<面接官の視点と回答の方向性>
大学業界では、専門職(スペシャリスト)の必要性が議論されるようになってきており、職員個人に対しては、ジェネラリストとスペシャリストのどちらを目指すべきなのかというようなことも聞かれるようになってきています。
個人的には、大学では幅広い業務を行える人材がいるべきだと考えているので、基本的にはジェネラリストが多いほうが望ましいと考えておりますが、一部の職種についてはスペシャリストでもよいのではないかと考えております。
少なくとも、アメリカのようなスペシャリストが多く占めるような組織にはなるべきでないと考えているので、面接の回答の際には、どちらかということではなく、「どちらも必要で、スペシャリストとジェネラリストが共存する組織が理想」「若い時期はジェネラリストを目指し、中堅以上になったらそれまで経験を踏まえてスペシャリストを目指す道があってもい」というような回答を行うことが無難であると考えています。
<回答例①>
どちらも必要だと思います。例えば、情報、国際、広報など、特定の分野については、一定のスペシャリストが必要だと思いますが、これらの分野でもすべての職員をスペシャリストで構成する必要はなく、そうでない職員もいることでより組織が活性化すると思います。
また、ジェネラリストについては、大学の業務が幅広くある中で、様々な経験があるからこそ、正しい判断ができたり、組織間の連携ができたり、効率的に業務を進めることができたりすると思うので、ジェネラリストは必ず必要になると思います。
<回答例②>
共存する大学が理想的であると考えます。近年の大学は、研究の質向上のためURAや広報などのスペシャリストが必要であると考えます。
しかし、スペシャリストでない職員がいることで組織が活性化すると考えます。そのため幅広い業務が存在している大学では部署間の連携、正しい運営を行うためにジェネラリストが必要であると思います。
【考えられる追加質問】
・なぜ、情報、国際、広報はスペシャリストが望ましいと考えているのですか。
・あなたはスペシャリストとジェネラリストのどちらを目指したいですか。
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