<面接官の視点と回答の方向性>
大学職員の業務は少し前までは、定型的な業務(ルーチンワーク)が多いという印象がありましたが、現状では、今まで誰もやったことのない業務を行うことも増えてきています。
また、定型的な業務であっても、基本的な処理方法などはマニュアルや手順書に記載されていますが、細かい点や、トラブルが発生した場合の処理方法については、すべて書かれているわけではありません。
これは、大学業界に限った話ではありませんが、大学においても、マニュアルや手順書に書いてあることしかできない指示待ち型の人材ではなく、自分なりに自ら考えて解決に向かっていくことのできる人材を求めています。
このため、面接の場面では、実際の業務の場面を想定した質問もいくつか出されることが多いです。
この質問はそのうちの1つに過ぎませんが、ここでは、受験者が仕事に対してどのようなイメージを持っているか、どのような人材であるのかといったことを大学側としては面接を通じて確認するための質問となります。
回答としては、「まずは自分で解決策を探り、上司・同僚などの協力を得て解決していく」というようなニュアンスで回答できるとよいと思います。
<回答例>
仕事を進めていく中では、マニュアルや手順書にない事態が発生することは多いと思います。
そのときは、まずは、過去に同じような事例はないか、周りの職員に同じような事例の対応をしたことはないか、関係する法令はないかなど、可能な範囲で集められる情報を整理し、その上で、必要に応じて、上司や同僚などにも相談したうえで対応することになると思います。
また、対応した場合は、必要に応じてマニュアルや手順書に記載することで、次に同じようなことが起こった場合にすぐに対応できるような体制を整えておくことも重要だと思います。
【考えられる追加質問】
・対応方法について上司と意見が合わなかったときはどのように対応すると思いますか。
・マニュアルや手順書にはすべての事例への対応について書いておくべきだと考えますか。
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