大学職員への就職・転職をするためには、大学がどんな取組みを行い大学職員がどんな業務に携わっているのか、今の大学のトレンドは何かなどを知っておくことで採用試験を有利に進められる場合があります。大学の理解を深めるための方法には色々なものがありますが、1つの方法として大学に関連するニュースを定期的に確認しておくというものがあります。
大学に関連するニュースを見ていたことにより、エントリーシートに記載する内容の幅が広がったり、面接試験時に想定していなかった質問がきた際にも、うまく対応ができる場合があります。
そこで、この記事では大学職員への就職・転職を目指す方が大学に関連するニュースを確認しやすいようにするため、1週間に1回程度、私が気になったニュースとその概要を分野別にまとめています。ぜひ大学職員への就職・転職活動にお役立ていただければと思います。
教育・教育改革
・世界基準で考える、グローカル人材を育成する 甲南大学の新たなグローバル教育プログラム『STAGE』
https://univ-journal.jp/column/2023233148/
[記事の概要]
甲南大学は2024年度に新しいグローバル教育プログラム「グローバル教養学位プログラム(英語名称『STAGE』Special Track for Accelerated Global Education)」(以下、STAGE)を開始します。このプログラムは1学年25名の少数精鋭で、VUCA時代に社会の第一線で活躍する人材を育成することを目的としています。STAGEは、OECDが定義する“GLOBAL COMPETENCE”を身につけることを重視しており、2つの異なる言語圏での留学を卒業の要件としています。このプログラムを通じて、学生は英語+他言語の運用能力を向上させ、異文化に対する理解とコミュニケーション能力を磨くことができます。また、新しい施設「Global Connecting Passage」も設置され、大型スクリーンを活用したCOIL型授業などが予定されています。
・同志社大学リーダー養成プログラム「新島塾」4年ぶりの夏合宿を実施~びわこリトリートセンターにて2023年9月1日から3泊4日~
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51449.html
[記事の概要]
同志社大学は、2023年9月1日から9月4日まで、滋賀県大津市の同志社びわこリトリートセンターで「合宿で鍛える知的基礎体力(夏合宿)」を実施しました。この合宿は、新島塾の一大イベントとして4年ぶりに開催され、今回は2・3年次生17名と1年次生9名の計26名が参加しました。合宿のテーマは「私たちの現在地」で、植木朝子学長や特別顧問の佐藤優氏などトップクラスの講師陣からの講義を受け、質問や対話の機会が設けられました。特に、エマニュエル・トッド氏からのメッセージ動画が上映され、学生たちに向けた熱いメッセージが伝えられました。同志社大学は、新島塾の活動を通じて、未来のリーダーの養成や社会貢献を目指しています。
・【豊田工業大学】文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」に認定 --「応用基礎レベル」は東海地区の私立大学で初認定--
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51411.html
[記事の概要]
豊田工業大学の「モノづくり志向型データサイエンスAI教育プログラム」が、文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル・応用基礎レベル)」に認定されました。このプログラムは、新しい時代のモノづくりに必要なデータサイエンスとAIの技術を学ぶことができるもので、全ての学生がこれらの技術を学ぶことができるように設計されています。特に、「応用基礎レベル」においては、東海地区の私立大学としては豊田工業大学が初めての認定を受けたことが注目されています。このプログラムを通じて、AIを取り入れた先端的なモノづくりができる技術者や研究者の育成を目指しています。
・追手門学院大学が在学生向け「OIDAIアプリ」をリリース -- 入学前から卒業後までの学生の体験価値向上を目指す第一弾
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51406.html
[記事の概要]
追手門学院大学は、在学生を対象に「OIDAIアプリ」を提供開始しました。このアプリは、入学前から卒業後までの学生の体験価値を向上させることを目的としており、学生向けの情報のポータル機能を持っています。具体的には、時間割の確認、大学からのお知らせの閲覧、スケジュール管理、履修登録、教員とのコミュニケーションなどが可能です。また、学生からの問い合わせ窓口もアプリ上に集約され、デジタル上での問い合わせ完結が可能となっています。さらに、アプリの導入と同時に、学内の情報を集約する統合データベースの構築も開始され、データに基づいた意思決定や業務改善を図る取り組みが進められています。
・◆関西大学がアントレプレナーキャンプおよびインキュベーション・プログラムを実施◆~志ある起業家創出に向けた、人材育成・資金的支援の取組み~
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51396.html
[記事の概要]
関西大学は、2023年9月9日と10日に起業家育成のための「アントレプレナーキャンプ」を開催し、10月からは「インキュベーション・プログラム」を実施する予定です。この取り組みは、学生のアントレプレナーシップを醸成する目的で行われ、事業プランのブラッシュアップや選抜者への資金的支援などが行われます。関西大学は、2020年から大学生を対象としたスタートアップ支援事業「HACK-Academy」を実施しており、これまでに多くのセミナーやワークショップを企画してきました。今後のアントレプレナーキャンプやインキュベーション・プログラムでは、新規ビジネス立ち上げのスキルやマインド獲得を支援する起業家育成プログラムが展開される予定です。
・【電気通信大学】「デザイン思考・データサイエンス (D×2(デンツー)) プログラム」を拡充
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51408.html
[記事の概要]
電気通信大学は、2024年度から「デザイン思考・データサイエンスプログラム」を一層強化・拡充することを発表しました。このプログラムは、情報理工学域I類(情報系)及び大学院情報理工学研究科博士前期課程情報学専攻の専門教育プログラムとして、学士・修士一貫プログラムとして提供されます。入学定員は学域で30名増員して45名、博士前期課程で10名増員して20名となる予定です。また、理工系分野における女性の活躍を推進するため、学校推薦型選抜を女子枠で実施することが決定しました。このプログラムは、問題解決能力の育成、シミュレーション能力の修得、因果推論能力の修得を3つの柱として、実践的な教育を提供することを目指しています。
(参考記事)実際に大学職員に応募した方の志望動機・志望理由の実例まとめ
(参考記事)大学職員のエントリーシート作成例まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の小論文テーマ別作成例
(参考記事)大学職員採用試験のグループディスカッション対策記事(テーマ別対策)
リカレント教育・生涯教育
・2023年度後学期 「社会人共学者」 9月4日から参加者募集
https://mainichi.jp/univ/articles/20230828/org/00m/100/026000c
[記事の概要]
金沢工業大学は、2023年度後学期から「社会人共学者」という制度の参加者を募集しています。この制度は、企業や自治体、団体で働く社会人が大学の授業に参加し、授業内容と実務の関連性や技術の活用事例を紹介するものです。この取り組みは、学生と社会人が共に学び合うことで、学生の学びのモチベーションや知識の応用力を高めることを目的としています。また、社会人にとっては、若者との交流を通じて新しいアイデアや知識の再学習の機会となります。2023年度後学期の募集対象となる分野は9分野17科目で、参加料は無料です。
・【リカレント教育】帝京大学 DXおよびGX分野のビジネスリーダー育成プログラムを開講
https://kyodonewsprwire.jp/release/202309069011
[記事の概要]
帝京大学は、2023年10月からリカレント教育プログラムとして「社内AI活用推進リーダー育成プログラム」と「社内グリーン推進リーダー育成プログラム」を開始します。これらのプログラムは、ビジネス変革や新事業創出のリーダー人材育成を目的としており、10月6日まで受講の応募を受け付けています。帝京大学の教員や外部のビジネスコンサルタント、先進企業が講師として参加し、AIやGX分野の新事業立ち上げやサステナビリティ推進のリーダーとしての知識とスキルを養成します。プログラムの中で、受講生は自社の施策や新事業のプランを作成し、これをビジネスのチャンスとして活用することが期待されています。
・中央大学、生涯学習座でSDGsに関連した講座を10月と来年3月に開講
https://ict-enews.net/2023/08/31chuo-u/
[記事の概要]
中央大学は、持続可能な社会を目指して、SDGsに関連する講座を2023年10月と2024年3月に開講予定です。10月には「持続可能な社会のための基礎講座」というテーマで、地球温暖化や海洋プラスチック汚染の改善に関する内容が提供される予定です。この講座は10月17日、24日、31日に中央大学多摩キャンパスで開催され、受講料は9570円です。また、2024年3月30日には、小学3年生から中学3年生を対象とした「人と環境の健全な関係」をテーマにしたワークショップ型の講座が予定されています。
学生支援
・兵庫県、県立大学の授業料など博士課程まで無償化へ
https://univ-journal.jp/233957/
[記事の概要]
兵庫県の斎藤元彦知事と兵庫県立大学の高坂誠学長は、兵庫県立大学と芸術文化観光専門職大学の入学金および授業料を、県内在住者に限り、学部学生や大学院生の所得に関係なく完全無償化する方針を発表しました。大学院生に関しては、全国で初めて博士課程までの無償化を予定しており、2026年度からの完全実施を目指しています。完全無償化の条件として、学生本人とその家族が入学日の3年以上前から兵庫県に在住していることが必要です。2024年度から高学年の在校生を対象に2年間先行実施し、その後完全無償化を行う予定です。この制度により、2026年度以降の学部学生および大学院生の学費はゼロとなります。
・近畿大学文芸学部(大阪府東大阪市)文化デザイン学科教授 森口ゆたかが指導するホスピタルアートゼミは、令和5年(2023年)9月14日(木)に資生堂ジャパン株式会社(東京都港区)協力のもと、「メンズメイクセミナー」を開催します。
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51467.html
[記事の概要]
近畿大学文芸学部のホスピタルアートゼミは、2023年9月14日に資生堂ジャパン株式会社の協力を得て、「メンズメイクセミナー」を開催する予定です。このセミナーは、男性の化粧ニーズに応えるためのもので、資生堂ジャパンのメイクのプロから直接アドバイスを受けることができるイベントとなっています。性別に関わらず、スキンケアやメイクの楽しさを紹介し、自分らしい美の実現をサポートすることが目的です。ホスピタルアートゼミの学生は、このイベントの運営を担当し、イベント後のアンケート結果を基に、資生堂ジャパンに向けてメンズメイクアップ製品の開発提案を行う予定です。
・今年度2回目となる学生と学長との懇談会「ようこそ、学長室へ!」を開催
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51354.html
[記事の概要]
札幌大学は、2023年7月31日に「ようこそ、学長室へ!」というテーマで、今年度2回目の学生と学長との懇談会を開催しました。この懇談会は、学生の大学に対する満足度や要望を理解し、学生生活の向上を目的として行われています。懇談は和やかに進行し、学長は学生の活動を評価し、さらなる支援を強化する意向を示しました。
就職・キャリア支援
・女子学生のキャリアデザインをサポート「社会人メンター」2023年度秋期募集開始--昭和女子大学
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51386.html
[記事の概要]
昭和女子大学(東京都世田谷区)は、学生のキャリアデザインをサポートするための「社会人メンターネットワーク」を運営しており、2023年9月1日から「社会人メンター」の秋募集を開始することを発表しました。この制度は、3年以上の就業経験を持つ社会人女性が学生との面談を通じてキャリアプランや生き方に関する相談に応じるもので、2011年に創設され、現在約370人の女性が登録しています。
・就職活動の早期化・長期化に対応するため大学1・2年生を対象としたキャリア支援プログラムを実施
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51375.html
[記事の概要]
近畿大学キャリアセンターは、2023年9月4日、6日、8日に、大学1・2年生を対象としたキャリア支援プログラム「『キャリアコンパス』~未来への道しるべを描こう~」を実施する予定です。このプログラムは、株式会社電通国際情報サービスと共催で行われ、学生が自分のキャリア形成について考え、ITの可能性を学ぶことを目的としています。学生はグループワークで「自分の求める働き方」について考え、電通国際情報サービスの社員との交流を通じて、職業観の形成や就職活動の準備についての意識を高めることが期待されています。最終日には、学生が電通国際情報サービスの社員に向けてプレゼンテーションを行う予定です。
社会貢献・地域貢献
・使用済みランドセルのアップサイクルプロジェクトを開始 近畿大学経営学部生が若者目線で新商品を提案
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51421.html
[記事の概要]
近畿大学経営学部キャリア・マネジメント学科准教授の松本誠一ゼミと、皮革製品メーカーの株式会社Askalカバン工房は、使用済みのランドセルを再利用して新たな価値を生み出すアップサイクルプロジェクトを開始します。このプロジェクトの一環として、2023年9月7日に松本ゼミの学生24人がAskalカバン工房を訪問し、若者目線での新しいマーケティングや商品開発の提案を行います。この活動は「価値共創マーケティング」を研究テーマとしており、使用済み製品の再利用やアップサイクル活動に焦点を当てています。学生たちは、アップサイクル商品の製作工房を見学した後、商品の開発提案発表会を実施し、今後は商品開発や販売イベントの開催などにも取り組む予定です。
グローバル化
・関西外国語大学の外国語学部2年生が「ChatGPTやメタバースを活用した語学学習システム」の研究開発に取り組んでいます
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51444.html
[記事の概要]
関西外国語大学の外国語学部2年生、外山愛華さんと折橋暖人さんが、デジタル技術を活用した語学学習システムの研究開発に取り組んでいます。特に、ChatGPTやメタバースを用いて効率的な語学学習システムの開発を目指しています。外山さんは、ChatGPTを活用した英語学習のエッセイライティングの方法を、折橋さんは、AIアバターを用いたVR語学会話学習システムの開発をそれぞれ研究しています。これらの研究は、卯木輝彦教授の指導のもと行われており、外大生のデジタル技術を活用した研究が高く評価されています。
・交換留学生が近畿大学教職員の自宅で日本文化を体験 「KINDAIホームビジットプログラム」を3年ぶりに再開
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51402.html
[記事の概要]
近畿大学は、2023年度後期から、教職員がホストファミリーとして交換留学生を自宅に招き、日本の家庭文化を体験させる「KINDAIホームビジットプログラム」を3年ぶりに再開します。このプログラムは、2016年から実施されていましたが、コロナ禍で中止となっていました。過去の活動では、浴衣の着付けやお好み焼き作り、大阪の観光地巡りなどの体験が提供されていました。今回、交換留学生15人が来日し、そのうち9人がこのプログラムに参加予定です。9月7日には、交換留学生と担当教職員の顔合わせとしてウェルカムパーティーが開催される予定です。
・夏期日本語・日本事情プログラム最終プレゼンテーション 留学生が日本語学修の成果披露
https://mainichi.jp/univ/articles/20230906/org/00m/100/004000c
[記事の概要]
専修大学は、7月28日に国際交流協定校などからの外国人留学生を対象とした「夏期日本語・日本事情プログラム(JLC)」の最終プレゼンテーションを実施しました。今期のJLCには、韓国、アメリカ、タイ、ハンガリー、スペインなど12カ国からの留学生38人が参加しました。留学生たちは、日本での体験や母国の魅力について日本語で発表し、7週間の日本語学修の成果を示しました。発表内容は、日本の生活や文化、自国の魅力や特色、学生食堂の調査、マッチングアプリの考察、韓国と日本の交流史など、多岐にわたるテーマで行われました。
(参考記事)大学職員の面接試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の最終試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員の面接試験を受ける方が実際に準備した想定質問と回答
(参考記事)応募する大学の「課題」や「弱み」の確認方法と「課題」等の提案例
(参考記事)女子大学の存在意義について~女子大学ならではの特色ある取組みとは
ダイバーシティ・SDGs
・京都大学が学童保育所を開設 土日祝日、長期休暇中に児童受け入れ
https://univ-journal.jp/233977/
[記事の概要]
京都大学は、2023年12月より京都市左京区吉田河原町の京都大学文書館(旧京大会館)に学童保育所を開設することを発表しました。この保育所は、土日や祝日、夏休みなどの長期休暇中に、教職員や学生の保護者となる小学生を受け入れるものです。開所は12月9日を予定し、保育時間は午前8時から午後7時まで、最大で午後9時まで延長可能です。定員は35人で、運営は京都大学の教員による運営委員会と民間保育事業者が共同で行います。利用料は1日あたり税込3,960円となっており、事前登録が必要です。保育所内には、児童向けのライブラリーや遊戯室、ミニホールなどが設けられ、大学の研究リソースを活用した教育プログラムや異文化交流の機会が提供される予定です。
入試・広報・高大連携
・高校生が司書インターンシップ
https://mainichi.jp/univ/articles/20230828/org/00m/100/020000c
[記事の概要]
専修大学で、高校生を対象とした司書インターンシップが7月24日、26日、28日の3日間、生田キャンパスの図書館本館で実施されました。このインターンシップには、専修大学との高大連携協定校である座間総合高校や教育交流提携校の浦和学院高校などから、合計18人の高校生が参加しました。参加した生徒たちは、図書館の概要や役割を学び、館内を見学した後、図書の受け入れや整理、利用サービスなどの実務を体験しました。また、図書の購入依頼を知らせるためのポスター作成も行い、その体験を通じて図書館の仕事の大変さや魅力を実感することができました。
・【大学受験】女子特待生チャレンジ入試を新設…嘉悦大
https://resemom.jp/article/2023/09/05/73665.html
[記事の概要]
嘉悦大学は、2023年8月31日に、経営経済学部への入学を希望する社会に貢献する意欲の高い女子を対象に、最大で入学金と初年度授業料を合わせて90万円まで免除する「総合型選抜(女子特待生チャレンジ入試)」を新設することを発表しました。また、嘉悦大学やかえつ有明中学高等学校の卒業生・在学生の親族を持つ受験生には、入学金20万円が免除される「嘉悦大学同窓生子女入学金免除制度」も整備されます。これらの施策は、嘉悦大学の建学の志である「社会に貢献する女性を育成する」ことを目的としており、学園創立120周年の節目の年に実施されるものです。
大学経営
・千葉商科大学「2025全学改組」
未来志向の実学教育実現のため、43%の大規模人事異動を実施
https://kyodonewsprwire.jp/release/202308168113
[記事の概要]
千葉商科大学は、2025年度から「実学教育」をさらに未来志向に発展させるため、全学の教育体制を大きく改組します。この改組により、基盤教育機構や5学部7学科が新たな教育体制へと移行します。具体的には、商経学部、総合政策学部(構想中)、サービス創造学部、人間社会学部などが設置される予定です。この改組は、学部間の垣根を越えた履修が可能となり、学生は自由に学ぶことができるようになります。また、初年次中心の全学部共通プログラムが拡大され、グローバル、情報・データサイエンス、キャリア、総合教養などの先進的な学びが提供される予定です。この改革は、2020年6月から議論が始まり、多くの教員や職員の意見交換を経て、大規模な組織改革として実施されることとなりました。
ランキング・調査
・過去最大53.3%の私立大学が定員割れ、私立短大は92.0%が定員割れに
https://univ-journal.jp/234032/
[記事の概要]
日本私立学校振興・共済事業団は、2023年度の私立学校・短期大学等の入学志願動向を公表しました。4年制を含む私立大学600校の中で、定員割れとなった大学は320校で、全体の53.3%に達しました。一方、私立短大276校の中で、定員割れとなった短大は254校で、全体の92.0%に上りました。これらの数字は、1989年度の調査開始以降での最高記録となります。私立大学の入学定員充足率は99.59%で、これは過去最低を記録しました。また、私立短大の入学定員充足率は71.99%で、これも過去最低となっています。
・2023年度学校基本調査、大学の学部学生数過去最高に
https://univ-journal.jp/233974/
[記事の概要]
文部科学省の2023年度学校基本調査によると、2023年5月1日現在の日本の大学に在籍する学生数が前年同期を約1万5,000人上回り、過去最多の約294万6,000人となったことが明らかにされました。学部に在籍する学生数は約263万3,000人、大学院生は約26万6,000人となっています。一方、短期大学生は約8万7,000人、高等専門学校の学生は約5万6,000人、専門学校生徒数は約55万5,000人となっており、これらは前年同期より減少しています。学部に在籍する女子学生数は過去最多の約120万4,000人で、全体の45.7%を占めています。また、大学の女性教員数も過去最多の約5万2,000人となり、全体の27.2%を占めています。
その他
・国際卓越大学、東北大学を認定候補に 10兆円ファンドが支援
https://univ-journal.jp/234073/
[記事の概要]
文部科学省は、国際卓越研究大学の初認定候補として東北大学を選定しました。この選定は、文科省有識者会議が行った評価に基づくもので、東北大学は「未来を変革する社会価値の創造」を公約として掲げ、次世代放射光施設「ナノテラス」を中心に産学官の結集と世界的な研究に取り組む姿勢が評価されました。しかし、年間100億円の民間資金を25年で10倍以上に増やす計画に対して、有識者会議からの指摘があり、計画の再検討が求められています。国際卓越研究大学は、世界最高水準の研究者を集めるための制度で、最長25年間の支援が予定されています。東北大学は2024年度中に正式認定を目指しています。
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年8月14日・8月21日の週版)
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