この記事では大学職員採用試験の筆記試験・適性検査が「テストセンター受験」となっていた場合の試験対策の方法や注意すべきこと、試験当日の流れなどについて解説します。
大学職員採用試験でも筆記試験・適性検査の「テストセンター」が増えてきている
大学職員採用試験では、競争率が高く応募者が多いということもあり、個人面接や集団面接、グループディスカッションを行う応募者を絞るために筆記試験・適性検査を実施している大学が多くあります。
これまでは大学から指定された会場に行き、その会場で紙ベース(マークシート)にて筆記試験・適性検査を受ける場合が多かったのですが、最近は指定の会場に行ってパソコン上で受ける「テストセンター」を導入する大学が増えてきました。
例えば、都内の大学だと、早稲田大学、青山学院大学、中央大学、東洋大学、日本大学などが「テストセンター」を導入した実績があります。
これまでに「テストセンター」の経験のない人にとっては、「テストセンター」にあまり馴染みのない人も多いですが、導入する大学についてはこれからも増えていくことが予想されます。
新卒の方は「テストセンター」が一般的になってきているので知っている人も多いと思いますが、転職(中途採用)で大学職員を目指す人は知らない人も多いと思いますので、特に転職(中途採用)者の方は「テストセンター」がどのようなものかということは一度しっかりと理解しておいたほうがよいです。
そもそも「テストセンター」とは
テストセンターと言われると、
・筆記試験や適性検査をWeb上で受験するのかな
・筆記試験や適性検査を行うテストセンターというところが実施している試験を受けるということかな
・もしかしたら自宅でも受験が可能なのかな
などと疑問に思う人も多いと思います。
結論から言うと、「テストセンター」とは筆記試験・適性検査を受けることのできる会場に行き、その会場のパソコン上で受験する試験形態(試験方式)になります。
会場は様々な地域にあるので、受験者にとっては自分の自宅から近い会場で受験することができます。
後ほど詳細な説明をしていきますが、「テストセンター」と言っても、テストセンターという組織があって、その組織が実施している筆記試験・適性検査というのではなく、「テストセンター」というのは1つの試験形態(試験方式)だと理解していただくとよいと思います。
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そもそも筆記試験・適性検査にはどのような試験形態(試験方式)の種類があるのか
「テストセンター」は1つの試験形態(試験方式)だとお伝えいたしましたが、その他にどんな試験形態(試験方式)があるのかを知っておくと理解が進みやすいので、筆記試験・適性検査にはどのような試験形態(試験方式)があるかをお伝えいたします。
筆記試験・適性検査の試験形態(試験方式)で押さえておきたいのは、
①ペーパーテスト方式
②Webテスト方式
③テストセンター方式
の3つの方式になります。
「ペーパーテスト方式」については、主に試験会場である大学に行き、マークシート式のテストを受けるような形になり、Webテスト方式については、自宅からパソコンで筆記試験・適性検査を受けるような形になります。
今回のテストセンター方式については、事前の手続きなどもありますが、自分で複数ある会場から受けたい会場を選んで受験する日時を予約し、会場に行ってパソコン上で筆記試験・適性検査を受ける形になります。
その他にも、細かいものもありますが、試験形態(試験方式)を理解するという意味では、上記の3つの方式を押さえておき、「テストセンター方式」はその中の1つであるということを理解していただければと思います。
Webテスト方式とテストセンター方式の違い
Webテスト方式とテストセンター方式では、パソコンを使って筆記試験・適性検査を受けるという意味では同じなので、何となく「同じなのでは」「何か違うのかな」「どちらでもよいのでは」などと思う人もいると思います。
もちろんWebテスト方式だと会場に行かなくても自宅で筆記試験・適性検査を受検することができたり、自宅で受けるので資料を見たり、友人のアドバイスを受けながら受験することができたりするという違いがあります。
実はその他にも、A大学の大学職員採用試験でテストセンター方式の筆記試験・適性検査を受検し、B大学でも同じテストセンター方式を採用していた場合は、1年以内であればA大学のときの受験結果をそのまま利用できる場合があります。
つまり、試験結果の使い回しができるので、受験者としては1回受験すれば、その試験結果を2回、3回活用できるということがあります。
テストセンター方式はどのくらい増えてきているのか
筆記試験・適性検査のトレンドを知るうえでは、「テストセンター方式」が他の試験形態(試験方式)と比較してどれくらいの割合を占めているかを知っておくとイメージがしやすいと思います。
ここではSPIを例に挙げますが、SPIでは主に、先ほど紹介したペーパーテスト方式、Webテスト方式、テストセンター方式の3つが利用されています。
その内訳は、
・ペーパーテスト方式:約15%
・Webテスト方式:約20%
・テストセンター方式:約65%
となっており、筆記試験・適性検査では、「テストセンター方式」がかなり取り入れられるようになってきているのがわかります。
このトレンドは今後も変わらないと思いますので、ペーパーテスト方式を利用していた大学が、テストセンター方式に変えるということも増えてくると思います。
また、逆に、コロナの関係もあり、会場に集まらなければならない「テストセンター方式」から自宅で受検ができる「Webテスト方式」に切り替える大学も出てくる可能性があります。
「テストセンター=SPI」ではない
「テストセンター」と言われると「テストセンター=SPI」と理解している人もいますが、先ほども伝えたとおり、「テストセンター」とは筆記試験・適性検査の試験形態(試験方式)の1つなので、試験の種類とは異なります。試験の種類とは「SPI」や「玉手箱」「TG-WEB」などのことです。
現状では「テストセンター」と言われると、SPIというケースも多いですが、「玉手箱」や「TG-WEB」でもテストセンター方式の試験があります。
試験の種類が異なるということは、当然に試験問題の傾向も異なるので、例えば「テストセンター受験」と言われていたのでSPIの対策をしていたら、実際は玉手箱のテストセンター方式の試験だったということになってしまうと、努力の方向性が間違っていたということになってしまうので注意が必要です。
まずは「テストセンター=SPI」ではないということを理解しておくとよいと思います。
「テストセンター」における試験の種類の見分け方
「テストセンター」と言っても、試験の種類としてはSPIや玉手箱など色々なものがあり、どの種類の試験なのかを確認する必要があることをお伝えしましたが、ここでは「テストセンター」と言われたときの試験の種類の見分け方を紹介します。
テストセンターの試験の種類を見分ける方法としては、事前案内のメールのURLで見分けることができます。
・SPI
⇒URL「arorua.net」が入っている。
・TG-WEB
⇒URLに「http://assessment.c-personal.com/」や「http://assessment.e-gitest.com/」が入っている。
・玉手箱(C-GAB)
⇒URLの最初が「web1.e-exams.jp」「web2.e-exams.jp」「web3.e-exams.jp」などとなっている。
このように「テストセンター=SPI」というのではなく、「テストセンター」と言われたら「試験の種類は何か」を確認することを意識し、どの試験かを見分けるようにしましょう。
SPIでも試験形態(試験方式)によって試験問題・出題範囲が変わる
例えば、試験の種類がSPIだった場合、試験形態(試験方式)がペーパーテスト方式であっても、Webテスト方式でも、テストセンター方式であっても試験問題や出題範囲は変わらないと考えて、同じような対策をしてしまう人も多いかもしれません。
実は、試験形態(試験方式)によって試験問題・出題範囲は異なりますし、試験時間も異なります。このため、試験の種類(SPI・玉手箱等)だけでなく、試験形態(試験方式)がWebテスト方式なのかテストセンター方式等を確認したうえで、それに合った試験対策をしていく必要があります。
これは当たり前のことではありますが、企業側としては例えばWebテスト方式では、自宅で受検することができるので電卓を使えたり、資料を見たりすることができてしまうので、それを踏まえた試験問題や出題範囲にしたほうがよいですよね。
また、SPIのテストセンター方式では、通常の言語・非言語分野、性格検査の出題範囲もWebテスト方式やペーパーテスト方式とは傾向が異なりますし、企業や大学によってはオプションで英語分野の試験も取り入れることができるようになっているなどの違いもあります。
つまり、筆記試験・適性検査対策を行ううえでは、「試験の種類」と「試験形態(試験方式)」をしっかりと確認したうえで試験対策を進める必要があるということです。
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大学職員採用試験における「テストセンター」はどの試験の種類が多いか
大学職員採用試験の「テストセンター」の試験の種類(SPI・玉手箱等)については、あまり細かいデータがとれていない状況ではありますが、感覚的にはやはり「SPI」が多い印象です。
ただ、玉手箱のテストセンター方式である「C-GAB」であったという報告もいくつかいただいております。
このため、これから大学職員を目指していて、まだ求人自体は出ていないができるだけ早めに筆記試験・適性検査の「テストセンター」対策をしたいという方は、優先順位としては「SPI」⇒「玉手箱(C-GAB)」とするとよいと思います。
その後、志望する大学の過去の筆記試験・適性検査の情報が得られたり、詳細な求人が出た場合は、試験の種類と試験形態(試験方式)を確認したうえで、それに合った試験対策を進めるとよいと思います。
大学職員採用試験における「テストセンター」の試験の種類の確認方法
先ほど、「「テストセンター」における試験の種類の見分け方」では、案内メールのURLなどで見分ける方法をお伝えしましたが、案内メールをもらう前にもっと早く試験の種類を知りたいという人も多いと思います。
これはすべての大学で共通するものではないですが、志望する大学の筆記試験・適性検査が「テストセンター」だった場合に、試験の種類(SPI・玉手箱(C-GAB等))を事前の案内メール以外に確認するにはどのような方法があるかをいくつか紹介します。
募集要項や求人の詳細を見て確認
大学職員の採用試験を受ける場合は、各大学が出している募集要項や求人を見ることになりますが、採用試験のプロセスを見ただけでは、筆記試験の欄には単に「テストセンター」との記載しかなく、どの種類の試験かがわからないことも多いです。
ただ、例えばある大学では、募集要項の試験のプロセスの「※」のところにリクルートのSPIのページが紹介されていたり、ある大学では受検までの手続きの案内でSPIのテストセンター方式とわかるような記載があったりします。
このため、筆記試験の欄に「テストセンター」としか記載されていない場合であっても、募集要項・求人全体を見ると、試験の種類のヒントが記載されていることもあるので、募集要項・求人はしっかりと全体まで確認するようにしましょう。
採用試験の口コミ情報を見て確認
基本的には過去の情報となってしまいますが、採用試験の口コミ情報を見ることができるサイトから試験の種類を確認することができます。
もちろん過去にSPIを利用していたとしても、その後に玉手箱(C-GAB)に変更になるという可能性もありますが、多くの場合は頻繁には試験の種類を変えないので、1つの参考にはなると思います。
口コミサイトは、新卒向けの採用試験情報の口コミがあるサイトと、と転職(中途採用)向けの採用試験情報の口コミがあるサイトがあるので、それぞれに合った際に登録して確認するとよいと思います。
★【新卒向け】就活生が就活生に必要な情報を発信している「就活ノート」★
「リアルな選考情報・体験談」から実際に出された採用選考の情報を確認することができます。
⇒就活ノート(公式サイト)
★【新卒向け】みんなの就職活動日記★
会社や大学ごとに掲示板があり、そこで採用試験に関する様々な情報が交換されており、筆記試験や面接の内容についても確認することができます。過去の内容も見れるので、数年遡って確認したいという場合は使いやすいです。
⇒みんなの就職活動日記(公式サイト)
★【転職(中途採用)向け】転職会議★
転職系の口コミサイトはいくつもありますが、採用選考に関する口コミ情報があるサイトは少ないです。転職会議では、筆記試験の内容や面接で出された質問、面接官の人数や面接時の雰囲気などの口コミ情報を見ることができます。
⇒転職会議(公式サイト)
★【転職(中途採用)向け】キャリコネ★
キャリコネも採用試験に関する口コミ情報が見れる数少ないサイトの1つです。
⇒キャリコネ転職(公式サイト)
「テストセンター」対策はどのように行えばよいか
「テストセンター」対策については、基本的には専用の書籍を購入して問題を解くのが原則になります。また、一部の新卒向け就職支援サイトでは、試しにテストセンター方式の問題の一部を解くことができたりもします。
ただ、筆記試験・適性検査で不合格になってしまうのはかなりもったいないことでもあるので、基本的には専用の書籍を購入することをオススメしています。
とりあえずどんなものか試してみたい場合や、採用試験までの時間が短く書籍を購入して問題を解く時間がない場合などは、就職支援サイトの問題を利用するとよいと思います。
「テストセンター」対策に活用できる専用の書籍(新卒・転職共通)
先ほどもお伝えしましたが、「テストセンター」と言っても、試SPIだったり、玉手箱(C-GAB)だったりと試験の種類が異なります。このため、基本的には各大学がどの種類の試験の「テストセンター方式」を利用しているかを確認したうえで購入する必要があります。
もし、確認ができない場合は、SPIを優先して購入するか、SPIと玉手箱(C-GAB)の両方を購入して対策をすればよいと思います。
★これが本当のSPI3テストセンターだ!(2022年度版)★
SPIの「テストセンター方式」専用の試験対策本です。
★史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集(2022最新版)★
SPIの「テストセンター方式」専用の問題集です。
★【玉手箱・C-GAB編】 これが本当のWebテストだ! (1) 2022年度版★
玉手箱のWebテスト方式とテストセンター方式(C-GAB)の対策本になります。テストセンター方式(C-GAB)単独の対策本はないので、玉手箱のテストセンター方式(C-GAB)の対策をする場合はこの本を購入することになります。
★【TG-WEB・ヒューマネージ社のテストセンター編】これが本当のWebテストだ!(2)2022年度版★
TG-WEBのWebテスト方式とテストセンター方式の対策本になります。テストセンター方式単独の対策本はないので、TG-WEBのテストセンター対策を行う場合はこの本を購入することになります。
「テストセンター受験」対策などが無料できるサイト
次に「テストセンター」対策などが無料できるサイトを紹介します。
★Study Pro「SPI無料学習サイト」(新卒・転職共通)★
SPIテストを無料で体験できるサイトです。アプリ版もあるので、外でサクッと勉強したい人にもオススメです。
⇒Study Pro(公式サイト)
★Unistyle(新卒向け)★
無料会員登録することでオリジナルのSPI問題集を解くことができます。
⇒unistyle(公式サイト)
★キャリアパーク(新卒向け)★
無料会員登録することで、筆記試験対策に活用できる「SPIパーフェクト問題集&模試」を利用することができます。
「テストセンター」を受検する際の流れ
「テストセンター」の場合は、大学から案内メールなどが送られてくるので、それに従って進めれば問題ありませんが、何となくの流れを知っておくと安心だと思います。
そこで、ここではSPIの「テストセンター」を例に挙げて、簡単に「テストセンター」の受検の流れを紹介します。
まず大まかな流れとしては、
①大学からの受検依頼の案内メールを受け取る
②Web上で受検する会場と日程を仮予約する
③事前に性格検査を受けて本予約にする
④会場で能力検査を受ける
となります。
①大学からの受検依頼の案内メールを受け取る
最初に大学から「テストセンター」の受検依頼メールがくることになるので、そのメールを受け取って案内に従って手続きを進めます。
初めての場合は利用者登録を行い、登録が完了するとメールアドレスにIDが送付されるので、それを使って次の会場・日程の仮予約などを行います。
依頼メールには、試験を受けなければならない期日なども記載されています。万が一、試験当日に体調を崩したりしても、別日に受けられるように、少し日程に余裕を持たせて試験日を設定するとよいと思います。
②Web上で受検する会場と日程を仮予約する
「テストセンター」の場合は、指定された期間内であれば、自宅に近い会場で受けたり、自分の都合のよい時間帯に受けることができます。
SPIの場合は、通常時は全国の7都市(東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・福岡)に会場があり、新卒採用のピーク時には全国47都道府県に会場が設置されます。
まずは、受検したい会場、時間帯を決めて仮予約をします。ここで仮予約となっているのは、次のステップを経て本予約になる仕組みなっているからです。
この仮予約の段階で予約した気になってしまうと、受けたいと思っていた会場・日時で受けることができなくなったり、最悪の場合は会場で試験を受けることができなくなってしまうことになるので注意してください。
なお、予約にあたっては、土日・祝日などの受検希望者が多い日は、すぐに予約が埋まってしまうこともあるので、会場・日時はできるだけ早めに登録する必要があります。
③事前に性格検査を受けて本予約にする
SPIでは大きく能力検査と性格検査があるのですが、性格検査は事前に受けておくことになっています。つまり、会場で試験を受けるのは能力検査のみとなっていることに注意が必要です。
性格検査はあまりカンニングしたりすることのできる性質のものでないこともあり、事前に自宅等でパソコンやスマホから受検することになっています。所要時間は約30分程度です。
この事前の性格検査を完了すると、仮予約が本予約となり、会場で能力検査を受けることができるようになります。
このように仮予約後に性格検査を受けることになっていますが、性格検査を受けることのできる期間は、予約操作した日の27:00(翌日の3:00)までとなっていることに注意が必要です。
27:00(翌日の3:00)を過ぎてしまうと仮予約が取り消されてしまいます。
なんとなく、会場試験の前日くらいでよいのかなと思ってしまう人もいるかもしれませんが、予約操作した日の27:00(翌日の3:00)までということをしっかりと覚えておきましょう。
④会場で能力検査を受ける
会場・日時の仮予約⇒性格検査を受検⇒仮予約が本登録となることで「テストセンター」の予約完了となり、試験当日に会場で能力検査を受けられるようになります。
当日の試験時間は通常の言語・非言語の問題であれば30分程度で、英語が追加されている場合であっても+20分程度になるので、比較的短い時間で終わります。
当日の流れの詳細について次のところで詳しく紹介します。
▼大学職員転職・就職向けサポートサービスの紹介▼
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★内定続々!大学職員への転職をサポートします(出品者:大学職員@教務課(大教さん)さん)
★大学職員へのなり方、伝授します(出品者:キャリアコンサルタント コウさん)
★勤務20年!国立大学 事務職員の本音教えます(出品者:ぱりっとさん)
「テストセンター」受検当日の流れ
「テストセンター」受検の当日の大まかな流れは、
①予約した日時に会場に行き受付に向かう
②受付で受験票と本人確認書類を提示する
③荷物をロッカーに入れて待合室で待機する
④スタッフから合図が出たら試験室に入場する
⑤能力検査を受ける
というような感じになっています。
引き続き、詳細について解説していきます。
①予約した日時に会場に行き受付に向かう
改めて予約した日時を確認し、まずは試験会場の受付に向かってください。遅刻をしてしまうと受験できなくなってしまいますし、受付が混んでいる場合もあるのでできれば15分~20分前には着くようにしましょう。
特に3月~4月は会場によってはすごく混み合ってしまい、並んでから受付完了までに20分~30分かかったということもあったようなので、会場自体にはもう少し早めに到着し、混雑しているようであればもっと早めに並んでしまってもよいと思います。
②受付で受験票と本人確認書類を提示する
受付では受験票と本人確認書類の提示が求められますので、事前にすぐに出せるように準備しておきましょう。
受付にて確認が終わると、待合室に案内されますが、待合室に入るとトイレに行けなくなってしまうので、待合室に行く前に一度トレイに行っておくとよいと思います。
③荷物をロッカーに入れて待合室で待機する
待合室にはロッカーがあります。試験会場には、身分証明書、筆記用具・メモ用紙(会場で配布されるもの)、ロッカーのカギしか持ち込めませんので、それ以外の荷物はロッカーに入れておくことになります。
ロッカーの場所については特に指定されているわけではないのですので、空いている場所を利用することになります(ロッカーがない会場の場合は係員の指示に従うようにしてください)。
荷物をロッカーに入れたら待合室で待機することになります(会場によっては状況が異なる場合もあります)。
④スタッフから合図が出たら試験室に入場する
待合室で待機をしていると、会場のスタッフの方が「第○タームの方の受付を開始します」などの合図が出されます。
その合図が出たら試験室に向かい、改めて受験票と本人確認書類の提示を提示し、会場で準備している筆記用具とメモ用紙を受け取り、指定された座席に着席します(筆記用具とメモ用紙は会場内に設置されている場合もあります)。
⑤能力検査を受ける
会場に入り指定の席に着席したら、パソコン画面に従って受験票に記載されているID等を入力してログインをすると試験が開始されます。
最初に練習問題があります。この練習問題はスキップすることもできるのですが、気持ちを落ち着かせるという意味でも練習問題もしっかり解いてから本番に取り掛かったほうがよいかもしれません。
試験が終わったら、スタッフの方に筆記用具・メモ用紙を返却し、本人確認が終わったら試験が完了となり、試験室を退出します。
「テストセンター」受検当日の持ち物
基本的には受験票と本人確認書類の2点のみになります。試験自体はパソコンで受けることになりますし、筆記用具も会場で配布されることになっています。
受験票については、事前に性格検査を受けて予約が完了すると、マイページに表示されるようになっています。また、予約確認メールも来ることになっているので、どちらかの画面を印刷して持参するような形になります。
また、印刷をする際に、1枚の紙に収まっている必要があり、収まっていない場合は受付で1枚に手書きでまとめることになるので、できるだけ1枚の紙に必要な情報が表示されるようにしておきましょう。
プリンターがない場合は、受験票に記載のあるテストセンターID、カナ氏名、検査名、会場名、電話番号、日程、タームをA4用紙などに記載しておきましょう。
本人確認書類については、顔写真付きのものが必要になっており、運転免許証や学生証などが必要になります。留年している学生については、学生証の有効期限が切れていないかも早めに確認しておくとよいと思います。
特に4月当初に「テストセンター」を受検する場合は、大学での手続きに時間がかかる可能性もあるので注意してください。
「テストセンター方式」を受検する際に注意すべきこと
ここまでにもそれぞれの箇所で「テストセンター方式」を受検するにあたっての注意点をお伝えしてきましたが、改めて「テストセンター方式」を受検する際の注意点をまとめておきます。
<注意点①>
「テストセンター=SPI」ではありません。「テストセンター」であっても玉手箱(C-GAB)の可能性があるので、試験の種類もしっかりと確認しましょう。
<注意点②>
時期によっては希望の会場の予約がしにくくなる可能性があるので、日時の予約はできるだけ早く行うようにしましょう。また、体調を崩したりして当日キャンセルしなくてはならないこともあるので、試験を受ける日は少し余裕を持っておきましょう。
<注意点③>
SPIの場合は事前にWeb上で性格検査を受けておく必要があり、すべて会場で受けるわけではないことを理解しておきましょう(事前に性格検査を受けないと本予約が完了せず当日に受験できないことになります)。
<注意点④>
「テストセンター方式」の試験結果は使い回しができますが、試験の種類が同じ内容である必要があります。例えば、A大学でSPIの「テストセンター方式」を受検し、B大学で使い回しが可能だったとしても、B大学の使い回しが可能な試験の種類は玉手箱(C-GAB)という可能性もあります。このため、どの試験の種類の使い回しが可能かをしっかりと確認するようにしましょう。
<注意点⑤>
ペーパーテストでは、時間内であれば前の問題を見直すことができますが、「テストセンター方式」の場合は、1問ずつ時間が区切られていたり、前に戻れなくなっているので、ペーパーテストのようにいつでも見直しができるという状況ではありません。
<注意点⑥>
ペーパーテストの場合は会場にいる全員が同じ問題を解くことになりますが、「テストセンター受験」の場合は、回答が正解しているか間違っているかによって問題が変わっていくため、ひとりひとりに出される問題が異なります。正解が多いと問題も難しくなりますが、逆に簡単な問題ばかりが出てくるようですと、不正解が多いということになります。
「テストセンター」受検にあたってよくある質問
「テストセンター受験」にあたってよくある質問や気になる点のQ&Aをいくつか紹介いたします。
Q:テストセンターは何度も受けることはできますか。
A:1つの大学では当然に1回しか受けることはできません。
Q:別の大学でテスト結果を使い回すことができるようですが、使い回さないこともできますか。
A:使い回さずに改めて受検することもできます。
Q:試験当日の服装はどうすればよいですか。
A:特に指定はないので、私服でもスーツでも問題ありません。「テストセンター受験」前後に説明会や選考がある場合はスーツになってしまいますが、特に予定がないようであれば受検しやすいようにするためにリラックスできる服装でもよいと思います。
Q:試験当日にキャンセルすることはできますか。
A:試験当日の開始1時間前までは可能となっています。なお、再度日時の予約する際は、性格検査を改めて受検する必要はありません。
Q:遅刻してしまう場合はどうすればよいですか。
A:遅刻すると受験ができないことになっています。日時の変更も試験開始1時間前までしかできないため、開始1時間前よりも後に遅刻することが判明した場合は、会場に直接連絡するようにしてください。
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筆記試験・適性検査が「テストセンター」だった場合の試験対策や注意すべきことまとめ
この記事では、「テストセンター」とはそもそもどのようなものなのかというところから、試験対策の方法や受検にあたって注意すべきことなどについて解説してきました。
特に転職(中途採用)の方にとってはまだまだ馴染みのない試験形態(試験方式)だと思いますので、この記事をご覧になって理解を深めていただけるとよいと思います。