大学職員への就職・転職をするためには、大学がどんな取組みを行い大学職員がどんな業務に携わっているのか、今の大学のトレンドは何かなどを知っておくことで採用試験を有利に進められる場合があります。大学の理解を深めるための方法には色々なものがありますが、1つの方法として大学に関連するニュースを定期的に確認しておくというものがあります。

大学に関連するニュースを見ていたことにより、エントリーシートに記載する内容の幅が広がったり、面接試験時に想定していなかった質問がきた際にも、うまく対応ができる場合があります。

そこで、この記事では大学職員への就職・転職を目指す方が大学に関連するニュースを確認しやすいようにするため、2週間に1回程度、私が気になったニュースとその概要を分野別にまとめています。ぜひ大学職員への就職・転職活動にお役立ていただければと思います。

教育・教育改革

・早稲田大学、2024年度より「大学院カーボンニュートラル副専攻」を開設 世界・企業で活躍できる博士人材を育成
https://univ-journal.jp/243173/

[記事の概要]
早稲田大学は2024年度から「大学院カーボンニュートラル副専攻」を新設します。これにより、修士及び博士課程の学生に対し、カーボンニュートラルに貢献する高度な専門人材の育成を目指しています。設立される9コースは、理工学、ライフサイエンス、国際関係、経済経営、人文学など多岐にわたり、国内外の企業と連携しながら実践的な教育を提供する計画です。また、産業界との協力による共通科目も設けられ、博士課程の学生は実社会で即戦力となる能力を身に付けることができます。

・立命館大「TRY FIELD」運用開始、大学と社会をつなぐ共創プラットフォーム
https://resemom.jp/article/2024/04/03/76650.html

[記事の概要]
立命館大学は2024年4月1日、大阪いばらきキャンパスに新たな拠点「TRY FIELD」を開設し、学生と社会をつなぐ共創プラットフォームの運用を開始しました。この施設は、情報理工学部・情報理工学研究科と映像学部・映像研究科の移転を機に設立され、地域や企業との連携を通じて、未来社会の創造に取り組む新しい教育と研究の場を提供します。さらに、多様な学びが可能なハイブリッドな学習環境の整備も進められています。

リカレント教育・生涯教育

・【共立女子大学・共立女子短期大学】「共立リカレント教育プログラム」始動!
https://www.u-presscenter.jp/article/post-53009.html

[記事の概要]
共立女子大学は2024年4月から、「共立リカレント教育プログラム」を開始しました。このプログラムは、社会人や大学卒業生を対象に、学び直しやスキルアップ、転職や再就職の支援を目的としています。多様な講座がオンラインで提供され、ITスキルやビジネススキルの向上をサポートし、キャリアカウンセリングも行います。プログラムは株式会社ワークアカデミーの協力を得て、個々のニーズに合わせた学習環境が整えられています。

(参考記事)実際に大学職員に応募した方の志望動機・志望理由の実例まとめ
(参考記事)大学職員のエントリーシート作成例まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の小論文テーマ別作成例
(参考記事)大学職員採用試験のグループディスカッション対策記事(テーマ別対策)

社会貢献・地域貢献

・環太平洋大学が「IPUわくわくキッズカレッジ自由研究発表会」を実施 ― 小学生の個性あふれる研究をIPU生が支援、未来の科学者を育む熱き挑戦
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52945.html

[記事の概要]
環太平洋大学は、「IPUわくわくキッズカレッジ自由研究発表会」を開催しました。このイベントは、小学4年生から6年生の児童が参加し、環太平洋大学の学生のサポートを受けながら、自分たちの興味に基づいた科学研究を展開しました。児童は、理科実験室で様々なテーマに取り組み、3月10日にその成果を発表しました。このプログラムは、子どもたちが科学に興味を持ち、研究の楽しさを学ぶためのものです。

・芝浦工業大学、建築学部学生が能登半島地震被災地で仮設住宅建設などのボランティアに参加
https://www.u-presscenter.jp/article/post-53019.html

[記事の概要]

芝浦工業大学の建築学部学生7人が、坂茂氏率いるNPO法人VANの活動に参加し、能登半島地震被災地で仮設住宅建設などのボランティアを行いました。2023年と2024年にわたり、珠洲市と輪島市で仮設住宅と仮設工房の建設を実施しました。学生たちは現場での経験を通じて、実践的な建築技術と地域支援の重要性を学んでいます。

グローバル化

・東洋大学(東京都文京区/学長:矢口悦子)は、2024年度春学期より全キャンパスで開講しているToyo Achieve English 英語講座「課外英語講座」を東洋大学生の受講希望者に対し無償で提供します。
https://www.u-presscenter.jp/article/post-53076.html

[記事の概要]
東洋大学は、2024年度春学期から、全キャンパスで「Toyo Achieve English 課外英語講座」を無償で提供しています。このプログラムは、ECCと提携しており、少人数制のグループレッスンやマンツーマンレッスンを毎日開講しています。学生には日常会話からアカデミックな英語まで、幅広い知識が提供され、英語能力向上と国際的な活動を促進することを目的としています。

・昭和女子大学ダブル・ディグリー・プログラム、 参加学生13名が2大学の学位を取得
https://univ-journal.jp/242953/

[記事の概要]
昭和女子大学の国際学部では、「ダブル・ディグリー・プログラム」を通じて、13名の学生が昭和女子大学と海外の協定大学からそれぞれ学位を取得しました。このプログラムは学生が3年間昭和女子大学で、その後2年間は海外の協定大学で学びます。留学先には上海交通大学、ソウル女子大学校、淑明女子大学校、テンプル大学ジャパンキャンパス、クイーンズランド大学が含まれています。この教育取り組みは、学生にグローバルな視野と高度な語学力の運用能力を養成します。

ダイバーシティ・SDGs

・法政大学がダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンセンター(DEIセンター)を開設 グローバリティ・ダイバーシティ推進本部を設置し推進体制を強化
https://www.u-presscenter.jp/article/post-53133.html

[記事の概要]
法政大学は2024年4月1日に、市ケ谷キャンパスに「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンセンター(DEIセンター)」を設立しました。これは、大学の「グローバリティ・ダイバーシティ推進本部」の一環として、ダイバーシティの推進を強化するための施設です。センターでは、性別や性自認、性的指向などに関する個別相談のサポートを提供し、多様性を尊重するコミュニティスペース「DIVERSITY LOUNGE」も併設しています。

入試・広報・高大連携

・武庫川女子大学が生活環境学科の学びを高校生に分かりやすく伝えるオリジナルマンガを制作
https://www.u-presscenter.jp/article/post-53024.html

[記事の概要]
武庫川女子大学は、2025年度からの定員増を予定している生活環境学科の魅力を高校生に分かりやすく伝えるため、オリジナルマンガ「『好き』がつながる生活環境学科」を制作しました。このマンガは、学科の再編に伴い、広報室と共に企画・編集され、プロのイラストレーターが作画を担当しました。マンガはオープンキャンパスで配布され、在学生からも好評を得ています。この取り組みは、学びの多様性をアピールする新しい形として注目されています。

・AI教材「atama+」を活用したAO選抜入学試験への新しいチャレンジメソッド–UNITE Program 第3期 対象学部・教科を拡大し、8学部5教科で展開。2024年5月8日より出願を開始します
https://www.u-presscenter.jp/article/post-53119.html

[記事の概要]
立命館大学は、AI教材「atama+」を活用した新しいAO選抜入学試験「UNITE Program」の第3期を開始します。2024年5月8日から出願を受け付け、2025年度のAO選抜入学試験では8学部5教科を対象に展開します。このプログラムは、指定された学部と教科での基礎学力をAI教材を使って身に付けることで、学生が入学後、自身の関心ある分野で高度な学びを進めることができるよう設計されています。

・東洋大学、2025年度入試より学校推薦入試 基礎学力テスト型を導入 他大学や一般選抜とも併願可
https://univ-journal.jp/243258/

[記事の概要]
東洋大学は2025年度から新たな「学校推薦入試 基礎学力テスト型」を導入します。この入試は高等学校長の推薦があれば誰でも出願可能で、既卒者も対象です。試験科目は英語と国語、または英語と数学の2教科2科目で、面接や小論文は実施せず、学力重視の試験形式です。この新方式は他大学や一般選抜との併願が可能であり、関西地区ではこの形式が珍しくないとされています。

(参考記事)大学職員の面接試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の最終面接で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員の面接試験を受ける方が実際に準備した想定質問と回答
(参考記事)応募する大学の「課題」や「弱み」の確認方法と「課題」等の提案例
(参考記事)女子大学の存在意義について~女子大学ならではの特色ある取組みとは

大学経営

・姫路獨協大学、薬学部医療薬学科が2025年度から学生募集停止
https://univ-journal.jp/243262/

[記事の概要]
姫路獨協大学は、2025年度から薬学部医療薬学科の学生募集を停止することを発表しました。この決定は、兵庫県内および近県の薬学部との競争激化、18歳人口の減少、経済状況の変化が影響しています。学部は、2024年4月に入学した学生が卒業するまで教育と学習支援を継続します。

・大阪大学、経営顧問に元ゴールドマン・サックスの桐谷氏招聘
https://univ-journal.jp/243246/

[記事の概要]
大阪大学は、元ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの桐谷重毅氏を経営顧問として招聘しました。桐谷氏は証券会社や資産運用会社での豊富な経験を活かし、大学の財務基盤強化に助言を提供します。この採用は、大学の中長期的な経営計画「OUマスタープラン」において、経営に関する目標達成を目指す一環です。

・西南女学院大学短期大学部、2025年から学生募集停止を決定
https://univ-journal.jp/243116/

[記事の概要]
西南女学院大学短期大学部は、2025年度から学生の新規募集を停止することを決定しました。この決定は、18歳人口の減少と4年制大学志向の強まりによる短期大学への志願者減少を受けてのものです。学部は、今後も在籍する学生に対して教育や進路支援を継続し、卒業後のサポートも変わらず提供します。

・ルーテル学院大学、2025年度以降の学生募集停止を決定
https://univ-journal.jp/243082/

[記事の概要]
ルーテル学院大学は、2025年度から学生募集を停止することを決定しました。この決断は、少子化の影響と継続的な経営難によるものです。学院は、現在の学生が卒業するまで教育を継続し、その後もルーテル教会の教育機関として活動を続ける予定です。この変更により、ルーテル学院は教育提供の方法を再考し、将来にわたって持続可能な運営を目指しています。

ランキング・調査

・大学教員などへ就職できたポスドクは17%、文部科学省が調査
https://univ-journal.jp/243041/

[記事の概要]
文部科学省の調査によると、博士号取得後のポストドクターのうち、大学教員や研究開発職に就職できたのは2021年度で約17.2%に留まりました。ポストドクターの給与状況も厳しく、20万円未満の月給を受け取っている者が15.2%を占めています。これは、ポストドクターのキャリアパスが日本で十分に整備されていないことを示しており、大学にとっての大きな課題となっています。

・【大学受験2024】私大の出願結果…1位は11年連続の近大、増加数1位は東洋大
https://resemom.jp/article/2024/04/01/76618.html

[記事の概要]
2024年度の私立大学一般入試の出願結果によると、近畿大学が11年連続で志願者数1位を記録しました。また、志願者数が最も増加したのは東洋大学で、前年度に比べ1万5,808人の増加がありました。これにより、東洋大は前年の8位から4位に順位を上げ、増加数1位の大学となりました。一方、日本大学は志願者数が大幅に減少し、2万2,667人の減少を記録しました。

大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2024年3月11日・18日の週版)
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2024年2月26日・3月4日の週版)
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2024年2月19日の週版)
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2024年2月5日・12日の週版)
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2024年1月22日・29日の週版)

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・これまでに大学職員を目指す約100人の方の応募書類等の添削や面接対策に対応
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