<面接官の視点や回答の方向性>
大学の生き残り策については、大学の中でも様々な場面で問われるようになってきています。
そのような状況で、場当たり的になんでもかんでも改革を行うのではなく、戦略を持った改革や大学の特性を踏まえた改革を進めていくことが求められています。
最近の大学では、感覚的な判断ではなく、証拠(エビデンス)や根拠に基づいた判断を行うことが求められているので、そのような状況を踏まえた回答をすると、よりよい印象を与えることができると思います。
特に、最近では、IR(Institutional Research)の取組が盛んに求められるようになってきています。
面接の場で、「IR」という言葉を使ってもよいのですが、少しややこしい話にもなるので、「証拠(エビデンス)や根拠に基づいた判断」というような形で、ざっくりと説明するとよいと思います。
◆用語確認
「IR(Institutional Research)」とは
大学におけるIRとは、大学の経営改善や学生支援、教育の質向上などのため、学内データを収集・分析し、改善施策を立案、施策の実行・検証を行うといった広範な活動を指すとされている。
<回答例①>
社会や学生が求めていることは何かということを分析・検証したうえで改革を進め、さらに、社会や学生に対してそれをしっかりと広報することが重要になると思います。
例えば、高校生が進路決定時に何を重視しているのか、卒業時には何が役立ったと感じているのか、文科省はどのような大学を増やしたいのかなどを分析・検証したうえで改革を進め、それを社会や学生に対してわかりやすく伝えることが重要であると思います。
<回答例②>
変化に対応していくことだと思います。
少子化、グローバル化、人生100年時代、Society5.0 、予測困難というキーワードで表すように今後の社会は目まぐるしく変化し、社会から求められる大学の役割も変化していく中で、時代の変化に対応できなければ、どんな職種でも社会から淘汰されるからです。
【考えられる追加質問】
・大学における広報において特に重要だと思う取組はありますか。
・分析・検証をしていくために必要な能力は何だと思いますか。
姉妹サイトの「【会員限定】大学職員への就職・転職対策サイト」では、大学職員の採用試験を実際に受けた方にご協力いただき、面接試験で実際に出された質問などを紹介しています。実際にされた質問になるので、面接試験対策をする際にも参考になると思います。会員限定となりますが、よろしければこちらのサイトもご活用ください。
→「大学職員採用試験で実際に出された面接試験での質問や筆記試験の内容(大学職員への就職・転職サイト)」はこちら
2024年10月時点では、以下の大学の情報を掲載しています。
秋田公立美術大学、大妻女子大学、追手門学院大学、桜美林大学、香川大学、学習院大学、神奈川大学、関西大学、関西学院大学、神田外語大学、北九州市立大学、九州工業大学、共愛学園前橋国際大学、京都光華女子大学、金城学院大学、慶應義塾大学、高知大学、国際基督教大学、国士館大学、滋賀県立大学、実践女子大学、淑徳大学、順天堂大学、常翔学園(大阪工業大学・摂南大学・広島国際大学)、上智大学、成蹊大学、成城大学、西南学院大学、玉川大学、多摩美術大学、千葉大学、中央学院大学、津田塾大学、東京医科大学、東京造形大学、東京電機大学、豊田工業大学、名古屋市立大学、福岡教育大学、福岡工業大学、福岡女子大学、藤田医科大学、星薬科大学、武蔵大学、武蔵野大学、明海大学、明治薬科大学、名城大学、ものつくり大学、山口県立大学、横浜市立大学、立命館大学、琉球大学、早稲田大学