもよいと思います。

このあたりは「学部名だけまでしか言ってはいけいない」などのルールはありません。

転職(中途採用)者の場合は、

①氏名と所属(社名、部署名・担当等)
②これまでの職務経歴・現在の仕事内容
③強みなどの自分自身のセールスポイント
④挨拶や意気込みなどを一言

の4点を意識しましょう。ただ、転職(中途採用)者の場合であっても、就職してあまり時間が経っていない場合(就職後1~2年)は、②の部分で大学時代に取り組んだことなどに触れてもよいと思います。

もちろん上記4点の他に自分の趣味や出身地、応募する大学の印象に触れたりするなど、自分自身の印象付けができるようなことを伝えても問題ありません。

「簡単に自己紹介をお願いします」と言われた際の話すべき時間

次に「簡単に自己紹介をお願いします」と言われた際の話すべき時間についてですが、一般的には「1分以内」とか「1分程度」にするとよいとされています。

あまり短すぎても長すぎてもよくないので、感覚的には40秒~60秒くらいであれば物足りないということもあまりないですし、長すぎると感じられてしまうこともないと思います。

人それぞれ「ここだけは伝えたい」ということは変わってくると思うので、伝えるべき基本情報にある4点と、必要に応じて自分自身で伝えたいと思う内容を付け足して、1分以内に収まるかを確認しながら自分なりの自己紹介パターンを作っておきましょう。

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面接における「自己紹介」で注意すべきこと

ここからは面接の「自己紹介」において好印象を与えるためにはどのようにしていけばよいのかについてお伝えしていきたいと思います。

まずは、「自己紹介」をするときに注意すべきことをお伝えし、その後に好印象を与えるためのポイントを解説していきます。

「自己紹介」で注意すべきことは次の4点です。

注意点①:自己PRし過ぎてしまう

ときどき「自己紹介」を自己PRと間違えて捉えてしまって、冒頭から自己PRをガッツリやってしまう人がいます。

ただ、「自己紹介」はあくまで冒頭の挨拶のようなものですし、自己PRはまた別の質問として聞かれる可能性も高いので、逆に「自己紹介」の部分で自己PRを話過ぎてしまうと、本来の自己PRのときに話す内容と重なってしまい、面接官に「さっきと同じことを言っているな」と思われてしまいます。

もちろん「自己紹介と自己PRを2分でお願いします」などと言われた際は、自己PRをそれなりにしっかりと行う必要がありますが、そのような場合以外は自己PRをし過ぎないように注意しましょう。

注意点②:内容を盛り込み過ぎてしまう

面接試験なので自分をアピールすることは大切なのですが、「自己紹介」では内容を盛り込み過ぎてしまうのは避けましょう。

恐らく事前に面接試験の「自己紹介」の準備をすると、伝えるべき4つの基本情報の他に、

・サークルのことも言いたいな
・アルバイトもこれとこれは長くやったからは伝えたいな
・高校時代の部活で全国大会に行ったことも伝えたほうがよいのかな
・そういえばボランティアもしたけどボランティアは印象がよいような気がするな
・前の部署のあのプロジェクトのことは言っておきたいな
・今の会社に入った理由を伝えないと大学職員を目指した意図が伝わらないかな

などと、伝えたい内容が溢れてきてしまう人もいると思います。

それをそのまますべて入れ込んでしまうとかなりのボリュームになってしまうので、自分自身で優先順位をつけて、「自己紹介」で伝えることと伝えないことの切り分けをしっかりと行うようにしましょう。

注意点③:求められている内容以上のこと言ってしまう

さきほど「自己紹介」は面接官によって求められる内容が異なることを説明させていただきましが、例えば「お名前と大学名をお願いします」と言われているにもかかわらず、求められていないその他の内容を言ってしまうのは避けましょう。

面接試験を受けるにあたっては、事前にいくつかの回答パターンを準備していると思いますが、「せっかく準備したからもう少し話してしまおう」と思ってしまう人もいると思います。

ただ、求められている以上のことを話してしまうと、「質問をちゃんと理解しているのかな」「ちょっと質問に対して説明が長いな」などと思われてしまいます。

もちろん「お名前と大学名をお願いします」と言われたときに、「〇〇大学〇〇学部〇年の〇〇と申します。本日はよろしくお願いします。」などというようなちょっとした内容を付け加えることは問題ありませんが、このときに自己PRや趣味まで付け足してしまうようなことはやめましょう。

注意点④:情報が少な過ぎる・内容が薄過ぎる

「簡単に自己紹介してください」を「名前と大学名(社名)を言ってください」と捉えてしまい、名前と大学名(社名)しか言わないという人がときどきいます。

面接官からの質問が「名前と大学名(社名)をお願いします」であればよいのですが、「簡単に自己紹介をお願いします」であった場合は、単に名前と大学名(社名)だけだと質問に対する回答としては適切ではない回答になります。

面接で「自己紹介」を求められた際は、面接官の質問の仕方によって「どんな自己紹介が求められているか」を意識し、情報が少な過ぎたり、内容が薄すぎるような回答にするのは避けましょう。

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面接における「自己紹介」で好印象を与えるポイント

続いて、好印象を与えるために意識していただきたいポイントをお伝えします。上記の注意すべき点を踏まえつつ、こちらで紹介するポイントを意識すると、面接官によい印象が与えられると思います。

好印象を与えるために意識していただきたいことは次の4点です。

ポイント①:自分は「こんな人」であるということを伝える

自己紹介ですので、自分は「こんな人」であることを伝えることを意識しましょう。

例えば、新卒者であれば「部活を頑張った人なのか」「研究を頑張った人なのか」「留学などの課外活動を頑張った人なのか」「色んなことにチャレンジした人なのか」「元気がある人なのか」など、自分が「こんな人」であるということが伝わるとよいと思います。

転職(中途採用)者の人であれば、「専門性が高い人なのか」「幅広い仕事をやってきた人なのか」「課題解決が得意な人なのか」「柔軟性を売りにしている人なのか」「忍耐力がある人なのか」などが伝わるようなイメージですね。

このように自分自身のよい意味での「印象づけ」ができると好印象を与えることができます。

ポイント②:簡潔に伝える

自己紹介は自己PRではなく、あくまで面接の冒頭で「自分自身の基本情報を伝える」という趣旨のものです。

あまりに情報量が多すぎると面接官が求めている内容とのズレが生じてしまい、冒頭からマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

面接試験では自分をアピールしたいという気持ちが強くなってしまいますが、自己紹介以降でもアピールするチャンスはありますので、「自己紹介」の場合は自己紹介に適した説明量にする必要があります。

ここで簡潔に伝えることができれば、説明力があることがアピールできたり、面接官も気分よく次の質問に進めることになるので、それが好印象につながります。

ポイント③:話し方・伝え方を意識する

「自己紹介」は面接の冒頭で聞かれる可能性が高いので、「自己紹介」の話し方や伝え方は、面接官にとっては応募者の第一印象を認識する大きな判断材料になります。

面接の冒頭になるので、緊張していたり、その場の雰囲気に慣れていない状況だと思いますので、いつもより少し大きめの声を出すように意識したり、姿勢についても背筋を伸ばしてアゴを引いて堂々と見えるように意識するようにしましょう。

緊張して声が小さくなってしまうということはよくあることなので、少し大きめの声を出すということは特に意識するとよいと思います。

ポイント④:詳しく聞いてほしいことに触れておく

これは厳密に言うと「自己紹介」の回答として好印象を与えるというよりは、その後の面接のやりとりで好印象につなげるというものです。

「自己紹介」の回答のときに、自分自身でアピールしたいことで、面接官が詳細を聞きたくなるような内容を入れておくと、その後の面接のやりとりの中で面接官に聞いてもらいやすくなります。

面接試験では聞いてもらいたいことを聞いてもらえないということもあるので、自分自身から種まきをするという意味で、「自己紹介」の回答の際に触れておくということを戦略的に行ってもよいと思います。

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大学職員の面接試験における「自己紹介」の回答例(新卒・転職別)

ここまでに面接試験で「自己紹介」を求める意図や、注意すべきこと、好印象を与えるためのポイントをお伝えしてきましたが、ここで「自己紹介」の回答例をいくつか紹介したいと思います。

新卒・転職(中途採用)別に紹介しますので、それぞれに合ったものを参考にしていただければと思います。

新卒回答例①:「アクティブな人材」という印象を残した例

〇〇大学〇〇学部の〇〇です。大学では企業経営に興味があったためマーケティングのゼミに所属し、従来の広告とSNS広告の違いや効果などについて研究をしています。また、学業以外にはオランダへの10ヶ月の留学、2つの会社へのインターン、海外への短期ボランティア、サークルの立ち上げなど様々な経験をしました。このような様々なことにチャレンジできることが私の強みの1つだと思っています。本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。よろしくお願いいたします。

<面接官(キャリアコンサルタント)から見た好印象のポイント>
・色々なことにチャレンジしたことが伝えられている
・多くの大学でグローバル化が進められている中で、海外での経験や語学力が高いことは好印象につながる
・ゼミの内容も大学の広報業務に関係することなので面接官の興味を惹く

新卒回答例②:「計画力がある」という印象を残した例

〇〇大学〇〇学部に所属しております〇〇と申します。大学では特に部活に力を入れておりまして、陸上部では部長を経験しました。部長としては単に練習メニューを考えるだけでなく、部員がモチベーションを維持しやすい内容を取り入れたり、新入部員の勧誘方法を考えたりと、事前に準備・計画することの大切さを学びました。また、趣味は旅行で、旅行に行くのも好きですが、旅行の行き先やスケジュールなどを考えるのも好きで、友人と旅行に行く際はほとんど私が企画を立てていました。仕事をするうえでは事前に準備をすることや計画することも大切になってくると思いますので、貴学でもこのような能力を活かしたいと思っています。本日はよろしくお願いいたします。

<面接官(キャリアコンサルタント)から見た好印象のポイント>
・部長というリーダーの経験があることをアピールできている
・部活で創意工夫していることがわかる
・趣味を入れることで真面目さ以外の人柄やユーモアさなどを伝えられている

新卒回答例③:「企画力・実行力がある」という印象を残した例

〇〇大学〇〇学部からまいりました〇〇と申します。私が大学で特に力を入れたことは、大学の学生広報メンバーとして3年間活動したことです。学生広報メンバーとは大学の広報部と連携し、高校生に対して大学の宣伝するメンバーです。私はせっかくだから新しい取組をやりたいと考え、既存の取組だけでなく高校生の保護者に対して大学の魅力や受験時に親にサポートしてほしかったことを意見交換する場を作ったり、学生によるYouTube動画の作成を行いました。これらの取組を通じて1つのことを協働してみんなで作り上げる能力が身に付いたと思っています。本日は第一志望の大学なのですごく緊張していますが、伝えたいことはしっかり伝えられるようにしたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

<面接官(キャリアコンサルタント)から見た好印象のポイント>
・大学職員と一緒に働いた経験を伝えているので面接官が興味を持ちやすい
・新しい取組を企画し、実行してことがアピールできている
・さりげなく第一志望であることを伝えている

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転職回答例①:「努力できる人材である」という印象を残した例

〇〇と申します。現職は〇〇株式会社の〇〇部に所属しておりまして、主に〇〇の販売営業を担当しています。新規開拓と既存顧客への対応割合はだいたい半々くらいです。現在の担当になったのがちょうど6年前になりますが、1年目と2年目は前年度売上を超えることはできませんでしたが、3年目以降は前年度実績を上回り、直近では1年目と比較すると+23%の売上を達成することができました。これを達成できたのはこの製品の営業になって以降、自社の製品を使っていただけないお客様に対してもこまめに通い、有益になりそうな情報を提供し続けたことが理由だと考えています。大学においても粘り強く様々な取組にチャレンジし、大学の魅力向上に貢献したいと思っています。本日はよろしくお願いいたします。

<面接官(キャリアコンサルタント)から見た好印象のポイント>
・うまくいかなかったことも伝えられているので素直さが見受けられる
・具体的なエピソードに触れることで努力してきたことが伝わる内容となっている
・大学でも求められる「粘り強さ」や「忍耐強さ」のアピールができている

転職回答例②:「企画力・問題解決力がある」という印象を残した例

〇〇株式会社に所属しております〇〇と申します。現職には大学卒業後に就職し、これまでずっと総務・人事系の業務を担当してきました。これまでに、勤怠管理、給与計算、福利厚生、労務管理などを経験し、現在は主に新入社員の研修の企画や人事評価制度の改定などを行っています。役職としては係長で部下は5名います。担当業務以外では、人事部内の業務効率化プロジェクトや大学生向け広報コンテンツの作成など、社内の分野横断プロジェクトのリーダーも務めてきました。大学でも様々な新規プロジェクトがあると理解していますので、これまでの経験を活かしていければと思っています。本日は面接の場を設けていただきましてありがとうございます。よろしくお願いいたします。

<面接官(キャリアコンサルタント)から見た好印象のポイント>
・これまでに様々なプロジェクトに関わったことが伝えられている
・マネジメント経験やリーダー経験があることをアピールできている
・なんとなく現職でも活躍できている印象を与えることができている
・大学で求められている人材を理解していることをアピールできている

転職回答例③:「グローバル人材である」という印象を残した例

本日はお時間をいただきましてありがとうございます。〇〇と申します。現職は〇〇株式会社で、主に〇〇の輸入・販売を行っている会社になります。現在は〇〇部に所属しており、輸入部門のマネジメント業務を中心に行っています。これまでに特に印象の残っている仕事は、フィリピン支社の立ち上げに関わったことです。海外という場所での仕事や様々な国籍の方と一緒に働いた経験は、正直大変なことのほうが多かったのですが、目の前の1つ1つの課題を解決してきたことが、今では自分自身の力になっていると思っています。大学でも多様な方と関わる仕事が多いと思いますので、大学のグローバル化や魅力向上に貢献したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

<面接官(キャリアコンサルタント)から見た好印象のポイント>
・多くの大学でグローバル化が進められている中で、海外での経験や語学力が高いことは好印象につながる
・エピソードを入れることによって苦労してきたことや課題解決してきたことがわかる
・マネジメントをしていることで現職でステップアップしている(活躍している)ことが伝わる

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大学職員への就職・転職相談の中でいただいた質問とそれに対する回答

私が大学職員への就職・転職相談を受ける中で、「自己紹介」に関する質問を受けることがありますので、いくつかここでご紹介したいと思います。

質問①:「自己紹介」で趣味を紹介してもよいか

<質問>
〇〇大学の職員採用試験を受ける予定で、昨年は「自己紹介」を聞かれたとのことで「自己紹介」の回答の準備をしています。その際に趣味まで伝えるか迷っているのですが、「自己紹介」で趣味を入れてもよいのでしょうか。それとも大学時代の学業面や課外活動に限定したほうがよろしいでしょうか。

<私の回答>
この記事でも、「自己紹介」で伝えるべき4つの基本情報をお伝えしていますが、この4つの基本情報以外を言ってはいけないということではありません。

この4つの基本情報を押さえつつ、ご自身のよい印象をつけるために趣味を伝えたほうがよいのであれば、積極的に趣味を伝えたほうがよいと思います。

この質問では面接官に対してあなた自身が「こんな人」と伝えることが大事になるので、この目的を達成するために必要な情報を伝えることは問題ないですし、むしろ4つの基本情報に縛られ過ぎずに積極的に伝えるようにしましょう。

質問②:「自己紹介」で求められた内容以外も伝えてもよいか

<質問>
面接試験の冒頭で「名前と大学名をお願いします」などのように自己紹介的な質問がされることがありますが、名前と大学名以外は言わないほうがよいのでしょうか。

<私の回答>
面接冒頭の「自己紹介」の聞き方は面接官によってことなりますが、内容を指定されている場合は求められた内容だけ答えるようにしましょう。

求められていないことまで伝えてしまうと、質問の意図が汲み取れていないと思われてしまいます。ただ、最後に「本日はよろしくお願いします」などと付け加えることは問題ありません。

面接試験で「自己紹介」を求められたときの対応のポイントまとめ

面接試験における「自己紹介」は簡単な質問のようにも感じますが、面接官の質問の意図をしっかりと捉えないとマイナスの印象を与えてしまうこともあります。

また、面接の冒頭に聞かれる質問でもあり、面接試験をうまくスタートダッシュするためにも、しっかりと回答できるように準備しておきたい質問でもあります。

ぜひこの記事で紹介した注意すべきことや好印象を与えるポイントを参考にしていただき、好印象を与える自己紹介を準備していただけるとよいのかなと思います。

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管理人プロフィール
・大学職員歴10年以上で採用試験の面接官を担当
・これまでに大学職員を目指す約100人の方の応募書類等の添削や面接対策に対応
・キャリアコンサルタント(国家資格)保有
・ツイッター(@daigaku_123)でも採用試験対策に関する情報を発信しています
・Amazonで採用試験対策に関する電子書籍を販売しています
↓2020年7月にはAmazonのキャリア部門でホリエモンの「多動力」を抜いて9位と10位になりました↓Amazonキャリアランキング


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★「大学職員採用試験に応募する前の準備」に関する記事★