この記事では、大学職員採用試験でも実施される作文試験や小論文試験の選考を通過するために、なぜ作文・小論文試験が実施されるのか、大学職員採用試験で実際にどのようなテーマが出されているのか、作文・小論文対策の進め方(準備しておくべきテーマ)、作文・小論文を作成するにあって注意すべきポイントなどを解説します。

「作文」と「小論文」の違い

作文と小論文についてはまとめて語られたりすることもありますが、作文と小論文は当然異なるものです。私自身が転職活動をした当初もいまいち作文と小論文の違いがわかっていなかったこともあったので、まずは作文と小論文の違いについて解説します。

作文について一般的に「自分が経験したことや体験したことなどに基づいて、自分自身で感じたことや思ったことを表現するもの」とされています。このため、テーマとしては「大学生活で特に打ち込んだもの」「10年後にどんな人材になっていたいか」「あなたにとっての働く意味は」などのような自分自身の経験や思いなどが書きやすいものが多いです。

続いて小論文については、「与えられたテーマに対して自分の意見を述べるもの」とされていて、「今後の大学ではどんな取組が必要か」「大学職員の果たすべき役割は何か」「受験生を集めるために必要な施策は何か」などのような客観的理由に基づいて意見が述べられるようなものが多いです。

まずは作文と小論文ではこのような違いがあるということを理解しておくようにしましょう。ただ、後ほどもご説明しますが、募集要項では「作文試験」と言っておきながら、実際には自分の意見を求められるようなテーマが出されることがあるので、作文と小論文の両方に対応できるようにしておく必要があります。

なぜ作文・小論文試験を実施するのか

大学職員採用試験では、エントリーシートなどの応募書類でも作文や小論文のような内容やボリュームの文章が求められていることも多くあるため、「なぜさらに作文試験や小論文試験を実施するのか」と思う人もいると思います。

大学側が作文・小論文試験を実施する理由についてはいくつかのパターンがあって、

①エントリーシート等では大学のキャリアセンターや就職エージェントの添削が入っていることもあることから、制限時間を区切って作文や小論文を作成させることで応募者の本当の文章作成能力を見ている
②応募者を理解しよりよい人材を採用するために様々な種類の試験で幅広い視点から見る必要があり、他の試験では見られない部分を補うために実施している
③応募者が多く全員を面接できないため、足切り的な意味で実施している
④面接試験で質問する際のツールとして活用するために書かせている

などが考えられます。

実はこのように大学によって色々な趣旨で実施されていますし、実際に応募した大学がどのような趣旨であるかということもわからないことがほとんどです。

仮に④だった場合は、作文・小論文としては選考されていないことになりますが、面接官は応募者が書いた作文・小論文に目を通すことは多いので、大学側がどんな趣旨があったとしても、応募者としては自分自身で納得いくものが書けるように準備しておく必要があります。

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「作文試験」と「小論文試験」では採用者側に何が見られているのか

作文試験と小論文試験はそもそも別々のものであることから、作文試験を実施したときと小論文試験を実施したときでは、採用者側の見る視点は異なることになります。

一般的に作文試験では応募者の「人柄」などを見ると言われており、小論文試験では「論理的思考力」などを見ると言われています。

ただ、小論文であっても人柄を感じることはありますし、その他にも文章力、表現力、提案力、文字から読み取れる印象(手書きの場合)などを感じることができます。

このため、基本的には「人柄」と「論理的思考力」は見られていますが、文章からはそれ以外にも総合的に色々な部分を見られていると理解しておいたほうがよいです。

作文・小論文試験も自分自身をアピールするツールであることを理解しておくことも大事

作文・小論文試験では、採用側からテーマが出され、それに合った内容を作文・小論文のルールに沿って書くことが求められていると理解している人が多いです。

もちろんそれ自体は間違ったことではないのですが、作文・小論文を通じて自分自身をアピールすることができるということも理解しておくことも大事です。

例えば、作文で自分自身が経験してきたことを書くことでチャレンジ精神やコミュニケーション力をアピールできたり、小論文で記載した内容から提案力や幅広い視点があることをアピールできたりします。

このため、できれば「テーマに基づいてしっかりと書けている」という印象の他に、自分なりのアピールしたいことが伝わるような内容になるとよいでしょう。

大学職員採用試験では新卒・転職(中途採用)ともに作文・小論文試験が実施されている

大学職員採用試験は、競争率が高く応募者が多いこともあり、すべの応募者を面接することが難しい状況にあります。

このため、個別面接までの過程の中では、書類選考だけでなく、筆記試験・適性検査、作文・小論文試験、グループディスカッション、集団面接など、個人面接を行う応募者を徐々に絞っていきます。

大学によって応募者を絞るまでに、小論文試験を実施している大学もあれば、グループディスカッションを実施している大学、これらの複数の試験を実施している大学など、大学によってかなりバラつきがあります。

この中で作文・小論文試験に絞って考えると、私の感覚的には大学全体の1~2割の大学が作文試験や筆記試験を実施している印象を持っています。

これは、新卒・転職(中途採用)どちらにも言えることなので、5大学程度の大学職員採用試験を受ける人は、どこかの大学では作文や小論文試験を受けることになると思います。

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大学職員採用試験では作文・小論文試験以外にもそれなりに長い文章を書くことが求められる

実は大学職員採用試験では、作文・小論文試験がなかったとしても、採用試験の過程でそれなりに長い文章を書くことが求められます。

近年は応募書類が複雑化していて、単に「志望動機・理由」や「自己PR」、「学生時代に頑張ったこと」、「入職後に取り組みたいこと」などを求めるだけではなくなってきています。

例えば、新卒では、

・私立大学における大学職員の使命や役割とは、どのようなものと考えますか。
・これからの大学業界はどうなっていくと思いますか。あなたの考えを記入してください。

などを応募書類やエントリーシートの1項目として記載することになっている場合もあります。

また、転職(中途採用)では、

・あなたが仕事をするうえで大切にしていることは何ですか。
・ポストコロナ時代における5年後を見据えた高等教育機関のあり方について、あなたのキャリアや経験を活かして、どのような価値を提供できるかを具体的に述べてください。
・あなたが考える、本学が今後力を入れておくべきこととその理由について自由にお書きください。

などのテーマが応募書類の1項目になっていることがあります。

このように、作文・小論文試験以外にも、大学職員採用試験ではそれなりに長い文章を書くことが求められることになるので、作文・小論文試験対策は、応募書類作成対策にもつながることになります。

作文・小論文試験はなくても「事前課題」の提出が求められることもある

応募書類だけでなく「事前課題」という形で作文や小論文のような文章を書くことが求められることがあります。

「事前課題」とは、応募書類の段階で提出するものもあれば、書類選考や筆記試験を通過した後の面接までの間に提出を求められることがあります。

例えば新卒では、

・あなた⾃⾝の⼤学時代を振り返り、「⾰新⼒」「信頼⼒」「成⻑力」のうち、いずれか1 つ以上の⼒を備え、かつ発揮した具体的なエピソードをA4 版片面1枚で自由に表現してください。
・「本学の強みのうち,“選ばれ続ける大学”として発展していくために必要なものは何かについて,その理由も含めて述べなさい。また,職員として,その発展にどのような点で貢献できるかについて述べなさい。

などの事前課題が出されています。

転職(中途採用)では、

・本学の3つの使命の中から1つを選択し、選択した使命における課題を挙げ、その解決のための取り組みを提案してください。
・前(現)職の経験を踏まえて、あなたが本学に採用された場合、「私は、○○の担当としてこのような仕事がしたい、私にはこのような仕事ができる、私にはこのようなことを変えていける」という視点で、A4版1枚以内に自由に記述(必ずしも文字だけでなくても結構です)してください。

などの事前課題が出されています。

このように、大学職員採用試験においては、作文・小論文試験だけでなく、応募書類や事前課題などによって、それなりに長い文章を書くことが求められているため、作文・小論文試験の実施頻度がそこまで高くなかったとしても、作文試験や小論文試験対策を行うことはとても重要になります。

大学職員採用試験の作文・小論文試験の実施方法・出題方法にはいくつかのパターンがある

大学職員採用試験の作文・小論文試験では、いくつかの実施方法・出題方法がありますので、どのようなパターンがあるかについては事前に知っておくとそれぞれの試験をスムーズに受けられるようになると思います。

まずは、実施方法についてですが、「試験」と言われると試験会場に行ってその場で作文・小論文を書くというのが一般的ですが、ときどき「作文試験」となっていながら自宅で作成し、それを提出するという場合もあります。特に2021年4月採用試験では、コロナの影響により会場での作成から自宅での作成に切り替えたという大学もいくつかありました。

このため、実施方法については会場受験型と自宅受験型の2パターンがあることを知っておくとよいと思います。

自宅受験型の場合は、自分で調べながら作成することができるので、そこまで事前の準備はあまり必要になりませんが、調べながらできるということは、多くの人が質の高い文章を書くことができるので、形式面よりは内容面で差を付けなければならないことになります。

次に、出題方法(テーマの出し方)については、多くの大学では1つのテーマを出してそれを全員が受ける形になります。

ただ、大学によっては2つのテーマを提示し書きやすいテーマを自分で選べるというものだったり、いくつかのキーワードが示され、それをいくつか選択して作成することが求められるものもあります。

このように、実施方法には2パータンあり、それぞれの採点のポイントが変わってくるとことや、出題方法(テーマの出し方)もいくつかのパターンがあることを知っておくとよいでしょう。

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大学職員採用試験では作文試験と小論文試験のどっちが多いのか

大学職員採用試験では作文試験が多いのか、それとも小論文試験が多いのかについては、私自身があまり情報が集められていないこともあり、現時点では確定的な情報を伝えることが難しいです。

しいて言うなら、転職(中途採用)については、やや小論文試験のほうが多い印象です。

また、「作文試験」と言っていてもテーマ的に小論文のようなテーマが出されることもあるため、なかなか実態をつかむのは難しい状況にあります。

この記事をご覧の皆さんはどちらを優先して準備したほうがよいかということを知りたいと思いますが、上記でもお伝えしたように、作文・小論文試験がないとしても、応募書類や事前課題として文章を書くことが求められることもあり、テーマ的に作文に近いものもあれば、小論文的なテーマのものもあるため、やはり作文と小論文の両方を準備しておく必要があります。

ただ、作文と小論文の準備をすることは、業界研究につながるものが多かったり、面接対策に活用できるものも多くあるので、作文・小論文対策を行うことは、面接対策にもつながるということを理解しておくとよいと思います。

作文・小論文の基本的な書き方(構成)

作文・小論文試験対策を行うには事前に「実際に書いておくこと」がとても重要になります。その際に、作文・小論文の基本的な書き方(構成)を理解していると書きやすいので、作文・小論文の基本的な書き方(構成)を紹介します。

作文・小論文の基本的な書き方(構成)には大きく2種類あり、3段落構成で書く「序論・本論・結論型」と、4段構成で書く「起承転結型」があります。

一般的に作文は「序論・本論・結論型」、小論文はどちらでもよいと言われていますが、私自身は作文も小論文も「序論・本論・結論型」で書くことをオススメしています。

それは、

・「序論・本論・結論型」のほうが書きやすいこと
・「起承転結型」で書いたほうが評価が高くなるというようなことは考えにくいこと

という2つの理由があるからです。

構成よりも内容や、後ほどご説明する「マイナス評価されないために気を付けること」のほうが大事だと考えています。

「序論・本論・結論型」とは、

・序論
⇒テーマに対してどんなことを書くかや問題提起をする部分(全体の10~20%)

・本論
⇒序論で述べた考えや意見に対して具体的な事例や経験を記載する部分(全体の60%~80%)

・結論
⇒序論と本論で述べたことのまとめの部分(全体の10~20%)

というような構成になります。

ただ、作文・小論文もスポーツと同じようなイメージで、実際に体を動かして書いてみないとイメージができないことが多いので、実際に書きながら「序論・本論・結論型」がどのようなものかを理解していったほうが効率的に準備ができると思います。

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作文・小論文試験でマイナス評価されないために気を付けること

作文・小論文試験では、大学によって作成された作文・小論文をしっかりと点数化して評価(選考)を行う大学もあれば、面接試験で質問を考える際のツールとして活用するために書かせていて細かい採点を行わない大学もあります。

ただ、どの大学がどのような趣旨で作文・小論文試験を行っているかはわからないので、基本的には点数化されて評価(選考)されることを前提に作成する必要があります。

作文・小論文試験の評価方法としては減点法を用いることが多いとされているため、作文・小論文で減点となるようなことを理解し、実際に書くときに減点となるポイントを避ける必要があります。

そこでここでは、作文・小論文試験で減点となってしまう主なポイントを紹介します。

減点ポイント①:テーマと内容が合致していない

作成した文章全体が「テーマと合致していない」と感じられてしまうとマイナス評価となってしまいます。私の大学では採用試験で小論文試験を実施していて、私自身も面接の際に確認しているのですが、実際に「テーマとちょっとズレているな」と感じることはあります。

まずは、テーマを何度か読んで、テーマが求めていることをしっかりと理解するようにしましょう。特に小論文試験の場合は、前提条件がいくつも書かれていることもあるので、ぱっとテーマを見てすぐに文章作成に取り掛かるのではなく、テーマをしっかりと納得できるまで何度も読み込むようにしてください。

ただ、もともと準備していなかったテーマが出てしまうと、焦ってしまって最初はテーマの趣旨を理解していたとしても、文字を埋めることを優先してしまって徐々にズレていってしまうこともあります。

それを防ぐためには、文章を書く前の構成を考える時間がとても大切になるので、しっかりと全体の構成を考えてから文章を書き出すようにしましょう。

減点ポイント②:指定の文字数よりかなり少ない

一般的に指定の文字数の8割以上は書くことが求められているので、8割より少なくなってしまうと「文字数が少ない」と判断されてマイナス評価になってしまう可能性があります。

採用試験における作文・論文試験の場合は、文字数が600字~1,200字程度となっていてもともと書ける文字数があまり多くないため、どちらかというと、書きたいことが書き切れなくて、文字数を少なく調整することのほうが大変だったりもします。

このため、「文字数が少ない」ということは、採用側としては「伝えたいことが少ない」「自分の考えがあまりない」と感じてしまったり、「採用試験への準備がしっかりとできていないことから志望度が低い」と感じてしまいます。

減点ポイント③:「である調」・「ですます調」の文体が統一されていない

まず文体を「である調」と「ですます調」のどちらにすべきかを迷う人もいると思いますが、小論文について「である調」が一般的なので、「である調」と決めて準備をしたほうがよいと思っています。

作文については「である調」でも「ですます調」でもどちらでもよいとされているので、そもそも自分が書きやすいほうやテーマによって合っているものを採用するのがよいと思います。

一般的に「である調」のほうが強い印象を与え、「ですます調」は丁寧な印象を与えるとされていますので、丁寧な形で伝えたい内容であれば「ですます調」を選ぶというような形でもよいと思います。

いずれにしても、「文体が統一されているかどうか」が重要なので、両方が混ざってしまうようなことがないようにしましょう。

減点ポイント④:1つの文章が長い

以外になさそうで実際にあるのが、「1つの文章が長い」ということです。文章を書く訓練をしっかりとしていないと、自分でも気づかないうちに1つの文章としては長すぎる文章を作ってしまうことがあります。

1つの文章が長いと読みにくくなり、伝えたいことが伝わりにくくなってしまいますし、作文・小論文の評価をする際には「1文が長すぎないか」というポイントが入っていることが多いので、1つの文章が長くなり過ぎていないかは常に確認するようにしましょう。

減点ポイント⑤:その他のマイナス評価となるポイント

その他にも、

・誤字脱字が多い
・段落の始めを1マス開けるなどの基本的なルールができていない
・字がすごく汚い

などがマイナス評価になるポイントとしてありますので、作文・小論文を書く際には、このようなマイナス評価になるポイントが入らないように注意しましょう。

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大学職員採用試験では実際にどのような作文・小論文のテーマが出されているのか

大学職員を目指す方にとっては、大学職員採用試験でどのような作文・小論文試験が出されているかということを知りたいと思う人も多いと思うので、実際の採用試験で出されたテーマをいくつか紹介いたします。

ここで紹介する事例は、私が大学職員への就職・転職(中途採用)を目指す方からの相談を受ける過程で情報共有いただいたものとなります。

多くの場合は、試験会場でテーマが出され、テーマが記載されている問題用紙等を持って帰ることができないため、ご記憶いただいた範囲の情報になります。

このため、実際の文言と少しずれている可能性もありますが、テーマの趣旨は間違っていないと思うので参考にしていただければと思います。

大学や職員の在り方に関するテーマ

全体的に多いのは大学の在り方や職員の在り方・役割に関するテーマです。以下のようなテーマをご報告いただいています。

・今後大学が生き残っていくための施策は何か。
・これからの大学の在り方について
・あなたの考えるこれからの大学改革と大学事務局に求められること
・教育基本法の改正にともない、大学事務職員ができること
・これからの社会情勢を踏まえて、事務職員が果たすべき役割についてあなたの考えを述べてください。

応募者が大学で貢献できることや実施したいことに関するテーマ

続いて、応募者が大学職員となった際に貢献できることに関するテーマです。このような趣旨はエントリーシートでも記載することが多いですが、作文・小論文試験としても出されていることが報告されています。

・18歳人口の減少に伴う大学の学生確保競争激化において、当大学の特色を踏まえあなたが果たせる役割は何か
・本学全体の課題とその取り組みについて分析し、あなたが事務職員としてどのように貢献できるか述べてください。
・本学で実現したいこと

仕事に対する考え方・提案等に関するテーマ

続いて、仕事に対する考え方や提案に関するテーマです。仕事に関する考え方や提案は面接試験でも聞かれることも多い印象がありますが、大学でも求められる協働力に関することや、近年の大学でも進められている働き方改革や業務効率化に関するテーマも出されています。

・チームで仕事をするうえで大切なこと
・働き方改革についてあなたの考えを述べて下さい。
・業務効率化させる為に必要な人間関係とそれを実現する為の施策を具体的に述べよ。

その他のテーマ

その他にも幅広いテーマがあります。すべてのテーマについて準備しておくことは難しいので、色々なパターンがあることを知っておくとよいと思います。

・あなたはリーダータイプか、補佐タイプか、過去の経験に基づき説明してください。
・組織における危機管理のあり方について自然災害など想定される非常事態を1つ設定したうえで、その非常事態の発生に備え、組織として平常時からとるべき対策について、あなたの考えを述べてください。

大学職員を目指すならどのテーマを準備しておくべきなのか

これから作文・小論文試験を受ける予定のある人にとっては、「どのテーマで準備すればよいのか」ということが大きな課題になると思います。

そこで、優先的に準備しておくべテーマについて、私のなりの考えをお伝えしたいと思います。

準備したテーマが出ない可能性が高いことを理解しておくことも必要

まず準備しておくべきテーマをお伝えする前に、作文・小論文試験を受けるにあたって知っておいてほしい心構え的なものをお伝えします。

それは、「準備したテーマが出ない可能性が高い」ということです。

さきほども紹介したように、大学職員採用試験の作文・小論文試験で出されるテーマはそれなりに幅広いものがあります。また、例年作文・小論文試験を実施する大学であっても、同じようなテーマで出し続ける大学もあれば、毎年のようにテーマを変えている大学もあります。

面接試験では1回の面接で10~20の質問が出されるので、準備したことの一部が出ることはよくあるのですが、作文・小論文試験では実際に出されるテーマは1つのことが多いため、準備したテーマがそのまま出るという可能性はかなり低いのが実態です。

このため、作文・小論文試験対策を行ううえでは、準備したテーマが出ないことも想定しながら、テーマが変わったとしても文章の構成はそのまま活用できるようにイメージをしておいたり、いくつかの出題分野について準備しておくことが必要になります。

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できれば3つ程度のテーマを準備

続いて、どの程度のテーマを実際に書いて準備しておくかについては、私個人としてはできれば3つ程度のテーマで書いておくことをオススメしています。

これは3つ程度のテーマを書くことで自分なりの文章の型ができるので、文章の構成や書き方で迷うことがかなり少なくなるからです。

また、3つ程度書いておくことで、関連するテーマが出たときに使い回しができますし、準備したことと全く関連のないテーマが出たとしても、他の試験対策で整理した考えやそこで得た知識から何とか対応できる可能性があるからです。

このように3つ程度のテーマを書くことで、ある程度のテーマに対しては対応できるようになるため、できれば3つ程度のテーマを実際に書いておくようにしましょう。

事前に準備すべきテーマ

最後にどんなテーマを選ぶかについてですが、まずはインターネット上で応募する大学で過去に出されたテーマを確認し、もし確認ができたらそのテーマを優先して書いてみましょう。

これは大学によっては、毎年異なるテーマにする大学もありますが、同じようなテーマを出す大学もそれなりにあるためです。特に、複数年に渡って同じようなテーマで出されていることが確認できたときは、3つテーマのうちの1つにしてよいと思います。

実際はなかなか過去のテーマを調べることは難しいので、もし過去のテーマを調べることができない場合は、

①大学の在り方や大学職員の在り方・役割に関するテーマ
②仕事に対する考え方・提案等に関するテーマ
③そのときにトレンド(記事作成時点だとオンライン授業やコロナ禍で取り組むべきこと等)に関するテーマ

の3つを優先的に書いておくとよいと考えています。

「応募者が大学で貢献できるや実現したいことに関するテーマ」についても試験で出される可能性がありますが、エントリーシートに記載していたり、面接対策をする中でも考えることになるので、作文・小論文試験対策としては優先度はそこまで高くないかなと考えています。

もちろん色々なテーマで書いたほうが試験当日にうまく書ける可能性は高いので、時間的な余裕があればもう少し幅広いテーマにチャレンジしてもよいと思いますが、それで他の試験対策がおろそかになってしまうのであれば、作文・小論文試験対策は一定の範囲に留めて、他の試験対策に時間を充てるという選択肢もあります。

私のご相談いただいた方の中には、15テーマ分の小論文を準備した人もいますが、そこまでの馬力はなかなか出せないので、ご自身に合った量を準備するのがよいと思います。

作文・小論文試験対策を行ううえでオススメの書籍

作文・小論文試験対策を行ううえでは何よりも「実際に書くこと」が重要になります。ただ、実際に書く際に作文・小論文の基本的な作成を方法を勉強してから取り掛かりたいという人もいると思います。

もちろんインターネット上でも基礎的な内容は紹介されているので、それで準備をしてしまってもよいと思いますが、正しい情報を取捨選択するというのが大変という方については、参考書を1冊買ったほうが早かったりもします。

そこでいくつか作文・小論文試験対策に活用できる書籍を紹介いたしますので、ご自身に合ったものを1冊購入してもよいと思います。

★最新最強の作文・小論文 ’22年版★

★全試験対応! 直前でも一発合格! 落とされない小論文★

★就職試験 受かる小論文・作文模範文例(2022年度版)★

作文・小論文対策の進め方(準備しておくべきテーマ)や注意すべきポイントまとめ

大学職員採用試験では作文・小論文試験だけでなく、エントリーシートや事前課題などで作文や小論文のような文章を書くこともあるため、作文・小論文試験対策を行うことは応募書類作成の対策を行うことにもつながります。

また、作文・小論文対策を通じて業界研究もより深まることになるので、面接での対応もしやすくなることもあります。

作文・小論文対策を行うには「実際に書くこと」が重要になるので、なかなか手がつけられないかもしれませんが、作文・小論文対策は採用試験全体の対策にもつながるものですので、ぜひ頑張って準備を進めるようにしましょう。

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管理人プロフィール
・大学職員歴10年以上で採用試験の面接官を担当
・これまでに大学職員を目指す約100人の方の応募書類等の添削や面接対策に対応
・キャリアコンサルタント(国家資格)保有
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