大学ニュース

大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年7月31日・8月7日の週版)

大学職員への就職・転職をするためには、大学がどんな取組みを行い大学職員がどんな業務に携わっているのか、今の大学のトレンドは何かなどを知っておくことで採用試験を有利に進められる場合があります。大学の理解を深めるための方法には色々なものがありますが、1つの方法として大学に関連するニュースを定期的に確認しておくというものがあります。

大学に関連するニュースを見ていたことにより、エントリーシートに記載する内容の幅が広がったり、面接試験時に想定していなかった質問がきた際にも、うまく対応ができる場合があります。

そこで、この記事では大学職員への就職・転職を目指す方が大学に関連するニュースを確認しやすいようにするため、1週間に1回程度、私が気になったニュースとその概要を分野別にまとめています。ぜひ大学職員への就職・転職活動にお役立ていただければと思います。

教育・教育改革

・日本マイクロソフト、立命館とDX人材育成やスタートアップ創成に向け連携協定を締結
https://ict-enews.net/2023/08/07microsoft-3/

[記事の概要]
立命館大学と日本マイクロソフトは「連携・協力に関する協定書」を締結しました。この協定は、立命館の学園ビジョン「R2030」のイノベーション人材育成を目的とするものです。主要な取組みは次のとおりです。
1.「Microsoft Base Ritsumeikan」(MBR)を大阪いばらきキャンパスに設立し、最新のテクノロジと学問の融合を図る。
2. MBRを中心にスタートアップ支援を強化、Microsoftのクラウドサービスやツールを無償で提供。
3. Azure OpenAIを利用して、立命館オリジナルのAI「R-AI」を開発し、DX人材の育成をサポートするカリキュラムを作成。

研究

・立命館大学が若手研究者に独自の支援策 10月から開始へ
https://univ-journal.jp/233494/

[記事の概要]
立命館大学は、日本学術振興会の特別研究員を直接雇用できる新制度の受入機関に選ばれ、10月から若手研究者への独自の支援を開始します。新しい直接雇用型学振PD等は専門研究員の職名で常勤の有期雇用研究職員とし、給与は日本学術振興会特別研究員の研究奨励金を上回る額を年俸制で支給します。また、独自の4つの施策に対応した10種類以上の支援制度を提供します。これらの施策は、グローバルに競争力がある研究者の育成、自ら研究費を獲得し研究を推進できる研究者の育成、理論と実践力を兼ね備えた研究者の育成、女性研究者の育成を目的としています。

学生支援

・武蔵野大学、生成AIを搭載したICTヘルプデスクチャットボットの導入を開始
https://ict-enews.net/2023/08/02musashino-u-4/

[記事の概要]
武蔵野大学は、生成AIを搭載したICTヘルプデスクチャットボットの導入を開始したことを発表しました。これは国内の大学としては初の取り組みで、従来のチャットボットに比べて自然で高度な対話が可能になります。利用者は迅速かつ正確な情報の入手や問題の解決ができます。学内教職員の問い合わせデータについては、学内利用のみに限定されるなど、データのセキュリティとプライバシー保護に配慮したMicrosoft社の「Azure OpenAI Service」を利用しています。将来的には、利用者の対話履歴や個人データを蓄積し、1人ひとりに合わせた情報提供やアドバイスを行う「学修コンシェルジュ」の実現を目指しています。

・関西学院大学、2025年春にインキュベーション施設と学生寮併設の「KSC Innovation Field(仮称)」開設
https://univ-journal.jp/233459/

[記事の概要]
関西学院大学は、兵庫県、三田市との間で「神戸三田国際公園都市の地域振興に係る連携協力協定」を締結し、神戸三田キャンパス近くの県有地の譲渡を受け、複合施設「KSC Innovation Field(仮称)」を整備することを発表しました。この施設は、2025年春の供用開始を目指しており、総延べ床面積は約1万900平方メートルで、インキュベーション施設、学生寮、商業施設で構成されます。インキュベーション施設は、関西学院大学の教育・研究活動を核として、自治体、企業、学校、住民等が集い、交流・協働しながら起業家の育成、研究成果の社会実装、地域課題の解決に取り組む社会変革の実践拠点とすることを目的としています。また、学生寮は、学生たちが併設するインキュベーション施設を活用し、自らの可能性を切り拓く拠点とすることを目的としています。

(参考記事)実際に大学職員に応募した方の志望動機・志望理由の実例まとめ
(参考記事)大学職員のエントリーシート作成例まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の小論文テーマ別作成例
(参考記事)大学職員採用試験のグループディスカッション対策記事(テーマ別対策)

社会貢献・地域貢献

・研修施設の地域連携を促進 学生による援農ボランティア実施--昭和女子大学
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51261.html

[記事の概要]
昭和女子大学は、8月15日から2泊3日で、研修施設「望秀海浜学寮」のある千葉県館山市の農家で学生による援農ボランティアを実施します。この活動は、研修施設の地域との連携を促進し、学生が農業への理解を深めることを目的としています。昭和女子大学では研修施設で学生の宿泊研修を行う伝統があり、援農ボランティアについて本学での実施を検討した結果、望秀海浜学寮のある千葉県館山市のJA安房が中心となって学生を受け入れてくれることになりました。学生に援農ボランティアを呼び掛けたところ、食健康科学部で将来食品関連に就職を希望する学生など、想定した倍の約40人の応募が集まり、2班にわかれて実施します。

・聖学院大学が、地元自治体及び地域の経済団体等から意見等を伺う大学評価会議を開催。テーマ「学生が主役の大学・地域に開かれた大学形成を目指して」
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51243.html

[記事の概要]
聖学院大学(埼玉県上尾市)は、8月2日に「学生が主役の大学・地域に開かれた大学形成を目指して」というテーマで大学評価会議を開催しました。地元自治体や地域の経済団体などの外部委員から、学外者・地域からの視点で、本学の学生支援体制や地域連携活動の在り方、地域からの支援を受けて展開できる学生の活動の可能性について意見・評価を受け取りました。今年はキャンパスツアーを実施し、地域連携・教育センター、ボランティア活動支援センター、サステイナビリティ推進センター、学生エンカレッジセンターなどを見学し、活動に取り組む学生の声を聞いていただきました。今後、書面による意見・評価を受け取り、会議の総括を後日大学ウェブサイトに掲載する予定です。

・明海大学(千葉県浦安市・学長:中嶌裕)は、地域連携活動の一環として市内の「社会福祉法人佑啓会ふる里学舎浦安」が製造する手作りパンをオープンキャンパス来場者に提供した。
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51297.html

[記事の概要]
明海大学は、地域連携活動の一環として、浦安市の「社会福祉法人佑啓会ふる里学舎浦安」が製造する手作りパンをオープンキャンパス来場者に提供しました。この施設は、障害者福祉向上のために共同生活支援、就労支援、放課後デイサービスなどを提供しており、手作りパンは市内の売店でもすぐに売り切れるほどの人気を持っています。明海大学は、ふる里学舎浦安との関係を活かし、夏休みのオープンキャンパスで障害を持った方々が心を込めて作った手作りパンを来場者に提供し、障害を持った方々の就労支援に貢献することを目的としています。8月6日のオープンキャンパスでは、塩バターロールやチョコチップメロンパンなどの商品を提供し、来場者からは好評の声が聞かれました。

グローバル化

・2022年の外国人留学生約4万人、コロナ禍の影響強く
https://univ-journal.jp/233393/

[記事の概要]
日本私立大学連盟の123校に留学している外国人数は、2022年5月1日現在で前年同期より微減の4万107人となりました。上位3カ国の中国、韓国、ベトナムが減少しており、コロナ禍の影響が指摘されています。外国人留学生数は前年同期より101人減少し、コロナ禍前の2019年と比較すると、3,500人近く減少しています。本科生は3万7,544人で、前年同期より1,258人少なかったです。本科生の出身国で最も多かったのは、香港を含む中国で2万3,376人でした。次いで、韓国の5,216人、ベトナムの2,121人、インドネシアの1,079人、台湾の891人でした。中国は前年同期より645人、韓国は292人、ベトナムは233人少なくなりました。交換留学生は426人で、香港を含む中国が過半数を占める218人で最も多かったです。一方、2021年度中に海外へ派遣された日本人学生は学部学生3,708人、大学院生97人の合計3,805人で、前年度の193人を大きく上回りましたが、2019年度の3万6,873人の10分の1余りにとどまり、コロナ禍の影響が色濃く出ています。

・大阪成蹊大学 コロナ禍を経て海外留学プログラムが正常化 国際観光学部1年生78名がニュージーランドへ短期留学に出発
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51223.html

[記事の概要]
大阪成蹊大学は、コロナ禍の影響で中止や代替プログラムへの変更が余儀なくされてきた留学プログラムを昨年度から再開しました。今年度はカリキュラムの予定通り、夏休み期間を利用して1年生78名が、8月5日と8月26日の2グループに分け、ニュージーランドのワイカト大学へ3週間の短期留学に出発します。今回の短期留学では、4年間の目標を見つけることを目的に、語学研修、ホームステイ、異文化交流、ビジネス調査などに挑戦します。大阪成蹊大学国際観光学部では、在学中に2度の留学が可能な独自の留学プログラム『STEP留学』を実施しており、1年と3年次において留学に挑戦できます。

・【甲南大学】2024年4月新設「グローバル教養学環」の学びを支える新施設が完成 --海外大学や留学中の学生と臨場感あるCOIL型学習(国際オンライン共同学習)を実施する「Global Connecting Passage」が誕生--
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51210.html

[記事の概要]
甲南大学は、2024年4月に「グローバル教養学環」を新設し、学部等連係課程制度を活用した「グローバル教養学位プログラム“STAGE”」を開設します。グローバル教養学環では、「4年間で2ゕ国へ留学するダブル留学」や「協定を結ぶ海外大学や長期留学中の学生も参加する形でのゼミやプロジェクト学習」の実施等、4年間を通して世界とつながった学びを行うことが特徴です。新施設「Global Connecting Passage」は、このSTAGEの学びにも応じてデザインされ、壁面一面に設置された大型LEDビジョンや大型スクリーンを用いて臨場感ある海外大学とのCOIL型学習拠点や世界の最新のニュースに触れられる「BBC WORLD NEWS」ラウンジとして機能します。

(参考記事)大学職員の面接試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員採用試験の最終試験で実際に出された質問まとめ
(参考記事)大学職員の面接試験を受ける方が実際に準備した想定質問と回答
(参考記事)応募する大学の「課題」や「弱み」の確認方法と「課題」等の提案例
(参考記事)女子大学の存在意義について~女子大学ならではの特色ある取組みとは

ダイバーシティ・SDGs

・シングルマザーを支援する「SDGs教育プログラム」第1期生 募集開始--プログラムを修了すると就業できる、仕事に直結した学び--
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51163.html

[記事の概要]
桜美林大学と一般社団法人グラミン日本は、「SDGs教育プログラム」の第1期生(9月開講予定)の募集に向けて、7月30日から説明会を開催します。このプログラムは、経済的理由で子育てが困難な家庭にある女性が働く意欲を持ち、経済的自立を目指すための就業支援を目的としています。プログラム修了者を採用する企業毎にコースが設定され、指定されたコースプログラムを修了することで、希望の企業で就業できます。グラミン日本は、受講者への融資や就業に向けた精神的自立支援を提供し、桜美林学園は、株式会社ベネッセコーポレーションの協力のもと学習プログラムを実施し、プログラム修了者には、協力企業への就労機会の提供を行います。第1期では、プログラム修了者の就業先として、三愛オブリ株式会社、株式会社信浩コーポレーション、東急建設株式会社、株式会社有隣堂にご協力をいただきました。

入試・広報・高大連携

・2024年4月に開学する日本国際学園大学が8/9にイングリッシュキャンプ開催、参加者募集
https://univ-journal.jp/233382/

[記事の概要]
2024年4月に開学する日本国際学園大学(運営母体:学校法人筑波学院大学)は、2023年8月9日からイングリッシュキャンプを開催します。対象は現役高校生と既卒生で、当日までの参加申し込みが可能です。このキャンプでは、大学での授業の雰囲気を味わいながらオールイングリッシュでの講義を体験できます。具体的には、交通機関の英語のアナウンスなどを題材にした初級英語体験授業や、食文化に関する動画やサブタイトル付きのテレビ番組などを見ながら限られた時間内での翻訳を体験する海外の文化探求授業などが行われます。

・「ひらめき☆ときめきサイエンス」大学生がサポート 自分の健康管理に挑戦する高校生募集--昭和女子大学
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51242.html

[記事の概要]
昭和女子大学は、「食べ物と健康の因果関係を探る DOHaD研究??って、どんな研究」というプログラムに参加する高校生を募集しています。参加者はスマートウォッチで2週間、自分の歩数・睡眠などをチェックし、自ら健康管理に挑戦します。その間、大学生ピアサポーターはLINEを使った健康的なレシピ等の提供で参加者をサポートします。栄養疫学を専門とする食健康科学部管理栄養学科・小西香苗准教授が指導にあたり、体型が気になる高校生世代の参加者が食を中心に健康的な生活について考えます。プログラムでは、オリエンテーションと講義、スマートウォッチでの自らの計測、昭和女子大学での対面実施が予定されています。対象は高校生で、演習では体脂肪量、筋肉量、骨密度、血色素等の測定、統計解析ソフトSPSSを使った仮説の検証、低カロリーのバランス弁当、200kcal以内の健康的なおやつの試食が行われます。

・【名城大学】高校生向けアントレプレナーシッププログラム「What's AI? AIで何ができる?」を初開催
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51270.html

[記事の概要]
名城大学は、8月22日に高校生向けのアントレプレナーシッププログラム「What's AI? AIで何ができる?を考える特別プログラム」を開催します。このプログラムは、社会連携センター主催によるもので、AIの技術を活用したビジネスアイデアを考えることが目的です。名城大学は「アントレプレナーシップ」を「自ら課題を発見し、周囲のリソースや環境の制限を越えて行動を起こし、新たな価値を生み出していく精神」と定義しており、これまでに多数のアントレプレナーシップ人材育成プログラムを実施してきました。今回のプログラムでは、AIがどのように生活の中で活用されているかなどの講義や、テクノロジーを活用して企画を考える機会が提供されます。対象は高校生で、文系・理系を問わず参加可能です。

大学経営

・2025年度、専任教員の43%が異動する「全学改組」を実施 学部再編や新カリキュラムの導入など
https://mainichi.jp/univ/articles/20230807/org/00m/100/002000c

[記事の概要]
千葉商科大学は、2025年4月に学部再編や新カリキュラムの導入などを行う「全学改組」を実施すると発表しました。現在、同大には5学部がありますが、国際教養学部は募集を停止し、商経学部経済学科と政策情報学部の政策情報学科からなる「総合政策学部」を新設し、4学部6学科体制となります。新カリキュラムでは、学生が自分の興味に合わせて、学部の垣根を越えた履修が可能になります。また、全学共通カリキュラムが拡大され、グローバル、情報・データサイエンス、キャリア、総合教養(公務員)を「アドバンスト科目群」として提供されます。全学改組を実現するため、専任教員153人の43%にあたる66人が学部を越えて異動することになります。背景として、18歳人口が減少する中で、改革は大学としての生き残りをかけて必要であるとされています。

大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年7月24日の週版)
大学職に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年7月17日の週版)
大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2023年7月10日の週版)

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