<面接官の視点と回答の方向性>
現在の大学では、「教育の質を高めていくこと」や「教育を改善するための取り組み」が求められており、大学職員も教育へのサポートに積極的に携わっていく必要があります。

この質問では、大学職員の仕事を理解しているかが問われるとともに、回答を通じて発想力があるかなども見ています。

私も面接官として面接を実施していると、「そんな発想もあるのか」と思うことがときどきあるので、そのような印象を与えると面接官によい印象を与えることができます。

逆に、「それは職員では関わることはできない」などと感じてしまうこともあり、そのような場合は大学職員の業務の理解ができていないという印象になってしまいます。

<回答例①>
教育については、職員が直接的に関わることは難しいと思いますが(職員が直接的に教えることはできませんが)、学生が学びやすい学習環境を整えることなどは積極的に関われる部分だと思います。

現在は、ラーニング・コモンズの活用など、職員が主体となって学びやすい場を作っていくようなこともあるので、このような学習環境の整備という面では職員の役割は大きいと思います。

また、他大学で実施している教育の質を高めるための取組例を調べ、大学にとって実現可能で、メリットのある取組を企画・提案することなどで、大学の教育に関わっていくことができると考えています。

◆用語確認
「ラーニング・コモンズ」とは
複数の学生が集まって、電子情報も印刷物も含めた様々な情報資源から得られる情報を用いて議論を進めていく学習スタイルを可能にする「場」を提供するもの。

その際、コンピュータ設備や印刷物を提供するだけでなく、それらを使った学生の自学自習を支援する図書館職員によるサービスも提供する。(文部科学省ウェブサイトより)

(参考:ラーニング・コモンズが有名な大学)
・千葉大学
・同志社大学

<回答例②>
ひとつひとつの授業内容には、なかなか職員が直接関わることはできませんが、学生がよりよく学びやすい環境をつくることで、教育に関わっていけると思います。

今では当たり前のことかもしれませんが、マイクロソフトのオフィスが無料でダウンロードできる、wifi環境がある、図書・視聴覚資料の充実など、もしなければ学生は自分で工面せねばならず、金銭的事情によって学問に集中できない学生も出てきていたはずです。

また学生からの声を集めたり、他大学の取り組みを調べたりすることによっても、教育環境を高めていけると思います。学生の窓口となることで、学生の要望や悩みに合わせた教員などを紹介したり、事務的な面では履修や評価基準についてきちんと説明したりすることもできると思います。

【考えられる追加質問】
・あなたが特に積極的に行っていきたい教育の取組はありますか。
・本学の教育に関することで印象的な取組はありますか。

 

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