<面接官の視点と回答の方向性>
社会貢献については、教育や研究よりは大学職員が積極的に関われる分野となります。
そもそも基本的な大学の使命は大きく3つとされており、それは「教育」、「研究」、「社会貢献」とされています。
その中で、「社会貢献」はあまり問われていなかった印象がありましたが、大学では多額の税金が補助金として投入されていることが認識されるようになったことから「社会貢献」の機能も大学に強く求められるようになってきており、大学側も「社会貢献」を行っていることを積極的にアピールする必要が生じてきました。
そういった意味から、社会貢献についてはこれからも多くの改革が進んでいくと考えられ、職員の企画力や発想力が求められるところでもあります。
面接の場では、受験する大学に合わせて、例えば公立大学ではあれば設置されている自治体に貢献できる取組を、私立大学であれば大学の理念に基づいた社会貢献の取組を提案できるとよいと思います。
(参考記事)【大学職員業界理解】大学における各分野の特色ある取組(社会貢献編)
<回答例①>
社会貢献については、職員が積極的に関われる分野だと思います。
大学における社会貢献とは、大学の知識を還元するための公開講座や自治体と連携した取組、地域コミュニティとの連携、施設の貸し出しなど幅広いものがあると思っています。
また、学生ボランティアを活性化していくことも社会貢献を進めていくための取組の1つになると思っています。
【考えられる追加質問】
・あなたが特に進めたい社会貢献の取組はあります。
・本学で実施している社会貢献の取組で印象に残っている取組はありますか。
<回答例②>
貴学では、地元自治体の課題解決を行うプロジェクト型の授業を行ったり、地域の高齢者向けのサポートを行う活動など、様々な社会貢献活動を行っていると思います。
このような活動は大学の存在意義を高めるためにも非常に重要なものですが、新たな取組を実施していく際には、様々な関係者に説明したり、説得したりしていく必要があると思います。
職員はこのような場の調整役となり、すべての関係者にメリットがあるような形で社会貢献活動が進められるようにしていくべきと考えます。
【考えられる追加質問】
・これまでの経験からあなた自身が「調整をした」というエピソードはありますか。
・人を説得するうえで気を付けていることは何かありますか。
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