大学職員として必要な知識や情報を蓄積するため、大学関連の書籍を読んでいます。

大学職職員を目指す方の就職・転職活動をするうえでは、大学の「業界研究」を行う必要があります。

そのときに、大学関連の書籍を探している人もいると思うので、ネタバレしない程度に参考に学んだことなどをお伝えしたいと思います。

今回は、「アメリカの大学の裏側 「世界最高水準」は危機にあるのか?」です。

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書籍情報の紹介

■タイトル
アメリカの大学の裏側 「世界最高水準」は危機にあるのか?

■著者名
アキ ロバーツ
竹内 洋

■略歴(書籍刊行当時)
<アキ ロバーツ>
・ウィスコンシン大学ミルウォーキー校社会学部准教授
・専門は犯罪学・統計社会学

<竹内 洋>
・京都大学大学院教授、関西大学教授を経て、関西大学東京センター長
・専門は教育社会学・歴史社会学


目次

第1章 ランキングからみるアメリカの大学
第2章 「テニュア制度」(終身雇用制)のメリット・デメリット
第3章 庶民には手の届かないアメリカの大学
第4章 アメリカの大学受験の勝者はだれ?
第5章 大学の価値って何?
第6章 アメリカを「鏡」に日本の大学を考える

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この本を読んだ理由

・「オックスフォードからの警鐘(苅谷剛彦著)」を読んでみてイギリスの大学の状況について知ることができましたが、アメリカの大学の状況も知りたいと思いました。

・そんな中でこの「アメリカの大学の裏側」という本を見つけました。

・日本の大学は、アメリカの大学の事例を参考にして新たな取組を進めることも多いので、アメリカの大学の状況を知っておくことは重要だと思い、勉強してみることにしました。

学んだことや感想

第1章 ランキングからみるアメリカの大学

第1章では以下について書かれています。

・世界大学ランキングで有利なアメリカ?
・大学ランキングを「攻略」せよ
・ランキングを上げて「2億円の慰労金」
・アメリカの学部生にとっての「名門」大学とは
・大学教授に好まれる大学とカーネギー分類法
・R1は名門大学の証?
・R1とR2の格差
・四年制大学に進学しない事情
・営利大学での学位は「キワモノ」扱い?

<特に印象に残ったこと>
・世界大学ランキングは、日本の大学にとって不利なランキングと言われていますが、改めてその理由について理解することができました。

・大学ランキングは、アメリカにおいても、学生や企業が大学選びをするうえで意味があるとされていますが、一方で、単純にそれだけではないという部分も記載されており勉強になりました。

・大学ランキングではなく、「カーネギー分類法」というものが、あることを初めて知りました。

・アメリカでは、教員を採用する際の労働条件の決め方について、日本と異なっていて、アメリカらしいなと感じました。

・アメリカでは、編入学や専攻の変更が簡単にしやすいという面がありますが、これらを選択する理由やデメリットは初めて知りました。

第2章 「テニュア制度」(終身雇用制)のメリット・デメリット

第2章では以下について書かれています。

・終身雇用を約束される大学教授
・消えていくテニュア付教授
・名門大学卒でないとテニュアは無理か
・テニュア・トラックになる裏道
・ギャンブルのような配偶者雇用
・テニュア審査合格への道
・美人はテニュアに有利?
・「枯れ木」教授
・若い研究者の芽を摘む
・テニュアに落ちたら
・テニュア・トラックは女には向かない職業か
・テニュア制度の終焉?

<特に印象に残ったこと>
・アメリカの大学大学教員の職(日本でいう教授・准教授・助教等)について、わかってるようでわかっていないところがあったので勉強になりました。

・アメリカの大学にも非常勤講師の問題があり、日本とも似たようなところがあるなと感じました。

・アメリカには配偶者雇用という、夫婦で研究者として採用する制度があり、優秀な教員の確保のためには一定の効果があるということを初めて知りました。日本ではあまり聞かない制度だと思います。

・アメリカの教員の実態が色々と書かれており、「枯れ木」教授については、アメリカ人も日本人も同じ人間なんだなと感じました。

・全体的にアメリカの大学教員の実態や問題点が記載されていて、日本の実態と比較すると様々な点で違いがあり、非常に興味深かったです。

第3章 庶民には手の届かないアメリカの大学

第3章では以下について書かれています。

・世界一高い授業料
・授業料高騰の原因
・州に見捨てられた州立大学
・庶民はハーバードにタダで行ける?
・大学スポーツは大学財政の救世主なのか
・毎日ロブスターとステーキ
・破産し始めた大学
・授業料ディスカウントのしくみ
・学生ローン地獄

<特に印象に残ったこと>
・アメリカの授業料が高い理由について、過去からの経緯や問題点について理解することができました。

・日本の大学でも予算や人員が不足している傾向がありますが、その原因とかなり重なる部分があると感じました。

・アメリカの大学では多くの学生が学生寮に入るということは聞いていましたが、こんなに豪華な寮があるということに驚きました。

・アメリカでも18歳人口の減少という問題があり、廃校になってしまう大学も出てきているということを初めて知りました。

・アメリカの大学でも留学生獲得のための広報活動を積極的に行っており、日本の大学が留学生を獲得するには、それを越えるメリットがないと学生を惹き付けられないと感じました。

第4章 アメリカの大学受験の勝者はだれ?

第4章では以下について書かれています。

・トランプの娘も? 名門大学で優先されるレガシー
・レガシー優先入学の歴史的背景
・人種間による格差とアファーマティブ・アクション
・過小マッチングと貧困層の学生
・出身階層よりも人種を優先
・「控えめな文化」の弊害
・「きしむ車輪は油をさしてもらえる」

<特に印象に残ったこと>
・アメリカの大学の入試の実施方法や特色について書かれていてすごく興味深かったです。特に「レガシー優先入学」はちょっと驚きました。

・日本では最近、医学部の入試問題が話題になりましたが、アメリカと日本では考え方が大きく異なるなと感じました。

・アジア系の学生が、アメリカの名門大学に一定の高い割合を占めているということを初めて知りました。

第5章 大学の価値って何?

第5章では以下について書かれています。

・成績インフレ
・大学を支配するミレニアルズ
・高い授業料の経済的見返り
・長生きする大卒者
・大学キャンパスでの性的被害
・文系学部の廃止?
・28歳までに平均6回転職

<特に印象に残ったこと>
・アメリカの授業料の高さと教員の人事制度の特性により、教員が学生の成績をつける際に大きな影響を与えていることを初めて知りました。

・アメリカでも学生の権利意識が強くなっており、日本でも似たような状況があると感じました。大学教員もやっぱり大変な仕事ということを改めて感じました。

・アメリカでも文系学部の就職についての問題があり、その1つの解決策が示されているのは、日本の大学にも参考になる部分だと思いました。

第6章 アメリカを「鏡」に日本の大学を考える

第6章では以下について書かれています。

・ヴォーゲルの診断
・「3日やったらやめられない」
・学生ローンの借り入れ総額1兆ドル
・ミレニアル世代と「リゾート・ホテル化」する大学
・アメリカの制度と日本の制度の関係

<特に印象に残ったこと>
・日本の大学では、私立大学への公的補助金や国立大学への運営費交付金の減少、奨学金返済の問題、学生消費者主義などの様々な問題を抱えていることを学びました。

・アメリカで起こってきた問題は、その後、日本でも同じような問題が起こるケースが多いため、アメリカでの問題への対応が、日本の問題解決のヒントになることも多いため、アメリカの大学事情を学ぶことは重要であると改めて感じました。

大学職員を目指す方へのオススメポイント

「アメリカの大学の裏側」は、まさにタイトルのとおり、アメリカの大学の現状について詳しく書かれています。

日本の大学では、アメリカの大学で行われていることを模倣する傾向がありますが、アメリカと日本において同じ問題であっても、その問題が出てきた背景が異なるため、本当にアメリカの取組も模倣してよいかは各大学で考える必要があります。

日本で課題となっていることに対して、アメリカの模倣をした場合、それによってアメリカで起こっている別の問題が発生するという可能性もあるため、大学の中で新たな取組を提案する際には読んでおくべき本だと感じました。

大学職員を目指す方にとっては、アメリカの事例を知ることができるとともに、教育問題の本質を知ることができる本なので、ぜひオススメしたいと思います。

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