大学職員の転職市場の動向
近年、大学職員は、それなりに人気職種になっているようです。
私も友人や知人、場合によっては学生などから、「どうすれば大学職員になれるのか」というようなことを聞かれることもよくあります。
私は、このような質問を受けたときには、「大学職員の採用試験をたくさん受け続けることが大事」と伝えています。
これは、私自身も書類選考で落ちたものも含めて、かなりの数の大学に挑戦しましたし、大学職員仲間に聞いても、同じような人が結構多いからです(30くらいの大学の採用試験に挑戦し、大学職員になった人もいます)。
そもそも大学職員の求人はそんなに多くありませんので、1ヶ月に、3つも4つも大学職員の採用試験を受験することは難しいです。
また、採用倍率もそれなりに高いので、感覚的には10の大学に挑戦して合格できればかなりよいほうで、いくつもの大学の採用試験に挑戦する必要があります。
詳細は大学職員採用の競争倍率は本当に高いのか調べてみたよ♪をみてください。
このため、大学職員への就職・転職は、どうしても長期スパンになってしまうケースが多いです。
私も転職活動していた時期は、できるだけ短期間で転職活動を終えたいと思っていました。
しかし、大学職員の場合は、自分が通勤できる地域の求人だけを見ると求人数としては少なくなってしまうこと、採用倍率の高いことから、短期間で採用されるのはなかなか難しいです。
できるだけ短期間で大学職員に採用されるためには
それでは、どうすればできる限り短期間で大学職員になることができるのか。
まず最初にやるべきことは大学職員の求人情報をできるだけ多く取得することです。
そもそも、大学職員の求人自体が少ないので求人情報がしっかりと取得できないと、大学職員になるチャンスを自らつぶしてしまうことになります。
特に、自分の住んでいる場所から通勤できる範囲の求人となると、挑戦できる大学も狭まってしまいます。
もっと言うと、潰れない大学に絞るのであればさらに少なくなります。
このため、できるだけ多くの求人情報を取得できるようにしておくことがすごく重要になるんです。
大学職員の求人情報を多く取得するためには
では、どうすれば大学職員の求人情報をできるだけ多く取得できるのでしょうか。
大学職員の求人の出し方としましては、
①自分の大学のホームページのみで職員の募集をする方法
②転職サイト・転職エージェントで職員の募集をする方法
の2つの種類に分かれます。
①については、なかなか自分では1つ1つの大学を追っていくのは難しいです。
また、大学のホームページのみで募集している大学の一部では、かなり短い期間しか求人情報を掲載していないこともあり、外部からの採用への意欲が少ない大学もあったりします。
一方で、②については、求人情報がまとまって入ってくるので情報が得やすいのと、大学としては広告費用を支払ってまで募集をしているので、採用意欲がすごく高い大学になります(採用への本気度が異なります)。
また、大学職員の募集は、一部、すでに合格者がある程度決まっていながら形式的に募集を出すという大学があるという噂がある中で、求人広告を出している大学はガチで募集をしていると考えられます。
このため、求人広告を出している大学はある意味では挑戦をする意味のある大学ということになります。
以上のことから、まず、やるべきこととしては、できるだけ多くの転職エージェント・サイトに登録しておき、チャンスがあった際にすぐに挑戦ができるという方法以外ありません。
実際に私もかなりの数のサイトに登録しましたが、正直、めんどくさいです。
でもこのめんどくだささを乗り越えることが大学職員に近づくための一歩になります。
どうしても時間がかかってしまいますが、本当に大学職員になりたいのであれば、できるだけ早い段階でしっかりと時間をとって登録作業を怠らないようにしてください。
就職・転職サイトに登録するうえでの注意点
よく大手の就職・転職サイトに登録しているから大丈夫だと思っている人もいるのですが、ある大学の求人はA社にはあるが、ある大学の求人はB社にしかないということはめちゃくちゃよくあるので、大手転職サイトのみだと、挑戦できるチャンスを自らつぶしていることになります。
しかし、就職・転職サイトは細かく見ていくと30以上もありますので、すべてに登録するのはなかなか難しいと思います(もちろんできる人はできるだけ多くやったほうがいいと思います。)。
そこで、私の感覚的なもので申し訳ないのですが、大学職員の求人があって、転職者へサポートに魅力があると思われる転職エージェント・サイトをランキング化してみました。
あくまで管理人の経験と大学職員仲間から聞いた感覚などに基づいたものですので、参考程度に見ていただければと思います。
転職エージェントと転職サイトの違い
よく転職エージェントと転職サイトをごっちゃにしている人がいますが、念のためここでそれぞれの違いについてご説明をしておきます。
まず、転職エージェントは原則として、担当のアドバイザーがついて、あなたにあった求人を探してくれるだけでなく、書類の添削や面接のフォロー、場合によっては給料の調整など、転職の支援をしてくれる会社になります。
次に、転職サイトは、単に求人情報のみを紹介し、あなた自身が求人を探して応募していくというものになります。
イメージ的には転職サイトは自分自身で転職活動を行うのに対し、転職エージェントは各会社の担当者とともに転職活動を行うものになります。
いずれも求人を紹介する点では変わりはないので、大学職員の求人が出る可能性のあるエージェント・サイトはいずれも登録すべきです。
しかし、どちらを優先すべきかと言うと、私は転職エージェントだと考えています。
転職活動を進めていくうえで、他社からアドバイスをもらうということは大変貴重になります。
特に、大学職員という競争率が高い職業などの場合は、なかなか転職できるチャンスがめぐってきません。
書類審査で落ちることも多いため、面接まで選考が進んだ場合は、できる限りミスを少なくなるよう準備しておく必要があります。
そんなときに転職エージェントの担当者の客観的な意見はすごく役に立つことになります。
年齢を重ねれば重ねるほど、自分自身が正しいと思い込んでしまう傾向が強くなるのですが、転職エージェントの担当者からの意見ではっとさせられることも多くあります。
また、転職エージェントでは非公開求人を多く扱っていることもあり、表に出ていない大学職員の求人を紹介してくれるケースもあります。
アドバイスを受けるなんてめんどくさいと思うこともあると思いますが、まずは、転職エージェントに登録し、それが終わったら転職サイトに登録するようにしましょう。
何度も繰り返しになりますが、まずは、大学職員の求人が得られるようにする必要があるので、できるだけ早く時間をとって登録を行いましょう。
転職エージェントランキング
第1位:doda
最近になって大学職員の求人が増えてきており、まず最初に登録していただきたいサイトです。非公開求人にも定評があります。
公式サイト「doda」
第2位:マイナビエージェント
大学職員の求人が比較的多く掲載され、職務経歴書のブラッシュアップや模擬面接等を利用回数や期間に制限なく利用することができます。また、求職者の都合に合わせて夜間や土曜(9:30〜17:30)の相談も受けてくれるところも魅力です。
公式サイト「マイナビエージェント」
第3位:type転職エージェン
大学職員の求人が定期的に掲載されており登録しておきたいサイトの1つとなります。転職市場に精通した業界・業種ごとの専門知識をもったキャリアアドバイザーの支援を受けることができます。
公式サイト「type転職エージェント」
第4位:リクルートエージェント
転職エージェント最大手で、大学職員の求人も確認されていることから登録しておくべきサイトです。面接向上セミナーは非常に評判がよいです。
公式サイト「リクルートエージェント」
第5位:ランスタッド
あまり有名ではないのですが大学職員の求人が出ることがあります。まだ登録している人が少ないと思われるのでもしかしたらライバルが少ない求人があるかもしれません。
公式サイト「ランスタッド」
第6位:パソナキャリア
大学職員の求人が時々出されます。親身なカウンセリングで転職者をサポートし、年収アップのサポートも行うとされています。
公式サイト「パソナキャリア」
転職サイトランキング
第1位:マイナビ転職
常時大学職員の求人が出されており必ず登録しておきたいサイトの1つです。
公式サイト「マイナビ転職」
第2位:リクナビネクスト
大学職員の求人がときどき出されます。転職を支援するツールが多いのも特徴のひとつです。
参考:自分の強みがわかる「グッドポイント診断」
第3位:キャリア転職サイト@type
スカウト機能が充実しています。また、あなたの適正年収などが無料でわかる「転職力診断テストtype」は一度やってみる価値ありです。
公式サイト「キャリア転職サイト@type」
第4位:人材バンクネット
匿名でもスカウトが受けられるという特色があります。
公式サイト「人材バンクネット」
大学職員の転職をサポートしてくれるサイトなど
高い競争率を勝ち抜いて大学職員になるためには、事前の準備が非常に重要になります。
事前の準備を適切に行うためには、合格に近づくために必要な情報を得る必要がありますが、ライバルと差をつけることができる情報が得られるサイトなどを紹介します。
各大学の口コミ情報が見られるキャリコネ転職
各企業や大学の口コミ情報が見れるサイトです。給料、採用面接で実際に出された質問、職場の雰囲気等の口コミ情報を無料で見れます。面接対策を行うために絶対に登録すべきサイトです。また、職種や雇用形態ごとの給料の口コミがあったりと知りたい情報も多く掲載されているのが特徴です。
公式サイト「キャリコネ」
(参考)大学職員に転職(就職)を目指している人は見といたほうがいいよ~なサイト
大学の業界研究や動向を知ることができる書籍




大学職員の就職・転職相談ができるサイト「ココナラ」
大学職員に特化したエントリーシート添削や面接指導サービスなどが出品されています。私も「大学職員の就職・転職を目指す方にアドバイスします」を出品しています。
公式サイト「ココナラ」
なかなか思いつかない大学職員の志望動機を12個まとめています。
大学職員の面接試験で出される可能の高い質問例を70個以上をまとめています。
大学職員の給料のほんとのとこを知りたい人はこの記事も見てください。
・これまでに大学職員を目指す約100人の方の応募書類等の添削や面接対策に対応
・キャリアコンサルタント(国家資格)保有
・ツイッター(@daigaku_123)でも採用試験対策に関する情報を発信しています
・Amazonで採用試験対策に関する電子書籍を販売しています

⇒大学職員への就職・転職対策サイト
第2位:【例文15個】大学職員志望動機例文まとめ~現役大学職員面接官が伝えたいこと~
第3位:大学職員の給料(年収)はピンキリだから受ける前にこの記事読んで!
第4位:現役大学職員面接官が伝える採用試験に合格するための対策
第5位:大学職員面接質問例「大学における職員の役割は何だと思いますか」の回答
第6位:大学職員の仕事内容を理解しておく理由と仕事理解ができる記事の紹介
第7位:面接質問例「大学職員に採用されたらどのような仕事がしたいですか」の回答
第8位:大学職員の面接試験でよい印象を与える逆質問とは
第9位:面接質問例「あなたの大学職員に採用された後のキャリアプランについて教えてもらえますか」の回答
第10位:大学職員の仕事②「教務の仕事内容」の紹介
- 大学職員の9分野(①学生支援、②教務、③就職・キャリア支援、④産学連携・研究支援、⑤国際化(グローバル化)、⑥広報・入試、⑦人事・総務、⑧企画・財務・会計、⑨情報システム)の仕事の紹介
- 医学部(病院勤務)のある大学に応募する際に知っておきたい病院での仕事内容
- 大学職員の給料(年収)はピンキリだから受ける前にこの記事読んで!
- 大学職員コラム「転職者から見て大学職員の仕事は楽なのか」
- 大学職員コラム「大学職員の仕事上の大変さや辛さとは」
★「大学職員採用試験に応募する前の準備」に関する記事★
- 大学職員に転職・就職するための手順
- 【新卒・転職別】大学職員になりたい人が登録すべきES作成・面接対策等ができるサイトの紹介
- 大学職員へ転職したい人が登録すべき転職サイト・転職エージェント
- 大学職員になりたい人が読むべき本まとめ
- 大学職員採用試験のエントリーシート等の応募書類を作成する際に気を付けること
- 大学職員採用試験の書類選考の実施方法と倍率・合格率
- 【例文15個】大学職員志望動機例文まとめ
- 【例文16個】大学職員への転職を目指す人の志望動機・志望理由実例紹介(姉妹サイト)
- 大学職員のエントリーシート作成例まとめ(姉妹サイト)
- 大学職員採用試験の筆記試験・適性検査の内容と効率的な試験対策の進め方
- 大学職員採用試験の筆記試験・適性検査が「テストセンター」だった場合の試験対策や注意すべきこと
- 大学職員採用試験の作文・小論文対策の進め方(準備しておくべきテーマ)や注意すべきポイント
- 【テーマ別作成例あり】大学職員採用試験の小論文試験対策(姉妹サイト)
- 大学職員採用試験の集団面接(グループ面接)で注意すべきことやよく出される質問とは
- 大学職員採用試験のグループディスカッションで好印象を与えるポイントや試験対策の進め方
- 【テーマ別対策例あり】大学職員採用試験のグループディスカッション対策(姉妹サイト)
- 大学職員の面接対策「よく出される質問」と回答例
- 大学職員採用試験のオンライン面接(Web面接)で気を付けること
- 大学職員採用試験の最終面接で準備することや気を付けること
- 大学職員の面接試験で「自己紹介」を求められたときの回答のポイント
- 大学職員の面接試験で「短所(弱み)」を聞かれたときの回答のポイント
- 大学職員の面接試験で「他大学の併願状況・選考状況」を聞かれた場合の回答のポイント
- 大学職員の面接試験でよい印象を与える逆質問とは
- 大学職員の面接試験で「最後に一言」を聞かれ際に好印象を残すポイント
- 大学職員の面接試験で「答えられない質問」が出された時の対応のポイント
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- 大学における各分野の特色ある取組(学生支援編)
- 大学における各分野の特色ある取組(就職支援・キャリア支援編)
- 大学における各分野の特色ある取組(社会貢献編)
- 大学における各分野の特色ある取組(グローバル化(国際化)編)
- 大学における各分野の特色ある取組(ダイバーシティ編)
- 大学における各分野の特色ある取組(入試・広報編)
- 大学における各分野の特色ある取組(コロナ禍の取組編)
- 10分野別各大学の特色ある取組(姉妹サイト)
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