大学職員を目指す人の中で、早稲田大学の職員を目指す人はかなり多いのではないかと思います。この記事では、過去の早稲田大学職員の求人内容を参考にしながら、早稲田大学の大学職員採用試験の対策をどのようにすべきかについて、現役大学職員面接官の立場から考えてみたいと思います。

早稲田大学職員の過去の求人

新卒の求人の内容(2021年4月採用の例)

<求人サイト>
マイナビ

<応募要件>
・2020年4月から2021年3月までに、国内外の4年制大学または大学院修士課程を卒業・修了見込みの方
・2017年4月から2020年3月までに、国内外の4年制大学または大学院修士課程を卒業・修了し、卒業・修了の際に、未就労や非正規雇用となった方
⇒博士・博士後期課程修了(予定)の方は「既卒採用」で応募することになっています。

<募集人数>
6名~10名程度

<選考スケジュール>
・WEBエントリー等:2020年3月1日~4月14日
・書類選考結果発表:2020年4月22日
・テストセンターによる試験:2020年4月22日~5月18日
・適性検査・集団討論(事前課題提出):2020年6月6日・7日
・一次面接:2020年6月13日・14日
・二次面接:2020年6月20日・21日
・最終面接:2020年6月27日・28日
・内々定発表:2020年7月上旬~中旬

転職(中途採用)の求人の内容(2020年4月採用の例)

<求人サイト>
マイナビ転職
※以前には転職サイト「doda」の転職フェアに出展していたこともあるので、「doda」にも登録しておくことをおススメします。
doda(公式サイト)

<応募要件>
国内外の4年制大学卒業以上(修士・博士課程含む)で、年齢35歳(2020年4月1日現在)までの方

<募集人数>
10名程度

<選考スケジュール>
・WEBエントリー等: 2019年10月4日~2019年10月29日
・書類選考結果発表:~2019年11月16日
・一次面接:2019年11月23日・24日
・二次面接:2019年11月30日・12月1日
・最終面接:2019年12月8日・9日

早稲田大学職員の給料

<求人に記載されている職員の給料>
・学部卒業者の初任給:223,420円
・修士課程修了者の初任給:248,140円
・賞与(ボーナス): 年2回

<本サイトの参考記事>
大学職員の給料(年収)はピンキリだから受ける前にこの記事読んで!

<インターネット上での情報>
転職(中途採用)の方であれば、大学や企業等の口コミ情報を見ることができる「転職会議」で、早稲田大学の給料の口コミ情報を見ることができます。

【サイトイメージ】

転職会議(公式サイト)

早稲田大学職員採用試験に向けて対策すべきこと

まず、採用試験の内容としては、新卒採用では、書類選考、テストセンターによる選考、適性検査、集団討論(グループディスカッション)、面接試験、転職(中途採用)では書類選考と面接試験を実施することとなっています。

新卒と転職(中途)では試験内容が異なっているので注意しておく必要があります。

各試験に向けた対策については、現役大学職員面接官の経験を踏まえながら、自分が採用試験を受けると想定した際に、どのような準備をするかという視点から説明をしていきます。

また、各試験の準備・対策をする前に、早稲田大学についての理解を深めておかないと、志望動機の作成や面接試験の対策をうまく進めることができなくなる場合があります。

このため、各試験の対策・準備の前に、私自身が採用試験を受けることになった際に、どのような資料や情報を確認するかいう視点で、確認すべき資料や情報を紹介いたします。

早稲田大学職員採用試験を受けるうえで確認しておくべき資料や情報

設置理念や建学の精神等

まずは、大学の「設置理念」や「建学の精神」等について確認します。大学の目指すべき大きな方向性が記載されていることが多く、受験する大学の大きな方向性を理解することができますので、必ず一度は確認するようにしましょう。

ただ、大学によってはかなり難しい言葉を使っていたりもするので、そのような場合は、ざっと目を通して、おおまかな雰囲気だけ把握すればよいと思います。

早稲田大学では、設置理念や建学の精神に相当するものとして、「早稲田大学教旨」というものを策定しています。

学問の独立
「学問の独立」は、「在野精神」「反骨の精神」と結び合います。早稲田大学は、自主独立の精神を持つ近代的国民の養成を理想として、権力や時勢に左右されない、科学的な教育・研究を行ってきました。

学問の活用
もちろん、近代国家をめざす日本にとって、学問は現実に活かしうるものであること、日本の近代化に貢献するものであることが求められました。 つまり「学問の活用」です。安易な実用主義ではなく「進取の精神」として、早稲田大学の大きな柱の一つになりました。

模範国民の造就
庶民の教育を主眼として創設された早稲田大学。その3つめの建学の理念が 「模範国民の造就」です。グローバリゼーションが進展する現代、豊かな人間性を持った「地球市民の育成」と言い換えることができるでしょう。 建学の理念とそこから生まれ受け継がれてきた早稲田スピリットは、私たちの財産。早稲田人がひとしく身につける校風です。

ビジョンや将来像

次に、大学の「ビジョン」や「将来像」を確認します。大学によっては、「長期ビジョン」や「将来構想」、「政策目標」など、様々な名称が使われています。

ビジョンや将来像は、設置理念や建学の精神よりも具体的で、わかりやすい内容になっていることが多く、志望動機を作成する際に活用できることが多くあります。

また、面接試験では、「どんな取組が必要か」や「どんな取組をやってみたいか」など、提案を求められるような質問がありますが、その場合にビジョンや将来像の考え方と一致していたほうが、説明がしやすかったりもします。

このため、ビジョンや将来像にあたる資料は、採用試験前には必ず確認しておく必要があります。

早稲田大学では、ビジョンや将来像にあたるものとして、大学の創立150周年となる2032年に向けた「Waseda Vision 150」が策定されています。

「Waseda Vision 150」の概要

「Waseda Vision 150」では、4つのビジョンと13の革新戦略、45のプロジェクトにより構成されています。

<4つのビジョン>
・Vision 1.世界に貢献する高い志を持った学生
・Vision 2.世界の平和と人類の幸福の実現に貢献する研究
・Vision 3.グローバルリーダーとして社会を支える卒業生
・Vision 4.世界に信頼され常に改革の精神を持って進化し続ける大学

<13の革新戦略と45のプロジェクト>
①⼊試制度の抜本的改⾰
・多様で優秀な学生獲得のための方策の検討と推進

②グローバルリーダー育成のための教育体系の再構築
・教育システム改革
・⼈間的⼒量の増進
・奨学⾦制度設計
・教育制度改⾰
・社会人教育プログラムの拡充

③教育と学修内容の公開
・教育方法の革新と学生の主体的・能動的な学びを支える情報基盤構築
・「Good Practice」の整理および普及・展開
・授業におけるTA制度の活⽤・授業形式⾒直し

④対話型、問題発⾒・解決型教育への移⾏
・科⽬数削減、密度の⾼い教育の推進

⑤大学の教育・研究への積極的な学生参画の推進
・学生参画の仕組み創設

⑥早稲田らしさと誇りの醸成をめざして-早稲田文化の推進
・文化・芸術の推進とキャンパスからの文化発信
・地域との連携による文化発信と施設の有効活用
・バーチャルミュージアム-文化資源データベース強化・拡充
・早稲⽥⼤学百五⼗年史編纂
・早稲田スポーツの新たな展開
・早稲田らしさと誇りの探求
・ワセダ演劇の発信⼒強化
・国際文学館開設

⑦独創的研究の推進と国際発信⼒の強化
・研究人材の育成・強化
・世界と伍する研究拠点の創出
・研究⼒強化に向けた研究環境の整備

⑧世界のWASEDAとしての国際展開
・海外拠点の役割の明確化と、その活用
・海外留学促進
・留学生受⼊促進

⑨新たな教育・研究分野への挑戦
・健康・医療分野検討
・分野連携検討

⑩教職員の役割と評価の明確化
・教員と職員の役割の明確化と教員の評価基準の明確化、諸制度改⾰
・人材育成
・業務構造改革
・業務プロセス最適化・ガバナンス改革のための業務シス テム再構築

⑪財務体質の強化
・予算編成の在り方
・あるべき学費体系の検討
・常時資⾦獲得体制の構築
・校友会費の恒常的確保のための校友会認知度拡⼤
・収益拡大支援

⑫進化し続ける大学の仕組みの創設
・学術院体制検討
・事業評価制度・新規事業⽴案の構築
・戦略的広報の推進
・大学ガバナンス検討

⑬早稲田を核とする新たなコミュニティの形成
・新たなコミュニティ形成のための基盤施設整備
・課外活動等の場の充実
・教育・研究・大学経営・社会貢献における校友連携
・多様なコミュニティ形成のためのコミュニケーション・コラボ レーション環境の実現
・男⼥共同参画・ダイバーシティの推進

採用試験を受ける人が押さえておくべきポイント

早稲田大学のビジョンは、かなり幅広い分野に渡ってまとめられており、大学に求められるほとんどのことを、高い水準で実現していくようなものとなっています。

また、例えば、「早稲⽥⼤学百五⼗年史編」や「ワセダ演劇の発信⼒強化」、「大学ガバナンスの検討」など、これから大学職員になっていく人が、語りにくいものも多くあるため、すべてについて理解する必要はありません。

ここでは、これから大学職員の採用試験を受ける人が押さえておくと、採用試験を受けるうえで活用できそうなものをいくつかお伝えいたします。

<大学のグローバル化の推進>
グローバル人材を育成していくため、外国人留学生や日本人学生の海外留学、外国人教員を増やすこと、海外拠点の活用などを目標として掲げています。

これを実現していくためには、様々な環境整備や、学生に対する支援が必要になることから、環境整備や学生に対する支援と絡めて志望動機の作成や、面接での提案を行うことができます。

また、語学力の高さや、留学経験、外国人がいる場での職務経験など、様々な点でアピールしやすいと思います。

<教育の質の向上>
アクティブ・ラーニングの推進、科目数の削減、大学院教育改革、学生参画の仕組み創設などの目標を掲げています。

教育の質の向上の取組方針は非常に共感できるものがありますが、これから採用試験を受ける立場の人としては、なかなかどのように関わり、職員がどのようなことができるかがわかりにくいと思います。

私であれば、「学生参画の仕組み創設」に着目し、どのような取組ができるかを考えたいと思います。

また、学生が参画する仕組みを作り、学生の満足度を上げることで、次の記載している将来的な「寄附金」の増加にもつながると思うので、非常に意味のある取組になると思います。

<収入の拡大とコスト削減>
交友会費の確保や資金獲得体制の構築、業務構造改革業務プロセス最適化などを目標として掲げています。

新卒の方であれば、これまでの課外活動の中で「改善」をした経験、転職(中途)の方は、これまでの業務の中で業務改善や業務改革をした経験をアピールできると思います。

また、寄附金については、卒業生を巻き込んで増やすことも考えられますが、そのような観点から、収入を増やす提案を行うこともできると思います。

<その他>
個人的には、大規模なネットワークとなる交友会をいかに活用できるかが重要になってくると思います。

そのためには、在学中の満足度を高めること、卒業生とのネットワーク作り、大学に対する「誇り」を高めるための取組などを実施していくことを提案していきたいと思います。

学長のメッセージ

次に、忘れがちなのが学長メッセージです。多くの大学では、公式ウェブサイトに学長のメッセージを掲載しています。

学長のメッセージについても、大学の方向性を示しているものが多くあるため、必ず確認をします。ときどき、「記事広告」のような形で、学長の対談記事などが掲載されていることもありますが、そのような記事にも大学としての方向性が示されていることもあります。

早稲田大学の学長メッセージは「https://www.waseda.jp/top/news/14656」に掲載されていますが、大きな方向性しては次の点がポイントになると思います。

・グローバルユニバーシティとして、「日本の早稲田から、世界のWASEDA」になっていくこと
・外国留学や外国人学生と切磋琢磨することによる世界で活躍する人材の養成していくこと
・全学の研究所等の連携や、学生が所属学部の枠を超えて、基盤教育や先端分野に関する科目を受講するとともに、ビジネス・ワークショップやインターンシップ、ボランティアなどの実践的活動を通じた学習に参加できるようにするなどの研究・教育の両面で多様なプログラムを提供すること
・外国人留学生や地方在住者等の多様な学生が安心して入学できるよう、奨学金、学生寮、学生の体と心の健康を維持する体制などの整備すること

早稲田大学に関係する書籍等

大学によっては、大学の歴史や特色、課題などを知ることができるような書籍が出されているケースがあります。また、その大学の有名な先生が書いている書籍を読むことで、大学で実施されている教育や研究内容等を知ることができます。お時間がある人は、このような書籍を見ておくことも受験する大学を理解するうえの助けになると思います。





早稲田大学の特色ある取組や特色ある研究内容

各大学の特色ある取組や研究内容を知るうえでは、各大学のウェブサイトやパンフレットを見ることが原則になりますが、新聞等のメディアに取り上げられたものや大学側が報道機関向けに発表したもの等を見ておくことも1つの方法になります。

メディアで取り上げられたものについては、それなりに注目がされているものになりますが、大学が報道機関向けに発表したものについては、大学としてアピールしたいものと考えられるからです。

このため、ここ最近で、早稲田大学が実施した取組や研究で、新聞等のメディアに取り上げられたものや早稲田大学が報道機関向けに発表したものを紹介いたします。

早稲田の学生が地域で活躍する先輩から人生を学ぶ「先輩に会いに行こう!」開催(共同通信PRWire)

早稲田大学では、地域連携プログラムの一環として、2017年9月から「先輩に会いに行こう!」というイベントを実施しています。

このイベントは、早稲田大学の現役学生が日本各地で活躍する早稲田の先輩(校友)を訪問し、地域での生活を体験しながら先輩方の話を聞くものです。

具体的には、先輩方が卒業後、どのような人生を送り、何が転機となり、そして今、地域で何にこだわりながら、どのような夢に向かっているのかなどを聞き、今後の進路や人生に悩む学生に、気づきをもたらすことを目的としています。

また、地方の現実や魅力を深く知り、将来地方で働くことを目指すきっかけにすることも目的の1つとなっています。

これまでに、長崎県、島根県、富山県、青森県、徳島県、宮城県、鹿児島県などで実施しています。

参考:https://kyodonewsprwire.jp/release/202002126711

企業の経営課題を学生目線で解決するインターンシップ(大学ジャーナルオンライン)

早稲田大学では、2018年8月から「実践型」の産学官連携教育プロジェクトを本格的にスタートさせています。

このプロジェクトは、企業が実際に抱える問題について、様々な学部(および研究科)・学年の学生たちがチームを組んで、主に夏季休業期間を中心に活動し、課題解決に取り組むものです。

実際に企業で勤務している社会人の指導のもと、課題抽出・分析・フィールドワーク・グループワークを通じて課題解決の具体的提案まで導き出し、最終報告では経営トップに対し提案を行います。

企業・学生の双方にメリットがあり、これまでに延べ73の企業・自治体・団体と950名以上の学生が参加しています。

参考:https://univ-journal.jp/22259/

東京大と早稲田大が協定締結、国私の壁を越えて連携(リセマム)

早稲田大学は、2020年3月に、東京大学と「連携・協力の推進に関する基本協定書」を締結し、国私の壁を越えて両大学の強みを生かし、共同研究、人材養成、人材交流、研究施設・設備の相互利用の分野で連携を進めていくこととしました。

早稲田大学の田中愛治総長は、早稲田大学の強みである国際性と世の中のニーズを感知・具現化する力に触れ、知の最先端を研究・開発し日本を牽引する東京大学と連携することにより、「新たな知を創造し、その成果の普及に貢献していきたい」と抱負を述べています。

参考:https://resemom.jp/article/2020/03/31/55570.html

AIを活用した「作業自動化」による支払い業務の効率化(日経新聞)

早稲田大学では、2018年4月より、AIを活用し、財務システムにおける支払請求業務の自動化を行うことで、業務の効率化の取組を実施しています。

この取組は、中長期計画「WASEDA Vision 150」の一環として業務プロセス改革を伴う情報化の実現を目指すものです。

これにより、すでにすでに64.7%(年間40,048時間)の業務削減を実現しています。

参考:https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP520448_S9A001C1000000/

その他のニュースを確認したい方は、こちらの記事もご活用いただければと思います。
【大学職員採用試験対策】早稲田大学に関するニュースまとめ(60記事)

早稲田大学が求める職員像

続いて、各選考の準備・対策をする前に、各大学が求める職員像(人材像)を理解しておきます。

採用試験では、いかにこの職員像に合致する人材であるかを伝える必要があるので、必ず確認しておくべきものとなります。

早稲田大学では、次のように定めています。

①早稲田大学の研究・教育の発展に向けて、周囲のメンバーを巻き込みながら、目標や課題に取り組める人
②困難な状況においても、現状に満足することなく、進取の精神を持って、粘り強く物事に取り組める人
③柔軟な発想で、効率的かつ最善の解決策を以って、実現に結びつけることができる人
④グローバルな社会において他者の多様性を認めた上で、語学力を活かしながら多様な人々と協働できる人

これを頭に入れ、自分が採用側の人間だとしたら、どのような経験や能力をもった人を採用したいと考えるかを想像しながら、エントリーシートや職務経歴書を作成し、面接の対策をしていく必要があります。

早稲田大学職員採用試験の書類選考(エントリーシート)の対策

以上の情報を踏まえたうえで、各選考の準備・対策を行っていきます。まずは、書類選考(エントリーシート)の対策です。新卒採用と転職(中途採用)では記載する項目が異なるため、該当する採用試験に合わせて対応する必要があります。

新卒採用の書類選考対策

2021年4月付採用の、新卒採用のエントリーシートには、次の項目を記載することになっています。

・志望理由
⇒「職業として大学職員を選択した理由と特に本学職員を志望した具体的理由」を記入してください。

・自己PR
⇒キーワードを書き、それぞれ具体的に記入してください。(記入するキーワードの数は自由)

・大学で特に力を入れた点(理由・成果等)

・就職活動状況
⇒あなたの志望している業界など、就職活動状況(内定、選考中、検討中等)を差し支えのない範囲でお書きください。

それぞれについて考えていきたいと思います。

志望理由(志望動機)

まず、最初の「職業として大学職員を選択した理由と特に本学職員を志望した具体的理由」については、「大学職員を目指すこととなった理由」と「早稲田大学を志望した理由」の2つの理由を記載する趣旨となっています。

「大学職員を目指すこととなった理由」については、これまでの経験や体験、ご自身の仕事に対する考え方などから、「大学職員という職業に魅力を感じた理由」について説明することになります。

大学職員は、インターネット上で、「安定している」や「給料が高い」、「休みがとりやすい」などと書かれていることが多くあります。

このため、「大学職員」の「仕事内容」の魅力ではなく、大学職員の「労働環境」に魅力を感じて大学職員を目指す人も多くいます。

私個人としては、それが志望理由(志望動機)になっていても、大学の中で活躍できる人材であればよいと思っていますが、面接官としては、そのようなものが志望理由(志望動機)になっていると感じてしまうと、あまりよい印象を受けません。

もちろん面接の場で、労働環境を志望理由(志望動機)として説明する人はほとんどいませんが、「大学職員の仕事内容の魅力」の説明がうまくできないと、労働環境に魅力を感じているのでは勘ぐってしまいます。

このため、大学職員の仕事内容や、大学が置かれている状況を理解したうえで、「大学職員の仕事内容の魅力」を説明し、それが自分自身の考えと合致するということを説明しなければなりません。

大学が置かれている状況を理解するためには、こちらの本を活用してもよいと思います。

次に、「早稲田大学を志望した理由」については、先ほど紹介した大学が目指すべき方向性や大学の特色ある取組を挙げ、自分のやりたいことや自分の考えと一致していること、自分が貢献できることなどとを組み合わせて説明することになります。

大学職員の志望理由(志望動機)の参考例を確認したい方は、「【例文15個】大学職員志望動機例文まとめ~現役大学職員面接官が伝えたいこと~」という記事も参考にしてください。

自己PR

次に、自己PRとなりますが、早稲田大学の場合は、「キーワードを書き、それぞれ具体的に記入してください(記入するキーワードの数は自由)」となっています。

自己PRを作成する際は、大学が求める人材像と合致するようなものを「強み」とし、それを伝えることができるようなエピソードを記載する必要があります。

早稲田大学では、次のような人材像を掲げているので、いずれかに該当するようなエピソードを選び、キーワードもそれに合わせたものにするとよいと思います。

①早稲田大学の研究・教育の発展に向けて、周囲のメンバーを巻き込みながら、目標や課題に取り組める人
⇒チームで成し遂げたこと、グループで実施したイベントなどのエピソードを書くことが考えられます。例えば、部活動やサークル、インターンシップやボランティア活動など、様々なものが考えられます。

②困難な状況においても、現状に満足することなく、進取の精神を持って、粘り強く物事に取り組める人
⇒自分自身で困難な目標を掲げ、それを苦労しながらも粘り強く達成した取組などのエピソードを書くことが考えられます。例えば、卒業論文の作成や資格取得、アルバイトの経験などが考えられます。

③柔軟な発想で、効率的かつ最善の解決策を以って、実現に結びつけることができる人
⇒自分自身で新しいアイデアを出し、それを実現まで結びつけた経験などのエピソードを書くことができます。こちらも部活動やサークル、インターンシップやボランティア活動、アルバイト経験などが考えられます。

④グローバルな社会において他者の多様性を認めた上で、語学力を活かしながら多様な人々と協働できる人
⇒留学経験や語学力を高めた取組に関するエピソードなどのエピソードが考えられます。

大学で特に力を入れた点(理由・成果等)

いわゆる「ガクチカ」と言われるものですね。

ガクチカで記載するエピソードも、早稲田大学が求める人材像に合致するようなエピソードにすることが望ましいです。

自己PRと重なってしまう部分もありますが、自己PRで利用したエピソードとは別のものを用意する必要があります。

自己PRは、就職活動をするうえである程度は考えているものがあると思うので、その中から、早稲田大学が求める人材像に合致するようなものを選ぶイメージです。

自己PRをよりよいものにしたいという人や、適性診断AnalyzeU+が無料で利用できる「OfferBox」で自己分析を実施したり、自己PR作成マニュアルを無料でダウンロードできる「キャリアパーク」を利用してみてもよいと思います。

就職活動状況

最後の就職活動状況については、基本的には正直ベースで記載してよいと思います。

ただ、志望動機との整合性はとっておく必要があるので、例えば「教育に携わりたい」と言うのであれば、同じ大学職員や教育に関する企業を記載しておいたほうが無難になります。

転職(中途採用)の書類選考対策

続いて転職(中途採用)の書類選考については、次の3つの書類が求められています。

・履歴書
・職務経歴書
・自己PR書

履歴書について

基本的には正直ベースで記載することになるため、あまり考える必要はないと思います。他の部分に時間をかけるためには、ここはさらって書いてしまったほうがよいと思います。

職務経歴書について

職務経歴書は様式自由であることもあり、何をどのように書くかが難しいところがあります。

転職活動をしていると、基本的には同じよう内容のものを活用しがちだと思います。

しかし、会社名や部署名は変える必要はありませんが、具体的な業務内容や成果などは、大学が求める人材像に合わせる形で書き変える必要があります。

早稲田大学では、上記に示した4つの人物像を掲げているので、それが読み取れるような業務内容や成果を記載するようにしましょう。

自己PR書

自己PR書も同様で、早稲田大学が求める人材像に合致するような能力や経験をアピールできるエピソードを記載する必要があります。

①早稲田大学の研究・教育の発展に向けて、周囲のメンバーを巻き込みながら、目標や課題に取り組める人
⇒チームで実施するプロジェクトなどの経験を記載することが考えられます。

②困難な状況においても、現状に満足することなく、進取の精神を持って、粘り強く物事に取り組める人
⇒仕事をしている中では、様々な困難な状況があると思いますが、その状況を打破したようなエピソードを記載することが考えられます。

③柔軟な発想で、効率的かつ最善の解決策を以って、実現に結びつけることができる人
⇒仕事を進めるなかで、自分自身で新しいアイデアを出したり、改善策を出し、それを実行したなどエピソードを記載することが考えられます。

④グローバルな社会において他者の多様性を認めた上で、語学力を活かしながら多様な人々と協働できる人
⇒学生時代の留学経験や、仕事の中で海外とのやりとりや英語でのやりとりがあること、外国人と一緒には働いているなどのエピソードを記載することが考えられます。

転職(中途採用)の方で、自己PRの内容をさらに検討したいという方については、あなたの「強み」を5つピックアップしてくれる「グッドポイント診断」自分の「強み」を知るためのコンピテンシー診断ができる「ミイダス」を利用してもよいと思います。

早稲田大学職員採用試験のテストセンター試験の対策

「テストセンター」とは、受験する大学が用意した会場ではなく、テストセンターに行って、筆記試験を受けるものとなっています。

少しわかりにくいのですが、例えば、SPIを想定した場合、SPIの受験方法としては、①通常の試験のようにペーパー(マークシート)に記入して受験する方式、②Web上で受験する方式、③テストセンターに行って受験する方式などのパターンがあります。

仮に、求人に記載されている選考内容のところに「テストセンター」と書かれていたら、③のようにテストセンターに行き、試験を受けるという形になります。

次に、筆記試験の内容についてですが、筆記試験と言われると、「SPI」、「玉手箱」、「TG-WEB」など様々なものがあります。

例えば、「SPIのテストセンター」と記載されていれば、SPIの対策をすればよいのですが、単に「テストセンター」と記載してあった場合は、SPIなのか、玉手箱なのか、TG-WEBなのか、その他なのかを確認したうえで対策を行う必要があります。

早稲田大学職員採用試験の場合は、単に「テストセンター」としか記載がされていないため、どの試験かを確認する必要があります。

インターネット上の情報を見てみると、「玉手箱(C-CAB)」であったとの情報がありました。

もちろん、ずっと同じものになるという保証はないのですが、まずは「玉手箱(C-CAB)」の対策をしておくとよいと思います。

その他には、玉手箱(TG-WEB)を完全網羅しているWEBテスト問題集を無料でダウンロードできる「キャリアパーク」を利用してみるのもよいと思います。無料登録することでダウンロードできます。

また、「玉手箱(C-CAB)」だけでは不安だという方については、「SPI」の対策もしておいてもよいと思います。


同じように「キャリアパーク」のSPIパーフェクト問題集&模試を利用してみるのもよいと思います。

早稲田大学職員採用試験の適正検査の対策

適性検査については、過去には「内田クレペリン検査」を実施したとの情報もあるため、念のため「内田クレペリン検査」の準備をしておいたほうがよいと思います。

「内田クレペリン検査」とは、1列に並んだ1桁の数字を連続で足し算していくようなものです。

実際には、1列1分の制限があり、1分経過したら次の列にいき、それを15回実施し、5分休憩した後に、また15回実施するというものです。

試験内容は、1列に並んだ1桁の数字を左から順に足し算をしていき、答えの数字の下一桁を足した数字同士の間に書き込んでいきます。

1列1分の時間制限付きで、前半15分→休憩5分→後半15分、と言うような流れになります。

この試験を実施することにより、計算能力や注意力、集中力などを見るものです。

実際にやってみるとそんなに難しいものではないのですが、事前に経験があるのとないのでは少し違うため、一度は試しに実施しておいたほうがよいと思います。


早稲田大学職員採用試験のグループディスカッション試験の対策

グループディスカッションについては、経験がある人であればなんとなくの感覚がわかると思いますが、経験がない人やこれまでにあまりうまく対応できなかった人については、しっかりと事前の準備を行う必要があります。

グループディスカッションは、自分がどんな役割を担うのか、どのような部分でポイントを稼ぐのかなど、戦略を立てて行う必要もあり、しっかりと準備をした人と、そうでない人との差が出てしまいます。

まずは、グループディスカッションの基本について、しっかりと押さえておくようにしましょう。

別のサイトになりますが、「【テーマ別対策例あり】大学職員採用試験のグループディスカッション対策」という記事で、大学職員採用試験のグループディスカッションでよく出されるテーマについて、「なぜそのようなテーマが設定される可能性があるのか」、「テーマに関する知っておくべきデータ」、「知っておくべき現状や課題」、「議論の進め方のパターン」、「各大学の取組例(提案に活用できる取組例)」を紹介しています。

<テーマ例>
例①:本学が生き残っていくためにはどのような取組を進めるべきか
例②:大学はどのような社会貢献の取組を進めるべきか
例③:本学のグローバル化を進めるためにはどのような取組が必要か
例④:受験生を集めるためにはどのような広報が効果的か
例⑤:大学において寄附金を増やすためにはどのような取組が必要か
例⑥:9月入学を導入することについてどのように考えるか(賛成か反対か)

必要に応じてご活用いただければと思います。

また、早稲田大学の職員採用試験のグループディスカッションでは、過去には「自分の推薦する人物を野球部のキャプテンに就任させる」というテーマがあったとの報告があります。

正直ちょっと難しいテーマだと思います。

早稲田大学は、大学自体も改革志向が高く、様々なことに挑戦をしていますが、採用選考についても新しい形を模索しているように感じます。

このようなテーマが出される場合は、次にどのようなテーマが出されるかは予測しにくいと思います。

このため、早稲田大学職員採用試験のグループディスカッション対策としては、グループディスカッションの基礎を理解しておくことが何よりも重要になると思います。


早稲田大学職員採用試験の面接試験の対策

面接試験対策については、まずはどのような質問が出されるかを想定し、それに対して自分としてどのように回答するかを準備する必要があります。

その際にも、大学が求める人材像に合致するようなエピソードや考えを作っていく必要があります。

面接試験では、書類だけでは伝えきれないあなたの良さを伝えることができるので、どのようにアピールをするかという視点をもちながら準備をするとよいと思います。

面接で出される質問については、インターネット上にも色々な情報があるので、まずは自分なりに調べて、どのような質問が考えられるかを整理しておくとよいと思います。

あまり時間がないという方は、「大学職員面接回答事例集」を活用してもよいと思います。

この「大学職員面接回答事例集」は、大学職員の面接試験で出される可能性のある質問と、それに対する回答例も示されているので、自分の回答を考える際の参考にもなるかもしれません。

また、自分の回答予定内容をチェックしてもらいたいという方については、スキルの販売サイト「ココナラ」というサイトで、面接対策の相談などをしてくれるサービスを提供している人もいるので、必要に応じて活用してみるのもよいと思います。

私自身も、大学職員としての10年以上の経験や大学職員面接官としての経験、キャリアコンサルタント(国家資格)の知識を活かして、大学職員の採用試験のアドバイスを行っています。

興味がある方については、「大学職員の就職・転職のアドバイスを行っています」をご覧ください。

大学職員採用試験の対策をするうえで利用できるツール・サポート

上記で紹介した大学職員採用試験の対策をするうえで利用できるツール・サポートを改めてまとめておきます。

新卒・転職(中途)の人が共通して利用できるツール・サポート

<大学の業界理解>
大学職員の採用試験を受ける前に知っておくべきデータ、大学の現状・課題、大学の用語、採用試験対策のポイントなどについて解説しています。

<適性検査対策>


<早稲田大学の理解を深めることのできる書籍>





<グループディスカッション対策>
6つのテーマ例を挙げ、「なぜそのようなテーマが設定される可能性があるのか」、「テーマに関する知っておくべきデータ」、「知っておくべき現状や課題」、「議論の進め方のパターン」、「各大学の取組例(提案に活用できる取組例)」を紹介している「【テーマ別対策例あり】大学職員採用試験のグループディスカッション対策

<大学職員採用試験の面接対策>
大学職員の採用試験で出される可能性ある59の質問を上げ、その回答例や回答後に追加で出される質問例を紹介しています。

<大学職員採用試験全般に関する相談>
様々な方が、大学職員を目指す方向けに、エントリーシートのチェック、面接試験を受けるうえでの相談などのサービスを提供しています。私自身も「大学職員の就職・転職を目指す方にアドバイスします」と「大学職員の就職・転職活動を1ヵ月間サポートします」というサービスを提供しています。

・「スキルの販売サイト「ココナラ」
・参考記事:大学職員の就職・転職のアドバイスを行っています

新卒の方が利用できるツール・サポート

<自己分析・自己PRの作成>
適性診断AnalyzeU+が無料で利用できる「OfferBox」
自己PR作成マニュアルを無料でダウンロードできる「キャリアパーク」

<テストセンター対策>
玉手箱(TG-WEB)を完全網羅しているWEBテスト問題集を無料でダウンロードできる「キャリアパーク」

<採用試験の情報を得ることのできるサイト>
・先輩たちのが残した採用試験の情報を知りたい方は、リアルな就活情報や選考レポートを見れる「就活ノート」を利用してみてもよいと思います。
・大学職員の実際の仕事内容や大変なこと、やりがい、採用試験に関する情報などを直接聞いてみたいという方は、同じ大学出身の先輩に話を聞けるOB/OG訪問サイト「ビズリーチキャンパス」 を活用してみてもよいと思います。

転職(中途)の方が利用できるツール・サポート

<自己PR対策>
あなたの「強み」を5つピックアップしてくれる「グッドポイント診断」
自分の「強み」を知るためのコンピテンシー診断ができる「ミイダス」を利用してもよいと思います。

<採用試験の情報を得ることのできるサイト>
大学や企業等の口コミ情報を見ることができる「転職会議」

早稲田大学職員の採用試験対策のまとめ

早稲田大学の採用試験に合格するのは、正直なところなかなか難しいと思います。

ただ、採用人数はどちらかという多いほうなので、チャンスが全くないわけではないと思います。

また、早稲田大学は、私立大学のトップ層にありながら、常に改革を進めている大学でもあります。

このため、一般的な大学職員のイメージにある「楽な職場」であるかというと、個人的にはそうでもないと思います。

また、採用試験の面接官をやるような人は、大学の中でも活躍してきた人が多くいるため、「熱意」が伝わらないと、なかなか合格することは難しいと思います。

早稲田大学職員の採用試験を受ける方は、覚悟と熱意も重要になると思います。

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~大学職員採用試験のオススメ対策本~ アマゾンのレビューでも高い評価をいただいています。

新サイト作成のお知らせ
会員限定の「大学職員への就職・転職対策サイト」を新たに作成しました。このサイトでは、皆さんからいただいた大学職員への就職・転職に関するご相談に対する回答や、各大学の採用試験において実際に出された面接での質問例、分野別の各大学の特色ある取組のまとめなどを掲載し、大学職員の採用試験対策ができるようにしています。
⇒大学職員への就職・転職対策サイト