【書評】大学関連書籍

「先生は教えてくれない大学のトリセツ」を読んだ感想・レビュー

大学職員として必要な知識や情報を蓄積するため、大学関連の書籍を読んでいます。

大学職職員を目指す方の就職・転職活動をするうえでは、大学の「業界研究」を行う必要があります。

そのときに、大学関連の書籍を探している人もいると思うので、ネタバレしない程度に参考に学んだことなどをお伝えしたいと思います。

今回は、「先生は教えてくれない大学のトリセツ」です。

書籍情報の紹介

■タイトル
先生は教えてくれない大学のトリセツ

■著者名
田中 研之輔

■略歴(書籍刊行当時)
・メルボルン大学、カリフォルニア大学バークレー校で客員研究員をつとめ、法政大学キャリアデザイン学部准教授兼デジタルハリウッド大学客員准教授
・専攻は社会学

目次

プロローグ 学費四三〇万円を無駄にしない

・働き方は教えてくれない
・知りたいという欲求
・日常に生かせる学び
・本書の構成

第1章 三〇分に一つの質問メモで講義を楽しむ

・行列のできる学び
・知識を貯め込み、知性を育てる
・一歩を踏み出し、自ら問いを立てる
・思考法をまねる
・合格がゴールの先へ
・突然の空き時間をどう使うか
・情報収集は貪欲に
・ノートに質問を書き連ねる

第2章 プレゼンは三回やれば好きになる

・マスクをとり、はじめてのプレゼン
・手と声が震える原因
・プレゼンの改善法
・ディスカッション力を磨く
・鏡プレゼンで夢を叶えた女子学生
・自分の未来に向けたプレゼン
・アウトプットを習慣化する
・プレゼンを趣味にする

第3章 論文を磨く秘訣はチームワーク

・生き方を磨くチーム学びの場はオープンにする
・留学経験で何を得るのか
・価値観が変わる海外での学び
・書くことを軽視しない
・卒業論文は大学生としての集大成
・問いをキーワード化する
・関連文献を選定し吟味する
・方法を選び、深める
・調査は学びの宝庫
・生き方のヒントを探すキャリアヒストリー法
・生き様を文章で再現していく
・学びのチームだからできること

第4章 バイトするならダブルワーク

・働けるのかな−直面する不安
・アルバイトのリアル
・アルバイトのサークル化
・コミュニケーション能力を向上させる
・コンビニとコンサル−夢と現実の折り合い
・アルバイトからインターンへ
・模擬面接にみるコミュニケーションの難しさ
・インターンでスイッチオン
・インターンで流す涙がファーストキャリアの潤滑油
・ブラック・インターン?
・就職活動に特効薬はない
・年収は生き方の通知表?

第5章 白熱しない講義の裏事情

・全入時代の大学の序列
・レジャーランドから強制収容所へ?
・逆ギレする学生
・昔の大学に私語はなかった
・私語にどう対処するのか
・悲鳴をあげる教員
・定員割れ大学の学生対応
・教員も評価の対象
・アクティブラーニングで問われる教員の質
・さあ、大学は変われるか

エピローグ 生き方をデザインする学び

・人生の総監督としてどんな舞台を創るのか
・筋書きのないドラマのストーリーを書く
・大学での学びが未来を導く
・九〇年のライフトリートメント

この本を読んだ理由

  • たまたまネットで見つけたのがきっかけですが、「大学の学び」とは何なのかについてわかるような気がしたので読んで見ることにしました。
  • また、最後の章では、大学の実情が書かれていることも読みたいと思った理由の1つです。

学んだことや感想

第1章 

<特に印象に残ったこと>

  • 基本的には大学生向けに書かれた本ですが、社会人としても勉強になる本でした。
  • 「学ぶ」ということは、大学生だけでなく、社会人でも必要なことであり、改めて「学び続けること」の重要性に気づかされました。
  • 特に、「知識の伝達」については、先生が行ってくれますが、「勉強方法」については誰も教えてくれないということはまさにそのとおり、個人個人が自分なりの勉強方法を隔離していかなければならないと思いました。
  • 最近は、大学の授業の質を高めるように言われており、「大学の先生方の授業の進め方がよくない」というようなことが言われたりもします。しかし、大学の現状を見てみると、学生側の態度も授業には大きな影響を及ぼすことになり、大学の先生も大変だなと思いました。
  • 大学の先生は、「アルバイト」を推奨することはあまりないという印象でしたが、著者はアルバイトをすることを推奨しており、著者の主張はとても理解できると感じました。
  • 第5章には、「大学の現状」的な内容が書かれており、もちろん大学のレベルによって状況は変わりますが、大学は少しずつでも変わっていかなければならないと思いました。
合わせてチェック

大学職員を目指す方へのオススメポイント

  • 基本的には大学生向けに書かれているため、論文の作成方法など、大学職員を目指す方にとってはあまり意味のない記載もあります。
  • その一方で、特に第5章については、大学の現状が書かれており、大学職員を目指す方にとっても勉強になる部分もございます。
  • また、大学が行うべき「大学の学び」とは何なのか、大学はどのようになっていくべきなのかについても考えさせられる部分もあるので、このようなところは大学職員を目指す方の参考になると思います。

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