<面接官の視点と回答の方向性>
なかなか難しい質問だと思います。この質問も業務に対する考え方を通じて、受験者自身の人間性などを確認することになります。
基本的には、「その業務をやるべき人がやる」という考え方になりますが、実際にはそう簡単にはいかないというのが現状だと思います。
ときどき「絶対にやるべき人にやらせるべき」というスタンスをとる受験者もいますが、実際にはそれがなかなか難しいこと、大学としては、バランスよく調和がとれる人材がほしいということもあるので、このようなスタンスをあまり強く押し出さないほうがよいと思います。
このため、回答では、「基本的にはこうである」、「ただし、それだけではうまくいかない」、「組織全体で対応してく必要がある」、「頑張った職員にもケアが必要」といった流れで回答するとよいと思います。
<回答例①>
基本的には仕事を押し付けている職員に、しっかりと説明をしてやるべきことはやってもらうということになると思います。
ただ、私も現職(アルバイト)の中でそのような人がいたのですが、実際には説得が難しくて、仕事を無理にさせようとすると、職場の雰囲気がすごく悪くなり、より悪い状況になるという可能性もあると思います。
このため、部署内の職員の仕事に対する意欲などを考慮して、必要に応じて他の職員に割り振るということも必要になってくると思います。
そのような場合は、代わりに仕事を行う職員には、それに見合った評価をしてあげたり、業務外のコミュニケーションなどを通じて、その職員が不満を持たないようにすることが重要になると思います。
【考えられる追加質問】
・現職(アルバイト)でのエピソードを具体的に教えてもらえますか。
<回答例②>
まずは、正当な理由なく、その人が仕事を押し付けてきた場合には、その人自身で行うように促します。
しかし、その人なりに努力はしているものの、どうしてもうまくいかないという場合もあるかと思います。
その人の独断で業務を振り分けてしまうと、振り分けられた先の人の業務量が多くなり、遅れや不満が出てしまうかもしれませんので、その際は、上司に相談し、必要であれば、職員それぞれの業務分担表を提出し、適切な業務の振り分けを依頼します。
【考えられる追加質問】
・実際にそのような場面に遭遇したことはありますか。
姉妹サイトの「【会員限定】大学職員への就職・転職対策サイト」では、大学職員の採用試験を実際に受けた方にご協力いただき、面接試験で実際に出された質問などを紹介しています。実際にされた質問になるので、面接試験対策をする際にも参考になると思います。会員限定となりますが、よろしければこちらのサイトもご活用ください。
→「大学職員採用試験で実際に出された面接試験での質問や筆記試験の内容(大学職員への就職・転職サイト)」はこちら
2024年10月時点では、以下の大学の情報を掲載しています。
秋田公立美術大学、大妻女子大学、追手門学院大学、桜美林大学、香川大学、学習院大学、神奈川大学、関西大学、関西学院大学、神田外語大学、北九州市立大学、九州工業大学、共愛学園前橋国際大学、京都光華女子大学、金城学院大学、慶應義塾大学、高知大学、国際基督教大学、国士館大学、滋賀県立大学、実践女子大学、淑徳大学、順天堂大学、常翔学園(大阪工業大学・摂南大学・広島国際大学)、上智大学、成蹊大学、成城大学、西南学院大学、玉川大学、多摩美術大学、千葉大学、中央学院大学、津田塾大学、東京医科大学、東京造形大学、東京電機大学、豊田工業大学、名古屋市立大学、福岡教育大学、福岡工業大学、福岡女子大学、藤田医科大学、星薬科大学、武蔵大学、武蔵野大学、明海大学、明治薬科大学、名城大学、ものつくり大学、山口県立大学、横浜市立大学、立命館大学、琉球大学、早稲田大学