大学職員への就職・転職をするためには、大学がどんな取組みを行い大学職員がどんな業務に携わっているのか、今の大学のトレンドは何かなどを知っておくことで採用試験を有利に進められる場合があります。大学の理解を深めるための方法には色々なものがありますが、1つの方法として大学に関連するニュースを定期的に確認しておくというものがあります。
大学に関連するニュースを見ていたことにより、エントリーシートに記載する内容の幅が広がったり、面接試験時に想定していなかった質問がきた際にも、うまく対応ができる場合があります。
そこで、この記事では大学職員への就職・転職を目指す方が大学に関連するニュースを確認しやすいようにするため、1週間に1回程度、私が気になったニュースとその概要を分野別にまとめています。ぜひ大学職員への就職・転職活動にお役立ていただければと思います。
リカレント教育・生涯教育
・社会課題解決 人材育成の新教育プログラム開発へ3大学院連携
https://mainichi.jp/univ/articles/20231107/org/00m/100/011000c
[記事の概要]
龍谷大学は、琉球大学と京都文教大学と共同で、文部科学省の2023年度「人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業」に採択された「大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」の開発と運用に取り組んでいます。このプログラムは、2025年度から開始される予定で、科学技術や行政機構だけでは解決できない社会課題に対応するため、龍谷大学大学院政策学研究科、琉球大学大学院地域共創研究科、京都文教大学大学院臨床心理学研究科が連携します。これにより、複雑化する現代の社会課題を解決できる人材を育成することを目指しています。プログラムは大学院のオンライン授業を通じて実施され、リスキリングを目指す社会人を主な対象としています。
・学び続けることが充実した人生に! 全国の大学院で研究するシニアが東京経済大学へ。「全国シニア大学院生研究大会」を11月18日(土)に開催 -- 東京経済大学
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51981.html
[記事の概要]
東京経済大学は、2023年11月18日に国分寺キャンパスで「全国シニア大学院生研究大会」を開催します。この大会は、人生100年時代において「生涯学び続ける」ことが充実した人生を送るための重要な要素となっていることを背景に、2006年に全国の大学に先駆けて導入されたシニア大学院制度の一環として行われます。昨年に続き2年目の開催となるこの大会では、全国から様々な分野で研究を続ける8名の大学院生が参加し、彼らの研究成果を発表します。昨年の大会では10名の発表者に80名を超える聴衆が集まり、活発な質疑応答が行われました。
学生支援
・1000万円上限に出資も検討 上智大学がスパークス・グループとアントレプレナーシップ養成講座を開講
https://univ-journal.jp/235468/
[記事の概要]
上智大学は、スパークス・グループ株式会社の協力を得て、アントレプレナーシップ養成講座を開講します。この講座は2023年11月から12月にかけて全7回行われ、全学部の学生が対象です。講座では、起業家精神を体系的に学び、投資やファイナンス、マーケティングの基本について理解を深めます。また、起業経験者との対話や事業計画・販売戦略の立案など、起業アイデアの具体化プロセスも体験できます。特に注目すべきは、魅力的な起業アイデアに対してスパークス社が最大1,000万円を出資する可能性がある点です。この講座は単位を付与する授業科目ではなく、自主参加を基本としており、理系を含む全学部の学生が参加します。これにより、多様な専門分野を持つ学生たちの間で斬新なアイデアの創出が期待されています。
・天才編集者 箕輪厚介氏による講演会を開催 学生起業家によるピッチイベントでは箕輪氏が講評
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51993.html
[記事の概要]
近畿大学は、2023年11月14日に東大阪キャンパスで、株式会社幻冬舎の編集者である箕輪厚介氏を招いて講演会を開催します。この講演会は、近畿大学の学生・大学院生を対象にしており、箕輪氏が企業に属しながら起業家精神を持った働き方や、成功するためのマインドセットについて話します。また、講演会の後には、近畿大学の学生起業家によるピッチイベントも行われ、箕輪氏がアドバイスを提供します。このイベントは、近畿大学が2025年までに大学発ベンチャー企業100社を創出する目的で設立した「KINCUBA(キンキュバ)」プログラムの一環として行われます。
(参考記事)実際に大学職員に応募した方の志望動機・志望理由の実例まとめ
(参考記事)大学職員のエントリーシート作成例まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の小論文テーマ別作成例
(参考記事)大学職員採用試験のグループディスカッション対策記事(テーマ別対策)
就職・キャリア支援
・早くから「将来の理学療法士像」考える機会を 畿央大学 理学療法学科が2回生と卒業生の交流会開催
https://univ-journal.jp/234929/
[記事の概要]
畿央大学は2023年9月15日に、理学療法学科の2回生と卒業生の交流会を初めて開催しました。このイベントは、低回生から将来の理学療法士像を考える機会を提供することを目的としています。交流会には、卒業後1~3年目の理学療法士として働く卒業生11名と、理学療法士を目指す在学生約60名が参加しました。参加者はグループに分かれて座談会形式で交流を深め、卒業生は自身の職業経験や大学生活について話しました。このイベントは、学生に豊かな職業観を養うとともに、卒業生にとっても自身を振り返る機会となりました
・【武蔵大学】卒業生による実践的な就職支援プログラム「武蔵しごと塾~OBOG・内定者訪問編~」 11/23(木・祝)開催
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51924.html
[記事の概要]
武蔵大学は、2023年11月23日に「武蔵しごと塾~OBOG・内定者訪問編~」という就職支援プログラムを開催します。このイベントは、大学の3年生を対象にしており、様々な業界で活躍する卒業生や内定を得た4年生が参加します。学生はこれらの先輩たちと自由に仕事内容や就職活動の進め方、選考内容について相談することができます。参加予定の企業は26社に及び、学生には具体的な働き方をイメージし、就職活動の企業選択に活かすことが目的です。また、12月と1月には「武蔵しごと塾~集団面接編~」も開催され、実践力を高めるプログラムが予定されています。
社会貢献・地域貢献
・新潟大学と新潟市、開志専門職大学が連携 マンガ、アニメ研究の世界的拠点目指す
https://univ-journal.jp/235425/
[記事の概要]
新潟大学は、新潟市および開志専門職大学と共に、マンガ・アニメに関する連携協定を締結しました。この協定は、マンガ・アニメ研究の世界的拠点を目指すもので、新潟大学はアニメの絵コンテやセル画などをデジタル化し、資料として整備・分析しています。新潟市はマンガ都市としての魅力を高め、マンガ・アニメを活用した街づくりを進めており、開志専門職大学は国際的なクリエイターを養成しています。新潟大学は2016年にアニメ・アーカイブ研究センターを設立し、アニメ演出家渡部英雄氏からの「渡部コレクション」とガイナックス社からの『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の中間素材をアーカイブ化・デジタル化しています。
グローバル化
・流通科学大学の「アジアビジネス人材育成プログラム」が文部科学省による「留学生就職促進教育プログラム認定制度」に認定
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51933.html
[記事の概要]
流通科学大学の「アジアビジネス人材育成プログラム」が、文部科学省による「留学生就職促進教育プログラム認定制度」に2023年10月に認定されました。このプログラムは2024年4月から開始され、留学生を対象にしています。プログラムは「日本語教育」「キャリア教育」「インターンシップ」の3つの科目群と「日本語向上」「社会共創」「就職サポート」の3つのプログラムから構成されており、日本での就職活動に必要な日本語能力やマナー、スキルを体系的に身につけることができます。修了者には修了証が付与され、自信を持って就職活動に挑むことができます。
ダイバーシティ・SDGs
・実践女子大学、アイエスエフネットと連携し「ダイバーイン雇用」の特別授業を実施
https://univ-journal.jp/235447/
[記事の概要]
実践女子大学は、2023年11月9日に渋谷キャンパスで、ITインフラ企業の株式会社アイエスエフネットと協力して「ダイバーイン雇用」に関する特別授業を実施しました。この授業では、アイエスエフネットの代表取締役である渡邊幸義氏が講師を務め、LGBTQIA(性的少数者)や外国籍、障がいなどを理由とした不当な雇用差別を行わない同社の取り組みについて紹介しました。アイエスエフネットでは、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(受容性)を組み合わせた「ダイバーイン雇用」を実践しており、多様な雇用を通じて「働く喜び」や「生きがい」を感じてもらうことを目指しています。この特別授業は、人間社会学部人間社会学科の山根純佳教授が担当する「福祉社会学」の一環として行われ、学生たちは渡邉氏の経験から社会モデルや障害者の合理的配慮、雇用の課題などについて学びました。
・女子中高生対象、佐賀大など4機関合同「リケフェス」11/19
https://resemom.jp/article/2023/11/01/74434.html
[記事の概要]
佐賀大学、西九州大学、長崎国際大学、佐世保高専の4機関は、2023年11月19日に佐賀大学で「女子中高生のための今知りたい!理系進学で広がる未来 リケフェス2023」を開催します。このイベントは、女子中高生に自然科学への興味を促すためのもので、科学技術振興機構の支援を受けています。リケフェスでは、エドギフト代表取締役の村松美穂氏による基調講演、大学生・高専生によるトークセッション、学校別相談会、さらに「選べる実験体験会」が行われます。
入試・広報・高大連携
・「はみ出して、いいんだよ。」国際系の大学を目指す高校生を対象に、神戸市外国語大学が11/18に講演会
https://univ-journal.jp/235374/
[記事の概要]
神戸市外国語大学は、2023年11月18日に「外の世界へハミ出し、新たな自分へ」という講演会を開催します。この講演会は、国際関係に興味を持つ高校生を対象にしており、同大学の卒業生2名が登壇します。講演会では、卒業生がパネルディスカッション形式で自身の経験を共有し、海外での活動や留学の価値について話します。このイベントは、海外での経験が個人にもたらすものや社会での役立て方について考える機会を提供することを目的としています。
・大妻女子大学が11月26日にオープンキャンパスを開催 -- 一般選抜対策のプレテスト(英語)や解説授業、高校1・2年生向け「年内合格のための準備講座」などを実施
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51964.html
[記事の概要]
大妻女子大学は、2023年11月26日に千代田キャンパスでオープンキャンパスを開催します。このイベントでは、一般選抜対策の「大妻女子大学プレテスト(英語)」と解説授業、入試直前セミナー、高校1・2年生向けの「年内合格のための準備講座」などが実施されます。また、2025年4月に開設予定の新学部「データサイエンス学部データサイエンス学科」(仮称・設置構想中)の説明会も行われます。参加者には、4年間分の過去問題(赤本4冊)が無料で配布される予定です。
・岡山大学、データサイエンス部学生「教育サポーター」として高校の探究授業サポート
https://ict-enews.net/2023/11/01okayama-u-3/
[記事の概要]
岡山大学は、データサイエンス部の学生が「教育サポーター」として高校の総合的な探究の時間をサポートすることを発表しました。この取り組みでは、データサイエンス部の学生が11月15日に岡山県立倉敷青陵高等学校で講師として授業を行います。この活動は、高校の探究科目へのサポート活動の実績が認められた結果、中心となった学生3人がデジタル人材共創連盟によって「教育サポーター」の第1号~第3号に認定されました。「教育サポーター」は、文部科学省提供の情報関係活用の外部人材の手引きを基にした研修プログラムと認定制度です。
(参考記事)大学職員の面接試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の最終試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員の面接試験を受ける方が実際に準備した想定質問と回答
(参考記事)応募する大学の「課題」や「弱み」の確認方法と「課題」等の提案例
(参考記事)女子大学の存在意義について~女子大学ならではの特色ある取組みとは
大学経営
・山形大学が2025年4月「社会共創デジタル学環(仮称)」新設構想、人文社会科学部・地域教育文化学部・理学部が連係
https://univ-journal.jp/235415/
[記事の概要]
山形大学は、2025年4月に「社会共創デジタル学環(仮称)」を新設する構想を発表しました。この新しい学環は、人文社会科学部、地域教育文化学部、理学部の連携により構成され、文理横断的な学習を通じて幅広い専門分野の知識を提供します。目的は、地域課題の解決に挑戦できる人材や、アントレプレナーシップとビジネス視点を持ち、データを活用して地域社会の課題を発見・分析できる人材を育成することです。また、大学院理工学研究科に「数理情報システム科学専攻(仮称)」も新設される予定で、これは既存の数理科学分野データサイエンス領域と情報・エレクトロニクス専攻を統合・拡充するものです。
・金沢大学がトイレ改修でクラウドファンディング、300万円目標に
https://univ-journal.jp/235390/
[記事の概要]
金沢大学は、石川県金沢市角間町にある角間キャンパスのトイレ改修のためにクラウドファンディングを開始しました。目標金額は300万円で、記事執筆時点で157人の寄付者から約168万円が集まっています。このクラウドファンディングは、目標額に到達すれば成立する仕組みで、期間は12月21日午後11時までです。角間キャンパスは金沢市丸の内の金沢城内から移転して34年が経過し、トイレの老朽化が進んでいます。和式トイレが全体の半数を占めており、大学の自己資金での順次改修には限界があるため、クラウドファンディングで資金獲得を試みています。
・専修大学がキャンパス内のPC約1700台を廃止、「BYOD」と「VDI」ダブル導入でキャンパスDX推進
https://univ-journal.jp/235266/
[記事の概要]
専修大学は、2024年から「SiU(Socio-intelligence University)グローカル・スマートキャンパス」の展開を予定しており、その一環としてキャンパス内の約1700台のPCを廃止し、BYOD(Bring Your Own Device)とVDI(Virtual Desktop Infrastructure)のダブル導入を行います。このシステムは2023年4月からスタートし、全学生・全教員が利用できる環境を整えています。専修大学は約1万8000人の学生と約1100人の教員が在籍しており、これまで大きなトラブルなくシステムを活用しています。この取り組みは、教育効果や研究効率の向上を目指し、AIを活用したデジタル教育研究システムの導入の一環です。全学生・全教員は、キャンパスや自宅だけでなく、国際交流協定校等の留学先や研究等での滞在先からも安全にアクセスできるようになり、天災やパンデミックに対しても学びを止めない環境を提供します。
・名城大学初の大学施設命名権 Sky株式会社とネーミングライツ契約を締結
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51932.html
[記事の概要]
名城大学は、Sky株式会社と大学施設のネーミングライツ事業契約を締結しました。この契約により、名城大学天白キャンパス内の研究実験棟III B1Fの学生ホールが「Sky STUDENT HALL」と命名されます。この施設は2020年3月に竣工し、情報工学部、理工学部電気電子工学科、材料機能工学科の学生に人気の憩いの場です。このネーミングライツ契約は、2023年11月1日から2026年10月31日までの期間で、施設内にはサインと企業紹介ボードが設置されます。
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年10月16日・23日の週版)
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年10月2日・10月9日の週版)
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年9月25日の週版)
大学職に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年9月11日・18日の週版)
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年8月28日・9月4日の週版)