<面接官の視点と回答の方向性>
大学職員の仕事振りについては、学生からの意見として「横柄だ」「親身になってくれない」などと言われることがあります。
私が大学職員として働いている中での経験では、確かに大学職員になって2~3年の時期くらいまではそのような印象を持たれてしまうだろうなぁという職員がいましたが、少なくとも私の大学では最近はほとんどいなくなっている印象です。
ただ、職員と学生の関係は少し難しいところがあって、例えば、競争性のある奨学金などの申込締切に、書類の提出が間に合わなかった学生がいた場合は、締切までに提出した学生との公平性を保つため、受け取ることができない場合があります。
そのようなときは、もちろん最初は丁寧に説明をして学生に理解してもらうよう促すのですが、ものわかりのよい学生ばかりではないというのも実態としてあります。
ものわかりの悪い学生がいたときは、学生の態度によっては少しきつい指導をする(きつい言い方で言う)必要があったりもします。
このような場面だけを切り取られてしまうと、「大学職員の態度は悪い」ということになってしまいますが、一定程度はやむを得ないということもあります。
この質問では、あなたの学生対応に対する基本的な視点を見ることになりますが、「丁寧な対応」を心がけること伝えれば問題ないと思います。
<回答例①>
基本的には、授業料を払ってもらっている顧客という位置づけで考えて、窓口での対応などは常に丁寧に行うべきだと思います。
ただし、決められたルールについては守ってもらう必要があるので、状況によっては求められるものに応えられない場面も出てくると思います。
このような場合でも、学生だから単に「できません」というのではなく、できない理由を丁寧に説明すべきだと思います。
<回答例②>
様々な事情を抱える学生がいることに考慮し、丁寧に応対すること、学生間での公平性を保つことだと思います。
休学、奨学金などの各種申請など、様々な決意や不安を抱えて窓口にきている学生に対して、個人的な感想などを述べることなく、丁寧にしかしあくまで事務手続きに徹することが重要だと思います。
また様々な事情があるとはいえ、締め切り遅れなど、できないことに関してははっきりと断ることが必要だと思います。
<回答例③>
目配り、気配りと親身になることだと思います。対話を重視し、こちらの思い込みで接することのないように気を付けながら、話を聞く姿勢を常に意識して接したいと思います。
【考えられる追加質問】
・あなたが在籍していた大学では、横柄な態度をとる職員はいましたか。
・学生が提出物の締切を守らなかったために書類を受け取ることができなかった場合で、保護者からクレームが入ったときはどのように対応しますか。
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