大学職員への就職・転職をするためには、大学がどんな取組みを行い大学職員がどんな業務に携わっているのか、今の大学のトレンドは何かなどを知っておくことで採用試験を有利に進められる場合があります。大学の理解を深めるための方法には色々なものがありますが、1つの方法として大学に関連するニュースを定期的に確認しておくというものがあります。
大学に関連するニュースを見ていたことにより、エントリーシートに記載する内容の幅が広がったり、面接試験時に想定していなかった質問がきた際にも、うまく対応ができる場合があります。
そこで、この記事では大学職員への就職・転職を目指す方が大学に関連するニュースを確認しやすいようにするため、1週間に1回程度、私が気になったニュースとその概要を分野別にまとめています。ぜひ大学職員への就職・転職活動にお役立ていただければと思います。
教育・教育改革
・【大阪成蹊大学】国際観光学部が国際的なリーダーとして活躍されてきた専門家を講師に招き、「特別リレー講義(ザ・プロフェッショナルズ)」を実施します
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51748.html
[記事の概要]
大阪成蹊大学の国際観光学部は、世界情勢の動向を理解し、国際政治や経済、グローバル企業に関する知識を深めることを目的に、「特別リレー講義(ザ・プロフェッショナルズ)」を開催します。この講義シリーズでは、元国連大使や航空会社系研究機関の専門家など、国際的なリーダーとして活躍してきたプロフェッショナルが講師として招かれます。これらの講義は、オンラインと対面のハイブリッド形式で提供され、対面授業ではグループ討議や発表が行われます。この取り組みは、学生たちに広い視野から物事を考察する習慣を身につけさせ、国際的な視点での思考能力を養うことを目指しています。
・司書課程で学ぶ学生が「一箱書店」の店長に! 聖学院大学総合図書館が10月21-22日、未来屋書店上尾店主催の「AGEO BOOK PARK2023」で本を通じた文化交流
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51754.html
[記事の概要]
聖学院大学は、10月21日と22日に埼玉県上尾市のイオンモール上尾で開催される「AGEO BOOK PARK 2023」に参加します。このイベントでは、大学の学生が「一箱書店」の店長を務め、自分のおすすめの本を選んで展示・販売します。この活動は、学生にとって自己表現の場となり、地域住民に大学の教育活動を紹介する機会を提供します。学生は夏休みを利用して書店のテーマを決め、選書を行い、自分だけでなく他者の視点も持って本を選びます。この経験は、学生の成長に繋がり、達成感をもたらすと期待されています。また、このイベントは大学の教職員・学生と地域住民の出会いの場となり、地域との連携や関係性の発展に寄与することが期待されています。
リカレント教育・生涯教育
・工学院大学が鉄道のプロ向け講座を開講 初回は鉄道工学の第一人者、曽根悟氏が講演
https://univ-journal.jp/234906/
[記事の概要]
工学院大学の電気電子工学科にある電気鉄道システム研究室は、2023年10月22日に鉄道業界の専門家を対象とした特別講座「鉄道技術との60年―民鉄技術の活用と世界への貢献―」を開講します。この講座は、鉄道業界のレベルアップに貢献することを目的としており、2011年の開講以来、約1,700名の鉄道事業者や関連機器製作企業の実務担当者が受講しています。初回の講座では、鉄道工学の第一人者である曽根悟東京大学名誉教授が講演を行い、日本の鉄道の課題について話します。この講座は、鉄道技術の知識を深め、業界の発展に寄与することを目指しています。
・女子美術大学共創デザイン学科による社会人女性対象の「レジリエンスキャリアプログラム(R)」-- 社会で活躍する女性のスキル・キャリアアップ支援
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51587.html
[記事の概要]
女子美術大学共創デザイン学科は、社会人女性を対象に「レジリエンスキャリアプログラム(R)」を開講しました。このプログラムは、すでに社会で活躍している女性たちのスキルとキャリアアップを支援することを目的としています。7月から9月にかけて、杉並キャンパス1号館Co-labBで対面・オンラインの選択が可能な形で実施されました。プログラムでは、ユーザーインターフェース講座やグラフィックレコーディング講座など、多彩な分野の第一線で活躍する講師を招いて、スキルアップ講座やキャリアアップ講演、ライフマネジメント講演が行われました。これらの講座は、参加者に新たなスキルを身につける機会を提供し、心の糧を得るとともに、仲間づくりの場ともなりました。
(参考記事)実際に大学職員に応募した方の志望動機・志望理由の実例まとめ
(参考記事)大学職員のエントリーシート作成例まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の小論文テーマ別作成例
(参考記事)大学職員採用試験のグループディスカッション対策記事(テーマ別対策)
就職・キャリア支援
・法政大学、多様化する就活支援のためキャンパス内に「就活エージェント」を常設へ
https://univ-journal.jp/234812/
[記事の概要]
法政大学は、子会社のエイチ・ユーとジェイックとの業務提携により、キャンパス内に「HU就活エージェント」と「ジェイック事業所」を設置しました。この取り組みは、学生に対して質の高い就活支援を提供することを目的としています。エイチ・ユーは就職相談、就活対策講座、求人紹介、企業面接会などをワンストップで無料提供し、学生は大学のキャリアセンターの支援に加え、専門の就活エージェントの支援も受けられるようになります。このサービスは、就職活動の多様化と少子化による売り手市場化に対応するために導入されました。学生が内定を取りやすくなる一方で、就職活動の判断が難しくなる現状を踏まえ、より手厚い支援が必要とされています。また、18歳人口の減少に伴い、大学のブランド力向上も目的の一つです。法政大学は「キャリアに強い大学」というブランドイメージの強化を目指しています。
・【西南学院大学】~学生企画型キャリア支援イベント~「西南就活フェス」を開催
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51740.html
[記事の概要]
西南学院大学は、2023年10月18日から23日にかけて、「西南就活フェス」という学生企画型キャリア支援イベントを開催しました。このイベントは、就職活動対策を後押しする目的で、1~3年次の学生団体と4年次以上の内定学生、そして大学就職課が共催しました。メインイベントとして、学生自身が出展企業や団体の選定から運営までを行う合同企業説明会が実施されました。また、メタバースアプリ上での合同企業説明会も行われました。イベントでは、企業・団体の人事担当者による合同企業説明会と内定者との座談会が同時に開催され、社会や仕事、就職活動への理解を深めることができる機会を提供しました。学生団体「Branch」が主催し、事前準備から当日運営までを行い、内定者交流会では4年次以上の内定学生が後輩に経験を伝える形式で実施されました。このイベントは、学生による学生のためのキャリア形成と就職活動対策に資するものです。
・実践女子大学、関東関西3女子大学合同オンライングループディスカッション練習会実施
https://ict-enews.net/2023/10/06jissen/
[記事の概要]
実践女子大学は、京都女子大学、武庫川女子大学と共に、3女子大学合同のオンライングループディスカッション練習会を9月13日に実施しました。この活動は、2022年12月に締結された連携・協力協定の一環として行われ、3大学から合計約30名の学生が参加しました。練習会では、新卒採用に関する経験を持つカタパルトの矢島慶佑氏が講師を務め、学生たちはグループディスカッションの基礎を学び、その後実践練習を行いました。練習の後には、参加者同士の情報交換会が実施され、同じ女子大学に通う学生同士が就職活動に関する不安や情報を共有しました。
社会貢献・地域貢献
・大人も子どもも様々なスポーツに挑戦!桜美林大学スポーツフェスタ2023開催
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51677.html
[記事の概要]
桜美林大学は、11月4日に桜グラウンドで「桜美林大学スポーツフェスタ2023」を開催します。このイベントは、地域の人々と学生の交流とスポーツの普及を目的として毎年開催されており、昨年は3年ぶりの対面開催で300人以上が参加しました。今年のプログラムには、「アメリカンフットボール」「Baseball5(野球)」「バレーボール」「チアリーディング」「チアダンス」「ラクロス」「サッカー」「弓道」「駅伝」といった多様なスポーツが含まれています。これらのプログラムは、桜美林大学特別強化クラブの選手たちが指導し、経験の有無に関わらず誰でも楽しめるように設計されています。イベントは無料で、対象年齢は4歳から小学生です。
・名城大学、有志学生が長野県南木曽中学校の受験生にオンライン学習支援
https://ict-enews.net/2023/10/05meijo-u-4/
[記事の概要]
名城大学の学生有志11名が、長野県木曽郡南木曽町の南木曽中学校の3年生を対象にオンライン学習支援を実施しました。このプログラムは、2020年1月に名城大学と南木曽町との包括連携協定に基づき、2020年2月から開始され、現在は4期目です。学生たちはZoomを使用して、英語と数学のマンツーマン指導を行い、アイスブレイクの時間を設けて信頼関係を築きながら学習支援を進めています。この取り組みは毎週木曜日に1時間行われ、名城大学の学生は自宅から、南木曽中学校の生徒は放課後の学校からZoomで参加します。理工学部、農学部、外国語学部の学生が参加し、それぞれの専門分野を活かした指導を行っています。例えば、理工学部の学生は数学の証明問題を、外国語学部の学生は英語の長文読解を教えています。
グローバル化
・留学生向け防犯説明会を開催
https://mainichi.jp/univ/articles/20231004/org/00m/100/007000c
[記事の概要]
東京外国語大学は9月29日に、警視庁および府中警察署の現役警官を招いて留学生向けの防犯説明会を開催しました。この説明会には、9月に来日した交換留学生や日本語・日本文化研修留学生、在校生バディ約300人が参加しました。説明会では、日本での緊急通報の方法や闇バイトなどの犯罪に巻き込まれないための注意事項が説明されました。防犯説明会に先立ち、留学生のサポートをするバディ制度でマッチングされた在校生と留学生の顔合わせが行われました。この機会に、留学生は日本人の友人を作る良い機会となり、お互いに自己紹介をし、連絡先を交換しました。このイベントは、留学生にとって日本での生活を安全に過ごすための重要な情報提供となり、また日本人学生との交流を深める機会ともなりました。
(参考記事)大学職員の面接試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の最終試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員の面接試験を受ける方が実際に準備した想定質問と回答
(参考記事)応募する大学の「課題」や「弱み」の確認方法と「課題」等の提案例
(参考記事)女子大学の存在意義について~女子大学ならではの特色ある取組みとは
入試・広報・高大連携
・国際基督教大学、国際リーダー育成で三田国際学園と高大連携
https://univ-journal.jp/234767/
[記事の概要]
国際基督教大学(ICU)は、東京都世田谷区の三田国際学園と国際リーダー育成を目的とした高大連携を開始しました。この連携では、両校の教育プログラムを相互に活用し、共同プロジェクトを推進することが計画されています。ICUは「THE 日本大学ランキング2023」で私立大学総合1位にランクインしており、三田国際学園は戸板学園が運営。高大連携を通じて、生徒・学生間の交流、異文化や価値観の共有、教員間の交流を促進し、新しい学習機会や教育アプローチの創出、社会問題解決への取り組みが期待されています。両校は自主性、国際性、クリティカルシンキングを重視し、高大連携によるシナジー効果を目指しています。
・【立正大学】田園調布高等学校の探究アドバイザーとして本学の学生が参加
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51742.html
[記事の概要]
立正大学は、東京都立田園調布高等学校の「総合的な探究の時間」の探究アドバイザーとして、自身の学生8名(学部生4名、大学院生4名)を派遣します。このプログラムは、2022年度から高校で開始されたもので、生徒が自分の興味や関心に基づいてテーマを選び、探究活動を通じて社会で活躍する力を養うことを目的としています。立正大学の学生たちは、10月11日から11月22日までの全10回の授業に参加し、高校生の探究的な学びをサポートします。この取り組みは、立正大学の地域連携事業の一環として行われており、学生たちはこの経験を通じて自身のスキルとコミュニケーション能力を高めることを目指しています。
大学経営
・成蹊大学が「国際共創学部(仮称)」の設置構想中 2026年4月開設を目指す
https://univ-journal.jp/234904/
[記事の概要]
成蹊大学は、2026年4月開設を目指し「国際共創学部(仮称)」の設置を構想中です。この新学部は「国際共創学科」を含み、「国際日本学専攻」と「環境サステナビリティ学専攻」の2専攻を設ける予定です。目的は、持続可能な社会の実現に貢献する人材を育成することで、日本と世界の文化や環境問題を理論と実践で学びます。英語力強化、専門科目の多様化、データサイエンスの学習、国内外のフィールドワークを通じて、国際社会で活躍するスキルを身につけることが目標です。入学定員は150名を予定しています。
・【大学受験2025】池坊短期大学、学生募集を停止
https://resemom.jp/article/2023/10/10/74143.html
[記事の概要]
池坊短期大学は、2023年10月10日に2025年度以降の学生募集を停止すると発表しました。この決定は、18歳人口の減少や四年制大学志向の高まりによる定員割れの継続が背景にあります。池坊短期大学は1952年に開学し、いけばなを必修科目とする独特の教育機関として知られています。学校は、2024年度入学生と現在の在学生に対しては、これまで通り教育や進路支援を提供し続けるとしています。また、卒業後の「3年サポート」や「証明書の発行」などのサービスも支障なく提供する体制を整えるとのことです。
ランキング・調査
・博士後期課程学生の就職希望先と経済的支援、科学技術・学術政策研究所が調査
https://univ-journal.jp/234886/
[記事の概要]
文部科学省科学技術・学術政策研究所の調査によると、国内の大学院博士後期課程の学生は、文系では大学や研究機関、理系では企業を主な就職希望先としています。この調査は2022年12月から2023年1月に実施され、6,153人の学生から回答を得ました。社会人学生は文系で大学や研究機関を、理系では民間企業を希望する傾向があり、非社留の学生も同様の傾向を示しました。留学生は文系、理系問わず大学や研究機関を希望する学生が多い結果となりました。
経済的な状況に関する調査では、TAやRAの収入、アルバイト・副業、奨学金や授業料減免などの経済的支援の受給状況が明らかにされました。社会人学生は在職しながら学ぶケースが多く、留学生の実質授業料は最も少ないことが分かりました。給付型の経済的支援は非社留と留学生で近い水準ですが、労働を伴う収入は留学生の方が少ないという結果が出ています。
その他
・【大学受験】大学の学費、私大授業料が上昇傾向…旺文社
https://resemom.jp/article/2023/10/02/74034.html
[記事の概要]
旺文社教育情報センターが発表した「2023年度大学の学費平均額」によると、私立大学の授業料は上昇傾向にあり、国公立大学の約2倍に達しています。特に、私立大学では学部系統による学費の差が顕著で、理系学部は文系よりも高額です。例えば、医学部系統は非常に高く、法学部系統は比較的低額です。国立大学の学費は文部科学省の標準額に基づき、公立大学の入学金は地域によって異なります。私立大学の学費は学問分野によっても差があり、特に農・獣医畜産・水産学部系統や看護・医療・栄養学部系統では大きな差が見られます。
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年10月2日・10月9日の週版)
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年9月25日の週版)
大学職に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年9月11日・18日の週版)
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年8月28日・9月4日の週版)
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年8月14日・8月21日の週版)