大学職員の転職市場の動向
近年、大学職員はそれなりに人気職種になっています。私も友人や知人、場合によっては学生などから、「どうすれば大学職員になれるのか」というようなことを聞かれることもよくあります。私は、このような質問を受けたときには「大学職員の採用試験をたくさん受け続けることが大事」と伝えています。
これは、私自身も書類選考で落ちたものも含めてかなりの数の大学に挑戦しましたし、大学職員仲間に聞いても同じような人が結構多いからです(30くらいの大学の採用試験に挑戦し、大学職員になった人もいます)。
また、採用倍率もそれなりに高いので、感覚的には10の大学に挑戦して合格できればかなりよいほうで、いくつもの大学の採用試験に挑戦する必要があります。
詳細は大学職員採用の競争倍率は本当に高いのか調べてみたよ♪をみてください。
このため、大学職員への就職・転職は長期スパンになってしまうこともあります。
私も転職活動していた時期は、できるだけ短期間で転職活動を終えたいと思っていました。
しかし、大学職員の場合は、自分が通勤できる地域の求人だけを見ると求人数としては少なくなってしまうこと、採用倍率の高いことから、短期間で採用されるのはなかなか難しいです。
できるだけ短期間で大学職員に採用されるためには
それでは、どうすればできる限り短期間で大学職員になることができるのか。まず最初にやるべきことは大学職員の求人情報をできるだけ多く取得することです。
そもそも、大学職員の求人自体は、地域によってはかなり少ないので求人情報がしっかりと取得できないと大学職員になるチャンスを自らつぶしてしまうことになります。
このため、できるだけ多くの求人情報を取得できるようにしておくことがすごく重要になります。
大学職員の求人情報を多く取得するためには
では、どうすれば大学職員の求人情報をできるだけ多く取得できるのでしょうか。大学職員の求人の出し方としましては、
①自分の大学のホームページのみで職員の募集をする方法
②転職サイト・転職エージェントで職員の募集をする方法
の2つの種類に分かれます。
①については、なかなか自分では1つ1つの大学を追っていくのは難しいです。
また、大学のホームページのみで募集している大学の一部では、かなり短い期間しか求人情報を掲載していないこともあり、外部からの採用への意欲が少ない大学もあったりします。
一方で、②については、求人情報がまとまって入ってくるので情報が得やすいのと、大学としては広告費用を支払ってまで募集をしているので採用意欲がすごく高い大学になります(採用への本気度が異なります)。
また、大学職員の募集は一部、すでに合格者がある程度決まっていながら形式的に募集を出すという大学があるという噂がある中で、求人広告を出している大学はガチで募集をしていると考えられます。
このため、求人広告を出している大学はある意味では挑戦をする意味のある大学ということになります。
以上のことから、まずやるべきこととしては、大学職員の求人の出る転職サイト・転職エージェントに登録しておき、チャンスがあった際にすぐに挑戦ができるようにしておくという方法以外ありません。
就職・転職サイトに登録するうえでの注意点
就職・転職サイトは細かく見ていくと100以上もありますので、すべてに登録する手間的にも管理的にも難しいです。このため、「大学職員の求人の多い転職サイト・転職エージェント」に絞って登録する必要があります。
そこでこの記事では、「大学職員の求人数が多いか」という観点で、転職サイト・転職エージェントをランキング化してみました。
実際に求人数をカウントしたわけではありませんので、ある程度感覚的なところもありますが、何年も求人サイトを確認してきているので、それなりに合っていると思いますので参考にしていただければと思います。
転職エージェントと転職サイトの違い
よく転職エージェントと転職サイトをごっちゃにしている人がいますが、念のためここでそれぞれの違いについてご説明をしておきます。
まず、転職エージェントは原則として、担当のアドバイザーがついて、あなたにあった求人を探してくれるだけでなく、書類の添削や面接のフォロー、場合によっては給料の調整など、転職の支援をしてくれる会社になります。
次に、転職サイトは、単に求人情報のみを紹介し、あなた自身が求人を探して応募していくというものになります。
イメージ的には転職サイトは自分自身で転職活動を行うのに対し、転職エージェントは各会社の担当者とともに転職活動を行うものになります。
また、大学職員の求人に限っていうと、転職サイトはそれなりに求人が多いのに対し、転職エージェントは大学職員の求人はかなり少ないのが違いとしてあります。
このため、大学職員の求人を見つけたいという点であれば「転職サイト」のみでよいですし、転職エージェントのサポートも受けたいというのであれば、転職サイトに加えて転職エージェントに登録するのがよいと思います。
転職サイトランキング
第1位:マイナビ転職
常時大学職員の求人が出されており必ず登録しておきたいサイトの1つです。
公式サイト「マイナビ転職」
第2位:リクナビネクスト
大学職員の求人がときどき出されます。転職を支援するツールが多いのも特徴のひとつです。
参考:自分の強みがわかる「グッドポイント診断」
第3位:doda
最近になって大学職員の求人が増えてきています。dodaは転職サイトと転職エージェントの両方の機能をもったサイトになるので、転職サイトも転職エージェントもどっちも登録したいという方にもおすすめです。
大学職員の求人が出る転職サイトはほかにもありますが、上記の3つでほとんどの求人を占めますので、手間や管理の大変さを考えると、上記の3つのみ登録すればよいと思います。
転職エージェントランキング
「転職エージェント」のランキングといっておきながら申し訳ないのですが、転職エージェントはかなり求人数が少ないため、ランキングをつけるのが難しい状況にあります。
このため、「求人を探したい」という意味では、ほとんど求人が出ないため登録しておく必要はありません。逆に、求人は期待しないが転職サポートを受けてみたいといった方であれば登録してもよいと思います。
繰り返しになりますが、大学職員の求人を探すだけであれば、上記の3つの転職サイトのみ登録すれば十分だと思います。この3つのサイトに加えて、
・職務経歴書の添削や面接対策などの転職サポートを受けてみたい
・自分では気が付けないような求人を紹介してほしい
・転職エージェントだからこそわかる年収の高い会社やいわゆるよい会社を紹介してほしい
という方は以下のサイトに登録するとよいと思います。
なお、求人数という点ではどこもあまり変わらないためランキングにはなりませんが、過去に大学職員の求人が出たことのある転職エージェントを3つ紹介します。
1つ目:doda
「転職サイト」の3位にも挙げさせていただきましたが、転職サイトと転職エージェントの両方の機能をもっています。「転職サイト」部門で大学の求人もそれなりにあるため、登録しておくとよいと思います。
公式サイト「doda」
2つ目:リクルートエージェント
転職エージェント最大手で、様々な業界・業種・待遇の求人を扱っています。
公式サイト「リクルートエージェント」
3つ目:BIZRECH(ビズリーチ)
ハイクラス求人を扱っており、自分自身では見つけにくかったり、築きにくいような求人のオファーをいただけることもあります。
公式サイト「BIZRECH(ビズリーチ)」
大学職員の転職をサポートしてくれるサイトなど
高い競争率を勝ち抜いて大学職員になるためには、事前の準備が非常に重要になります。
事前の準備を適切に行うためには、合格に近づくために必要な情報を得る必要がありますが、ライバルと差をつけることができる情報が得られるサイトなどを紹介します。
大学の業界研究や動向を知ることができる書籍
大学職員の就職・転職相談ができるサイト「ココナラ」
大学職員に特化したエントリーシート添削や面接指導サービスなどが出品されています。私も「大学職員の就職・転職を目指す方にアドバイスします」を出品しています。
公式サイト「ココナラ」
なかなか思いつかない大学職員の志望動機を15個まとめています。
大学職員の面接試験で出される可能の高い質問例を70個以上をまとめています。
大学職員の給料のほんとのとこを知りたい人はこの記事も見てください。
・これまでに大学職員を目指す約100人の方の応募書類等の添削や面接対策に対応
・キャリアコンサルタント(国家資格)保有
・ツイッター(@daigaku_123)でも採用試験対策に関する情報を発信しています
・Amazonで採用試験対策に関する電子書籍を販売しています
⇒大学職員への就職・転職対策サイト
第2位:【例文15個】大学職員志望動機例文まとめ~現役大学職員面接官が伝えたいこと~
第3位:大学職員の給料(年収)はピンキリだから受ける前にこの記事読んで!
第4位:現役大学職員面接官が伝える採用試験に合格するための対策
第5位:大学職員面接質問例「大学における職員の役割は何だと思いますか」の回答
第6位:大学職員の仕事内容を理解しておく理由と仕事理解ができる記事の紹介
第7位:面接質問例「大学職員に採用されたらどのような仕事がしたいですか」の回答
第8位:大学職員の面接試験でよい印象を与える逆質問とは
第9位:面接質問例「あなたの大学職員に採用された後のキャリアプランについて教えてもらえますか」の回答
第10位:大学職員の仕事②「教務の仕事内容」の紹介
- 大学職員の9分野(①学生支援、②教務、③就職・キャリア支援、④産学連携・研究支援、⑤国際化(グローバル化)、⑥広報・入試、⑦人事・総務、⑧企画・財務・会計、⑨情報システム)の仕事の紹介
- 医学部(病院勤務)のある大学に応募する際に知っておきたい病院での仕事内容
- 大学職員の給料(年収)はピンキリだから受ける前にこの記事読んで!
- 大学職員コラム「転職者から見て大学職員の仕事は楽なのか」
- 大学職員コラム「大学職員の仕事上の大変さや辛さとは」
★「大学職員採用試験に応募する前の準備」に関する記事★
- 大学職員に転職・就職するための手順
- 【新卒・転職別】大学職員になりたい人が登録すべきES作成・面接対策等ができるサイトの紹介
- 大学職員へ転職したい人が登録すべき転職サイト・転職エージェント
- 大学職員になりたい人が読むべき本まとめ
- 大学職員採用試験のエントリーシート等の応募書類を作成する際に気を付けること
- 大学職員採用試験の書類選考の実施方法と倍率・合格率
- 【例文15個】大学職員志望動機例文まとめ
- 【例文16個】大学職員への転職を目指す人の志望動機・志望理由実例紹介(姉妹サイト)
- 大学職員のエントリーシート作成例まとめ(姉妹サイト)
- 大学職員採用試験の筆記試験・適性検査の内容と効率的な試験対策の進め方
- 大学職員採用試験の筆記試験・適性検査が「テストセンター」だった場合の試験対策や注意すべきこと
- 大学職員採用試験の作文・小論文対策の進め方(準備しておくべきテーマ)や注意すべきポイント
- 【テーマ別作成例あり】大学職員採用試験の小論文試験対策(姉妹サイト)
- 大学職員採用試験の集団面接(グループ面接)で注意すべきことやよく出される質問とは
- 大学職員採用試験のグループディスカッションで好印象を与えるポイントや試験対策の進め方
- 【テーマ別対策例あり】大学職員採用試験のグループディスカッション対策(姉妹サイト)
- 大学職員の面接対策「よく出される質問」と回答例
- 大学職員採用試験のオンライン面接(Web面接)で気を付けること
- 大学職員採用試験の最終面接で準備することや気を付けること
- 大学職員の面接試験で「自己紹介」を求められたときの回答のポイント
- 大学職員の面接試験で「短所(弱み)」を聞かれたときの回答のポイント
- 大学職員の面接試験で「他大学の併願状況・選考状況」を聞かれた場合の回答のポイント
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