大学職員への就職・転職をするためには、大学がどんな取組みを行い大学職員がどんな業務に携わっているのか、今の大学のトレンドは何かなどを知っておくことで採用試験を有利に進められる場合があります。大学の理解を深めるための方法には色々なものがありますが、1つの方法として大学に関連するニュースを定期的に確認しておくというものがあります。
大学に関連するニュースを見ていたことにより、エントリーシートに記載する内容の幅が広がったり、面接試験時に想定していなかった質問がきた際にも、うまく対応ができる場合があります。
そこで、この記事では大学職員への就職・転職を目指す方が大学に関連するニュースを確認しやすいようにするため、2週間に1回程度、私が気になったニュースとその概要を分野別にまとめています。ぜひ大学職員への就職・転職活動にお役立ていただければと思います。
教育・教育改革
・テンプル大学ジャパンキャンパス、2024年秋学期から修士・博士課程にオンラインコース設置へ
https://univ-journal.jp/241453/
[記事の概要]
テンプル大学ジャパンキャンパスの大学院教育学研究科は、2024年秋学期から修士・博士課程にオンラインコースを設置します。この新設コースにより、学生は対面授業に加え、完全オンラインまたはその組み合わせから受講形態を選べるようになり、学習の柔軟性が向上します。博士課程では新しいコホート制を導入し、オンラインと東京キャンパスでの対面授業を提供します。オンラインコースは対面授業と同等の内容を提供し、優れた教授陣からの専門知識やグローバルな視野を学べます。修士課程では、リアルタイム授業のほか、フィラデルフィア本校の授業をオンデマンドで提供し、学生の教育機会を拡大します。
・経営学部・森本ゼミ 新潟県辻又産ブランド米の販売イベント ゼミ生考案のゲームや展示で魅力をPR
https://mainichi.jp/univ/articles/20240105/org/00m/100/006000c
[記事の概要]
専修大学経営学部の森本祥一ゼミは、川崎市の商業施設で新潟県辻又産米「ほたしずく」の販売イベントを開催しました。このイベントは、2014年から続く新潟県の集落活性化事業の一環で、ゼミ生が地域名産の米のブランド化に取り組んでいます。「ほたしずく」はゼミ生が名付けたブランドで、首都圏のマルシェで販売し、その魅力を伝えてきました。イベントでは新米と玄米を使ったベーグルの販売のほか、ゼミ生考案のゲームブースを通じて米への関心を高める活動を行いました。また、辻又集落やゼミの活動を紹介するパネル展示もあり、多くの来場者がゼミ生と交流しました。
リカレント教育・生涯教育
・近大通信教育部「司書学び直しプログラム」全17回
https://resemom.jp/article/2024/01/19/75540.html
[記事の概要]
近畿大学通信教育部は、紀伊國屋書店、丸善雄松堂と共同で、2024年4月13日から「司書学び直しプログラム」を実施します。このプログラムは、司書資格取得後にブランクがある人や、図書館業務から離れている人を対象に、ICT化が進んだ現代の図書館で即戦力として活躍できる人材を育成することを目的としています。プログラムはオンライン講義と近畿大学中央図書館での対面学習を組み合わせ、目録作成、レファレンスサービス、著作権の取り扱い、データベース検索などのスキルを学びます。全17回の講義を通じて、修了者には履修証明書が発行されます。
(参考記事)実際に大学職員に応募した方の志望動機・志望理由の実例まとめ
(参考記事)大学職員のエントリーシート作成例まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の小論文テーマ別作成例
(参考記事)大学職員採用試験のグループディスカッション対策記事(テーマ別対策)
学生支援
・長崎総合科学大学、博士課程の学納金を全額無料に 修士課程も約8割減免
https://univ-journal.jp/241589/
[記事の概要]
長崎総合科学大学は、高度技術者の育成と修学支援を目的に、大学院博士課程の学納金を全額無料にし、修士課程を約8割減免する取り組みを開始しました。この支援は長崎県内の大学では初めてで、全国的にも珍しい試みです。博士課程は定員3人で、これまで必要だった入学金や授業料など合計180万円が全額免除されます。修士課程は定員30人で、入学金や授業料などの必要経費が大幅に減免され、2年間で40万円のみが必要です。この支援額の原資は半額が国の補助金で賄われます。2023年10月の新入生および在学生もこの支援の対象となり、経済的な理由で進学を断念する学生の支援を強化します。また、女性の理工系人材不足に対応するため、2025年度入試からは学部に女性枠を設ける方針も示しています。
社会貢献・地域貢献
・1月20日(土)地域と大学がつながって一緒に楽しむ「トウブコの冬2024」を開催--日本工業大学
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52392.html
[記事の概要]
日本工業大学は、2024年1月20日(土)に「トウブコの冬2024」イベントを開催します。このイベントは、地域連携センターが実施する「地域活動リテラシー」「地域活動演習」の授業、小林研究室、佐々木研究室の学生、一般市民、宮代町、無印良品 東武動物公園駅前、東武鉄道など地域の方々が協働して、地域と大学がつながり、楽しむことを目的としています。「トウブコ」とは東武動物公園の略称で、東武動物公園駅を中心に杉戸町から宮代町をつなぐエリアでのイベントです。イベントでは、防災と観光を組み合わせた宮代町観光ツアーの企画お披露目、セロファンで作る灯籠ワークショップ、農家民泊を紹介するあたたかいもの屋台、月イチマルシェ、おさんぽプロジェクションなど、多彩なプログラムが予定されています。
ダイバーシティ・SDGs
・神戸市外国語大学、学生・教員が作成した「SDGsデジタルブックレット」を公開
https://ict-enews.net/2024/01/16kobe-cufs/
[記事の概要]
神戸市外国語大学は、SDGsに関連した学生個人、学生団体、ゼミ、教員の日々の探求や取り組みを共有し、活性化を目指すために「SDGsデジタルブックレット」を作成し、ホームページで公開しました。この取り組みは、SDGsの推進と達成に向けた意識を高める「SDGs月間」の一環として行われました。ブックレットには、神戸外大Habitat、フェアトレードサークルMANA、認定NPO法人Future Code学生部BYCSなど、多様なプロジェクトや活動が紹介されています。これらの取り組みは、アフガニスタンの干ばつ問題、パーム油生産の現場訪問、古着イベントの開催、インドネシアの首都移転と環境問題、教育支援、社会問題への取り組みなど、幅広いテーマをカバーしています。ブックレットは、学内外にSDGsに対する取り組みを広く知らせることを目的としています。
(参考記事)大学職員の面接試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の最終面接で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員の面接試験を受ける方が実際に準備した想定質問と回答
(参考記事)応募する大学の「課題」や「弱み」の確認方法と「課題」等の提案例
(参考記事)女子大学の存在意義について~女子大学ならではの特色ある取組みとは
入試・広報・高大連携
・札幌学院大学 学びたい学生を経済的にサポートする「スカラシップ入試」を実施 --スカラシップ特待生は4年間で最大300万円の授業料免除--
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52379.html
[記事の概要]
札幌学院大学は、経済的な理由で学びたい学生をサポートするために「スカラシップ入試」を実施しています。この入試を通じて合格した「スカラシップ特待生」には、初年度の授業料全額(75万円)が免除され、在学中の学業成績が一定の基準を満たせば、最長4年間で最大300万円の授業料免除が受けられます。また、通常入試で指定の得点を得た学生は「成績優秀者奨学生」として初年度授業料の半額(37万5千円)が免除され、これも最長4年間で最大150万円の授業料免除が可能です。この制度の大きな特徴は、定員が設けられていないことです。さらに、総合型選抜や学校推薦型選抜で入学手続きを完了した学生も、検定料無料でスカラシップ入試に挑戦できるチャレンジ制度があります。
・札幌学院大学 学生広報スタッフによるフリーペーパー『学生PRESS [LINK]』創刊!
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52433.html
[記事の概要]
札幌学院大学は、学生広報スタッフ制作によるフリーペーパー『学生PRESS [LINK]』を創刊しました。このフリーペーパーは、札幌学院大学の最新情報と学生目線のエンタメ情報を融合させた内容で、キャンパスライフとエンターテインメントの新しい架け橋を目指します。創刊号はA5判・オールカラー16ページで、北海道に関連する様々なトピックを特集しています。発行部数は5,000部で、学内配布のほか、オープンキャンパスや受験生向け資料に同封され、デジタルブックでも提供されます。『学生PRESS [LINK]』は、学生が札幌学院大学の魅力を発信する新たな試みです。
・千葉県立千葉女子高等学校家政科生徒に高大連携プログラムを実施
https://mainichi.jp/univ/articles/20240111/org/00m/100/016000c
[記事の概要]
和洋女子大学は、千葉県立千葉女子高等学校の家政科1・2年生77人を対象に「高大連携プログラム」を実施しました。このプログラムは、高校生が大学レベルの教育や研究に触れることを目的としており、学生は自身の進路希望に応じて、こども発達学科・服飾造形学科・健康栄養学科・家政福祉学科・看護学科から授業を選択しました。和洋女子大学は、高校と大学の教育をつなぐ「高大接続改革」を進めており、教育活動や教育内容の改革に取り組んでいます。この取り組みは、高校生の学習意欲や能力の向上、両教育機関の発展を目指しています。
大学経営
・ 【大学受験】奈良佐保短大、2025年度以降の学生募集を停止
https://resemom.jp/article/2024/01/09/75315.html
[記事の概要]
奈良佐保短期大学は、2025年度(令和7年度)以降の学生募集を停止すると発表しました。この決定は、18歳人口の減少や四年制大学への志向などの影響による定員割れが続いていたことによるものです。1931年に開設された同大学は、93年間で約18,000人の卒業生を輩出してきました。2024年度入学生と在学生への教育や進路支援はこれまで通り行われ、卒業後の証明書発行なども支障なく行われる予定です。
ランキング・調査
・大卒進路決定率86.5%、進学・就職ともに2年連続増…旺文社
https://resemom.jp/article/2024/01/12/75375.html
[記事の概要]
旺文社教育情報センターは、2023年卒業生の進路決定率が前年比1.5ポイント上昇し、86.5%に達したと発表しました。この進路決定率は、就職者数に加え進学者数も含めて算出され、国公私立大学別では公立大学が最高の90.9%、次いで国立大学が90.6%、私立大学が85.4%となりました。特に公立大学の高い決定率は、看護・医療・栄養学部系統の学部が多いことが影響しています。男女別では男子が86.5%、女子が86.4%で、男女間の大きな差はありませんが、男子は進学者の割合が、女子は就職者の割合がそれぞれ大きい傾向にあります。学部系統別では、医学部系統が94.5%で最も高く、文系より理系の決定率が高い傾向が続いています。都道府県別では福井県が最も高い進路決定率を記録しました。
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年12月18日・25日の週版)
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