<面接官の視点や回答の方向性>
大学をよくしていくためには職員と先生方が一体となって取り組んでいく必要があります。
そのためには、先生方と職員の双方がお互いを信頼し合い、協力して大学運営を行っていくという意識を持つ必要があります。
しかし、実際には、先生方の一部には、職員を最初から見下していて、職員が大学の経営に口を出すことを認めない先生もいたり、逆に、職員側もそのような状況のほうが楽であるため、大学の経営は教員が考えるべきであるから一切考えないというスタンスの職員もいたりします。
最近は、そのような風潮も減ってはきましたが、一部でのこのような状況が残っているも現実だと思います。
一方で、採用試験で面接官を担う職員などは、大学の中でもそれなりに地位にある職員が多く、大学経営に対して危機感をもっている職員のほうが多いと考えられます。
このため、面接での回答では、先生方と職員が一体となって大学経営を行っていくべきであるという前提に立ちつつ、先生方から信頼を得るための方策について回答するとよいと思います。
<回答例①>
先生方から信頼を得ることは、短期的には難しいことだと思うので、日々の業務の積み重ねの中で、いかに信頼を得るかが重要だと思います。
そのためには、通常の業務を滞りなく進めることは当然ですが、先生が困っていることがあればすぐに対応したり、先生方の研究内容に興味を持って調べたり、業務上以外にもコミュニケーションをとっていく必要があると思います。
また、職員としては、大学業界の動向をしっかりと理解しておくことで、先生方と対等に話ができるようになると思いますので、日々の自己研鑽も必要になってくると思います。
<回答例②>
まずはしっかりと仕事を覚えることが重要になると思います。
また、部署内でも、これだけはという分野を作って磨いておくと、頼られることも多くなると考えるため、自分の得意分野を作っておくことも重要だと思います。
<回答例③>
まずは教員からの要望にできるだけ早く丁寧に応えることだと思います。
職員として事務的なサポートがしっかりと行えるように、知識の習得に努めたいです。
また、先生方がどのような研究を行なっているのか、研究費の申請など、自分の業務の中で知り得た知識で各教員に役立ちそうなものはないか、を日頃考え、こちらからお声掛けしていくことで、この職員は自分のことを気にかけてくれている、と信頼していただけるかと思います。
【考えられる追加質問】
・大学業界の動向を勉強するにはどのような方法があると思いますか。
・大学の経営は教員がやるべきだと思いますか。それとも職員がやるべきだと思いますか。
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