大学職員への就職・転職をするためには、大学がどんな取組みを行い大学職員にどんな業務に携わってるのか、今の大学のトレンドは何かなどを知っておくことで採用試験を有利に進められる場合があります。大学の理解を深めるための方法には色々なものがありますが、1つの方法として大学に関連するニュースを定期的に確認しておくというものがあります。
大学に関連するニュースを見ていたことにより、エントリーシートに記載する内容の幅が広がったり、面接試験時に想定していなかった質問がきた際にも、うまく対応ができる場合があります。
そこで、この記事では大学職員への就職・転職を目指す方が大学に関連するニュースを確認しやすいようにするため、私が気になったニュースとその概要を分野別にまとめています。ぜひ大学職員への就職・転職活動にお役立ていただければと思います。
教育・教育改革
・東洋学園大学、東京ドームシティと産学連携プロジェクト開始 「アトラクションズ」の来場促進企画を提案
https://univ-journal.jp/232504/
【記事の概要】
東洋学園大学現代経営学部は、株式会社東京ドームとの産学連携プロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、東京ドームシティアトラクションズの大学生の来場促進につながるイベント、キャンペーン、プロモーションの提案を目指しています。ゼミ生たちは、施設概要や過去のイベントについて学び、その知識を基に大学生の来場促進につながる企画を考案します。今後は、7月に提案の中間発表、10月に最終プレゼンテーションを行い、11月中旬から12月下旬のイルミネーションやクリスマスキャンペーン期間での施策実施を目指します。
・学生の企画×表現力で地域課題の解決に挑戦! 「立川活性化プロジェクト2023」企画発表会7月22日開催
https://mainichi.jp/univ/articles/20230719/org/00m/100/009000c
【記事の概要】
明星大学デザイン学部の3年生が立川市役所からの依頼で取り組む「立川活性化プロジェクト2023」の企画発表会が7月22日に開催されます。学生たちは5つの課題に取り組み、それぞれのテーマについてグループでプレゼンテーションとパネル展示を行います。課題のテーマは、立川シティハーフマラソンのブランディング、コンプライアンス啓発の動画、新たなクリーンセンターでのイベント、地域包括支援センター・福祉相談センターの周知、消防団員の増加などです。
・京都ノートルダム女子大学、「ChatGPT」を取り入れた授業「社会情報概論」を実施
https://ict-enews.net/2023/07/19notredame/
【記事の概要】
京都ノートルダム女子大学社会情報課程では、OpenAIのAIチャットボット「ChatGPT」を取り入れた授業「社会情報概論」を実施しています。この授業では、AI理解や自然言語処理研究の歴史、インターネットの歴史などを学び、その上で「ChatGPT」を実際に活用します。目指すのは、生活を豊かにするツールとして「ChatGPT」を実体験することです。この授業を通じて、受講生が生成AIが怖いものではないと理解し、今後のAIとの付き合い方について自分で考えることを目指しています。
リカレント教育・生涯教育
・大東文化大学が社会人を対象とした履修証明プログラムを開講 --「観光歴史ガイド(R)養成プログラム」「地域スポーツクラブ活動指導者サーティフィケートプログラム」の2講座
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51076.html
【記事の概要】
大東文化大学は、社会人を対象とした履修証明プログラムを2講座を開講します。これらの講座は文部科学省「職業実践力育成プログラム」の認定および厚生労働省「教育訓練給付制度」の一般教育訓練講座として指定を受けています。開講するのは、「観光歴史ガイド(R)養成プログラム」と「地域スポーツクラブ活動指導者サーティフィケートプログラム」です。これらのプログラムはオンデマンド配信の講義と土日祝のスクーリングを組み合わせており、修了者には学校教育法に基づく履修証明書の交付とともに、講座ごとに大学オリジナルの資格を付与します。
(参考記事)実際に大学職員に応募した方の志望動機・志望理由の実例まとめ
(参考記事)大学職員のエントリーシート作成例まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の小論文テーマ別作成例
(参考記事)大学職員採用試験のグループディスカッション対策記事(テーマ別対策)
社会貢献・地域貢献
・8月25日(金)・26日(土)に工学院大学「シン・科学教室」を開催 ~夏休みに親子で学び、楽しむ特別な2日間~
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51119.html
【記事の概要】
工学院大学は、2023年8月25日と26日の2日間、新宿キャンパスで「シン・科学教室」を開催します。このイベントでは、理工学を専門とする教授陣と大学生による20以上の実験・演示ブースと、多彩なステージ企画を通じて、子どもたちが科学への興味と理解を深める機会を提供します。実験・演示ブースでは、カラーアロマキャンドルやミニチュアハウス、立体万華鏡など、子どもたちの創造力を刺激するワークショップが行われます。また、人気アニメの超常現象を科学的に解明するサイエンス・トークやバンド企画など、親子で楽しめるプログラムも用意されています。さらに、建築家・黒川紀章の代表作「中銀カプセルタワービル」の一部がトレーラーハウスに生まれ変わり、会場内で実物を見ることができます。
ダイバーシティ・SDGs
・玉川大学が8月20日に女子高生を対象とした「テクノロジーカフェ」を開催 -- 最新テクノロジーを楽しく体験しながら世界でひとつのコースターを作成
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51114.html
【記事の概要】
玉川大学工学部は、2023年8月20日に女子高生を対象としたデジタルものづくりのワークショップ「テクノロジーカフェ」を開催します。このイベントは、女子高生が気軽に最新テクノロジーに触れ、理工系分野への興味を深めることを目的としています。参加者は、安全なレーザー加工機を使って、自分の好きな画像を題材にしたコースターを作成します。また、玉川大学工学部や大学院工学研究科の女子大生がサポートを務め、大学生活や授業、将来・卒業後のことなどについて話す機会も提供します。
・お茶の水女子大「第40回リケジョ未来シンポジウム」8/27
https://resemom.jp/article/2023/07/21/73080.html
【記事の概要】
お茶の水女子大学理系女性育成啓発研究所は、2023年8月27日に「第40回リケジョ ー 未来シンポジウム サイエンスの学びから将来の夢へ」をハイブリッド形式で開催します。対象は女子高校生・中学生、保護者、教員、女子大学生・大学院生で、参加費は無料です。シンポジウムでは、物理学と心理学を大学で学んだ先輩が講演します。物理学を専攻し、現在はデンソーで技術員を務める保坂玲氏と、心理学専攻から文部科学省で法規係長を務める古屋桃香氏が、大学での学びが現在のキャリアにどのようにつながっているかを語ります。
(参考記事)大学職員の面接試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の最終試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員の面接試験を受ける方が実際に準備した想定質問と回答
(参考記事)応募する大学の「課題」や「弱み」の確認方法と「課題」等の提案例
(参考記事)女子大学の存在意義について~女子大学ならではの特色ある取組みとは
入試・広報・高大連携
・地元志向を数値で確認、学校基本調査にみる地元大学入学率
https://univ-journal.jp/column/2023233094/
【記事の概要】
2022年度学校基本調査によれば、地元大学入学率が最も高いのは愛知県で、愛知県出身の大学進学者の71.6%が愛知県内の大学に進学。次いで東京都、北海道、福岡県、大阪府が続きます。地元国立大学入学率が最も高いのは北海道と沖縄県で、いずれも60%を超えています。一方、地元私立大学入学率が最も高いのは愛知県で、愛知県出身の私立大学進学者の80.8%が愛知県内の大学に進学しています。しかし、地元以外の大都市部の大学を選ぶ傾向は地理的な位置だけでなく、経済圏や文化圏も影響しています。コロナ禍により大学進学者の地元志向が強まっていますが、地域差が存在します。
・出願要件は所定の学習プログラム修了、注目集める全国初の新AO選抜 -立命館大学
https://univ-journal.jp/column/2023232666/
【記事の概要】
立命館大学は、2023年度入試から学部指定の学習プログラムの修了を出願要件にしたAO選抜を開始しました。これは全国初の試みで、高い注目を集めています。この新しいAO選抜では、各学部で特に重要となる指定科目の単元を、所定のプログラムで学習・修了するとAO選抜に出願できます。初年度は経済学部、スポーツ健康科学部、食マネジメント学部で実施され、学部別に特に重要な数学の単元が指定されました。学習は「学部指定単元AI学習プログラム(通称UNITE Program)」を利用し、自身の習熟度に合わせてAIが最適化したカリキュラムで効率よく学習できます。学習後は単元ごとの修得認定試験を受け、不合格でも期間内であれば何度でも挑戦が可能です。
・【武蔵大学】夏季限定!高校生、大学受験生に大学図書館を開放します -- ひと足先に「大学」の雰囲気を体験できるチャンス --
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51110.html
【記事の概要】
武蔵大学は、2023年8月1日から9月1日までの月曜日から金曜日に、高校生と大学受験生を対象に大学図書館を開放します。期間中は、入試コーナーを設置し、大学案内や一般入試過去問題集など受験勉強に役立つ資料を無料で配布します。また、65万冊の蔵書がある図書館では、各分野の専門書や美術書、古典資料、最新の雑誌などを閲覧できます。
・高校生向け出張授業を実施 「ポケモン」世界大会出場者、バイセクシュアルの当事者など在学生・教員を派遣
https://mainichi.jp/univ/articles/20230714/org/00m/100/013000c
【記事の概要】
ビジネス・ブレークスルー大学は、在学生や教員が全国の高校に出向き、SDGs、ダイバーシティ、キャリア教育などのテーマについて語る「出張授業」を実施しています。具体的には、eスポーツ競技者で「ポケモン世界大会」出場者の新井清史郎さんが「行動することの大切さ」について、また、バイセクシャルの大西佐弥さんが「多様性を理解し受け入れる力」について語ります。これらの授業は、高校生が自身の興味・関心を引き出し、それを強みに変える方法や、多様性を理解し受け入れる重要性を学ぶ機会を提供します。
ランキング・調査
・2040年の大学入学者が定員の約8割に、文部科学省が推計
https://univ-journal.jp/232997/
【記事の概要】
中央教育審議会大学分科会で文部科学省が提示した将来推計によると、全国の大学入学者は2040~2050年度に現在の約63万5,000人から約50万人に減少すると予測されています。これは現在の大学総定員の約8割に相当し、定員割れで閉校に追い込まれる大学が増える可能性があります。推計は18歳人口に大学進学率をかけて算出し、外国人留学生の受け入れ数を加えています。2040年度の全国大学進学率を男子61.2%、女子57.9%の全体59.6%として算出した結果、大学入学者総数は約51万人となりました。この推計は少子化に伴う18歳人口の減少が影響しており、定員充足率は80%前後となる見通しです。
・大学入学者、2050年に40万人台へ減少…文科省推計
https://reseed.resemom.jp/article/2023/07/18/6819.html
【記事の概要】
文部科学省は、第174回中央教育審議会大学分科会で、2040年代に各都道府県の大学定員は8割程度、大学進学者数の合計は40万人台となる将来推計を公表しました。この推計は、18歳人口の推計と大学進学率の推計をかけて算出され、新型コロナウイルス感染症の影響を加味し、2019年度の外国人留学生などを足しています。外国人留学生の受入れを推進し、外国人留学生数がOECD並みになったとしても定員充足率は80%を超える程度で、2050年には81.61%となり、大学入学者数は50万人台となる見込みです。