この記事では新卒で大学職員を目指す方の就職活動(業界研究・応募する大学の研究・ES作成・面接試験対策等)を少しでも効率的に進めることができたり、合格の可能性を高めるための採用試験対策ができるようなサイトやツールを紹介いたします。
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はじめに
これは大学職員を目指す方に限らないのですが、新卒時の就職活動は応募する大学・企業もかなり多くなりますし、それと併せて業界研究、応募する大学の研究、応募書類の作成、筆記試験・小論文・グループディスカッション・面接試験の対策などやるべきことが沢山あり、必ず「時間が足りない」という状況に陥ります。
このため、すべての準備を自分ひとりで行うというのではなく、大学のキャリアセンターの方や、サークルの先輩、家族、友人などに相談したりサポートしてもらいながら就職活動を進めたほうが結果的にうまくいくケースが多いです。
また、最近では、就職活動をサポートするサイトやツール(アプリ等)もたくさんありますので、やるべきことが多い中で、できる限り効率的に就職活動を進めるために、このようなサイトやツール(アプリ等)を活用することも大事になってきます。
例えば、ある大学のエントリーシートを作成する際に、志望動機の作成例を見ることのできるサイトを知っていれば作成する時間をかなり節約できますし、面接試験の質問例を知ることのできるサイトを知っていれば「どんな質問の回答を準備すればよいか」と迷うことなく、実際に出された質問から準備していくことで、大幅な時間の短縮ができるようになります。
就職活動はなんとなく自分自身の力だけでやるべきと思っている人も多いのですが、社会に出てからも色々な人に協力してもらったり、必要なツールを活用しながら仕事を進めていくことが多いので、就職活動においても自分でやるべきことと、人やツールに頼ることを切り分けながら、効率的かつ最大限の成果を出すというイメージで進めていけるとよいと思います。
まずは新卒就職サイトへの登録
大学生で就職活動をする人のほとんどは新卒就活サイトに登録していると思いますが、大学職員への就職を目指す人も必ず登録しておくようにしましょう。
大学職員の求人数で考えると、大手サイトでは例年、マイナビ⇒リクナビ⇒キャリタス就活⇒あさがくナビ⇒アクセス就活ナビの順で求人数が多くなっています。
なんとなく求人が多いサイトだけに登録すればよいと思ってしまいますが、、求人サイトによって扱っている大学の求人gな異なるため、できるだけ多くの求人を逃さないために大学職員の求人が出た実績のあるサイトは必ず登録しておくようにしましょう。
新卒で大学職員になるためには「人に頼ること」も大事
上記でもご説明したとおり、新卒で大学職員になるためには自分だけでなく、人に頼りながら就職活動を進めていく必要があります。その理由をいくつかご説明します。
新卒者はアピールできる内容・範囲が限られている
現在の大学職員は人気職種ということもあり、多くの大学でかなりの倍率になっています。特に人気の大学では倍率が100倍を超えることもあり、内定を勝ち取るためにはしっかりと自分自身のアピールすべき点を検討し、他の受験者にはない自分の良さをアピールしていく必要があります。
【本ブログ参考記事】大学職員採用の競争倍率は本当に高いのか~各大学の倍率から考える~
また、転職者の場合は「これまでの職務経験」からある程度オリジナリティのある自己PRがしやすいのですが、新卒で大学職員を目指す人の場合は、アピールできる材料(エピソード)が留学、部活・サークル、インターン、卒業研究・卒業論文、ゼミ、アルバイトなどに限られてしまっています。
このような話せる範囲が限られている中で、応募書類や面接等を通じて、大学側に「この人は大学職員になってから活躍できそうだな」とか「この人はうちの大学に合っているな」とか「この人と一緒に働いてみたいな」などとイメージさせる必要があります。
そのためには、他の受験者と同じような説明ではあまり印象に残らないため、他の受験者との「差別化」を意識して応募書類に記載する内容や面接試験等で説明する内容を準備しておく必要があります。
他の受験者と差別化を行うことは以外と難しい
ただ、この「差別化」を行うというのが意外に難しく、実際に自分自身ではこれがアピールできると思っていたことが、第三者に聞いてもらうとそれは「よくあるアピール」だったり、エピソード自体は悪くないものの、その人の良さを伝えるエピソードとしては適切でないということもあったりします。
逆に、自分以外の第三者に見てもらったり聞いてもらったりすることで、伝え方を少し変えるだけで魅力が伝わりやすい内容になったり、意見交換をする中でより自分の良さを伝えることのできるエピソードが新たに発見できたりすることもあります。
もちろん最終的には自分自身でどのエピソードでアピールすべきは決める必要があるのですが、複数の人の意見を聞いたうえで、アピールできそうなエピソード候補を改めて整理し、その中で自分自身が一番納得のいくエピソードでアピールすることが大事だと思います。
このようなことから、就職活動を進めるうえでは自分自身で完結するのではなく、事前に自分以外の第三者の方の意見を聞ける体制を作っておく必要があります。
どんな人に頼ればよいのか
「どんな人に頼ればよいのか」という点については、大きく5つのパターンがあると思っています。人によって頼りやすいものとそうでないものがあったり、自分に合っているものとそうでないものがあったりもするので、ご自身に合ったものを選べるとよいと思います。
①大学のキャリアセンター
やはり一番はキャリアセンターの職員の方に頼るとよいと思います。
最近の大学は、高校生やその保護者が志望校を決める際にキャリア・就職支援に注目していることもあり、就職支援に力を入れている大学が多いです。
時期によっては込み合ってしまうかもしれませんが、無料でサポートが受けられるのでまずはキャリアセンターに頼れるようにしておくとよいと思います。
一度、キャリアセンターに行って嫌な思いをするとなかなか行きにくくなってしまうこともありますが、業界研究としても、「どんな対応をすれば学生に安心感を与えられるのか」、「足りていないサービスはあるか」なども考えることができるので、ときどきでもよいのでキャリアセンターは活用したほうがよいと思います。
②身近にいる就職活動を経験した先輩
次は、すでに就職活動を経験したことのある先輩です。
先輩についてはサークルの先輩でも、ゼミの先輩でも、アルバイト先の先輩でも、兄弟でも誰でもよいのですが、すでに経験したことのある人に相談したりできるようにしておくとよいと思います。
人によって得意分野が異なるかもしれませんが、自己理解や業界研究、試験対策、就職活動を行うにあたっての心構えの点など、色々な面でサポートしてくれることがあります。
また、両親に相談できる人は両親に相談してもよいと思いますが、親によっては最近の就職状況を理解していない人もいるため、頼っていい部分とそうでない部分を切り分ける必要があると思っています。
③OB・OG訪問
身近に相談しやすい先輩がいないという場合は、OB・OG訪問を検討してみてもよいと思います。
大学によってはOB・OG訪問がしやすい仕組みを作っている大学もあるので、希望の業種や職種の先輩の話を聞くと、その業種・職種でどんな人材を求めているのか、実際にどんな仕事をしているかを聞くことができます。
また、最近は所属している大学以外でも希望する業種や職種などの若手社員に話を聞くことができるようなOB・OG訪問サイトがあるので、このようなサイトを活用してみてもよいかもしれません。
OG・OG訪問サイトもたくさんあるのですが、ここでは3つほど紹介します。他にもたくさんあるので自分自身でも探してみるとよいと思います。
★OB・OG訪問ネットワーク「ビズリーチ・キャンパス」
★大学の先輩以外にも相談できる「Matcher(マッチャー)」
★ランチを楽しみながら相談ができる「ソーシャルランチ」
④新卒向けの就職(就活)エージェント
私が新卒で就職活動をしていた頃はあまりなかったのですが、最近は新卒向けの就職(就活)エージェントがたくさんあります。就職(就活)エージェントでは無料で応募書類の添削から面接試験対策まで様々なサポートをしてくれます。
なぜ無料でサポートしてくれるかと言うと、就職(就活)エージェントは契約のある企業などに学生を就職させることができると一定の報酬をもらえることができるからです。
このため無料だとしても遠慮せずに利用できる部分はしっかりと利用するようにしましょう。
ただ、就職(就活)エージェントによっては利用者が応募する大学との契約がない場合もよくあり、そのような場合は就職(就活)エージェント側にメリットがないためサポートをしてくれない場合もあります。
そのような場合は有料になってしまいますが、次の「有料の就職サポートサービス」の利用を検討してみてもよいと思います。
また、この記事の最後にある「大学職員を目指す人は大学職員だけに応募すればよいのか」でも紹介させていただいているように、大学職員と併行して、大学職員に近い業界や会社に応募する際に利用してみるというのもよいと思います。
就職エージェントもたくさんありますが、ここでは代表的なサイトをいくつか紹介いたします。
★キャリアチケット
就活アドバイザーが様々な業界の動向や選考のポイントをレクチャーし、ES作成から面接試験までサポートしてくれます。「1対1のサポート」にこだわった就活エージェントです。
キャリセン就活エージェント
コンサル歴が10年と長く完全無料で就活のアドバイスをしてくれます。また、キャリセンを利用した内定者のESや業界別・学歴別の内定獲得記を見ることができます。
⇒キャリセン就活エージェント
★JobSpring
ESの書き方から実際の面接対策まで対面やWebでの面談を通じてサポートしてくれます。
★dodaキャンパス
赤ペン先生で有名なベネッセコーポレーション運営するサイトであることもあって「無料の添削サービス」にも定評があります。
⑤有料の就職サポートサービス
私自身もスキルのオンラインマーケット「ココナラ」というサイトで「大学職員を目指す人にアドバイスをします」というサービスを提供しているのですが、このサイトでは様々な就職サポートを行うサービスがあります。
【本ブログ参考記事】(事例紹介あり)大学職員の就職・転職のアドバイスを行っています
私のように大学職員に特化したサービスをしている人もいれば、採用試験対策全般のサービスを提供している人、ES対策を提供している人もいれば面接対策を提供している人もいます。
また、メールでのやりとりだけでなく、オンラインでの模擬面接のサービスを提供している人もいます。
有料となってしまうので気軽には利用できないかもしれませんが、一度サイトを覗いてみて検討してみるのもよいと思います。
⇒スキルのオンラインマーケット「ココナラ」
新卒で大学職員になるためには「採用試験対策ができるサイトやツール」を活用することも大事
続いて、就職活動を進めるうえで重要となる大学職員の採用試験対策ができるサイトやツール(アプリ等)について紹介します。
繰り返しになりますが、大学職員の内定を勝ち取るには、大学業界や応募する大学の研究、応募書類の作成、筆記試験、小論文試験、グループディスカッション、集団面接、個人面接など、選考ごとに試験対策を行う必要があります。
ただ、実態としては時間が足りず、試験対策が不十分なまま選考を受けてしまうことが多く、それで不合格となってしまうと後で後悔してしまうこともあります。
このため、利用できるサイトやツールは積極的に活用して就職活動を効率的に進め、空いた時間でしっかりと試験対策ができるようにしておくことが重要になります。
そこでこの記事では、新卒で大学職員を目指す方が、就職活動の段階ごとに活用できるサイトやツールを紹介します。
大学職員の仕事内容が理解できるサイト・ツール
大学職員の仕事内容を紹介する記事などは各大学の採用ページなどで「職員の声」などとして紹介しているケースも多いためそこまで困ることはないと思います。
ただ、あえて参考になるサイトを1つ挙げるとしたら、「国立大学法人等職員採用試験」のサイトです。
このサイトは国立大学の仕事内容の紹介になっていますが、すべての大学に共通することも多く、わかりやすく簡潔にまとめられています。
具体的には、学生支援、研究支援、国際交流、総務・人事、財務、広報・社会連携、企画・評価、医療支援に分けたうえで、実際に関連する業務を担当している人がどんな仕事をしていて、どんなやりがいを感じているのか、また、年間のスケジュールなどについてもまとめられているのでとても参考になります。
志望する大学が決まっていない段階ではまずはこのサイトを見ると大学職員の仕事内容が理解できると思います。
【本ブログ参考記事】大学職員の仕事内容を理解しておく理由と仕事理解ができる記事の紹介
大学の業界研究ができるサイト・ツール
大学の業界研究ができるサイトとしてオススメなのは「大学職員ジャーナル」と「大学プレスセンター」です。
この2つのサイトを見ることで最近の大学のトレンドを知ることができたり、各大学の特色ある取組を知ることができます。
また、応募する大学が決まっている場合は、サイト内検索で「〇〇大学」と検索することで応募する大学に絞って情報収集することもできます。
ここで得た情報は、応募書類の作成時に活用できたり、面接時に提案が求められた際の参考になる内容があったりするので、時間があればぜひ見ておいていただきたいサイトです。
【本ブログ参考記事】大学職員の業界研究に活用できる各分野の特色ある取組まとめ
自己PRや自分の強みを探すことができるサイト・ツール
自己PRや自分の強みを探すことができるサイト・ツールを利用する際は、まずは自分なりに自己PRにしたい能力や強みを整理したうえで利用するとよいと思います。
そのうえで自分の考えと一致しているのか、一致していないのであればどちらが自分にとって適切なのか、それぞれを融合することはできないか、自分自身で判断できなければ友人などに聞くなどして、自己PRや強みのブラッシュアップに活用できるとよいと思います。
★キャリアパーク★
36の質問から「強み」を診断してくれる「自己分析診断ツール」を使うことができます。
⇒キャリアパーク(公式サイト)
★FutureFinder★
心理統計学に基づいた本格的な自己分析ができ、自分の「強み」や「弱み」を発見することができます。
⇒FutureFinder(公式サイト)
★キミスカ★
無料の高精度自己分析ツールで自分の「強み」を特定してくれます。
⇒キミスカ(公式サイト)
エントリーシートの作成例が見れるサイト・ツール
★ES作成例見放題の「unistyle」★
約49,000個(2020年10月時点)のエントリーシート作成例を見ることができます。
⇒unistyle(公式サイト)
★就活生が就活生に必要な情報を発信している「就活ノート」★
1,000社以上の書類選考を通過したエントリーシートの作成例を見ることができます。
⇒就活ノート(公式サイト)
★キャリアパーク★
内定者のES集をもらうことができます。また、簡単な質問に答えるだけで志望動機や自己PRが作成できる「志望動機ジェネレーター」と「自己PRジェネレーター」を利用することができます。
⇒キャリアパーク(公式サイト)
SPI等の問題が解けるなどの筆記試験対策ができるサイト・ツール
★Study Pro「SPI無料学習サイト」★
SPIテストを無料で体験できるサイトです。アプリ版もあるので、外でサクッと勉強したい人にもオススメです。
⇒Study Pro(公式サイト)
★キャリアパーク★
筆記試験対策に活用できる「SPIパーフェクト問題集&模試」を利用することができます。
⇒キャリアパーク(公式サイト)
実際に面接試験で出された質問等の採用試験情報を見ることができるサイト
採用試験を受けるうえでは、筆記試験はどのような種類であったか、小論文試験のテーマはどんなものであったか、過去の面接試験で出された質問がどんなものだったかがわかると採用試験対策がしやすくなります。
このような情報はなかなかインターネット上で確認することはできないのですが、一部の口コミ系サイトで確認することができます。
このようなサイトはぜひ積極的に利用するようにしましょう。
★就活生が就活生に必要な情報を発信している「就活ノート」★
「リアルな選考情報・体験談」から実際に出された採用選考の情報を確認することができます。
⇒就活ノート(公式サイト)
★みんなの就職活動日記★
会社や大学ごとに掲示板があり、そこで採用試験に関する様々な情報が交換されており、筆記試験や面接の内容についても確認することができます。過去の内容も見れるので、数年遡って確認したいという場合は使いやすいです。
⇒みんなの就職活動日記(公式サイト)
実際に働いている人の口コミ情報が見れるサイト・ツール
実際に働いている人の口コミ情報は、転職サイトが運営しているケースが多く、新卒者は見れない場合もあります。ここでは新卒者も見れるサイトをいくつか紹介します。
★OpenWork★
年収・給与情報、女性の働きやすさ、ワークライフバランスなど計9項目の口コミ情報を見ることができます。その中には「退職理由」もあるので、どのような人が退職してしまうかなどもイメージできると思います。
⇒openwork(公式サイト)
★キャリコネ★
会社や大学の年収・給与明細・賞与(ボーナス)、残業代・残業時間などの実態、ホワイト度・ブラック度チェック、その他(働く環境、やりがい、残業・休日出勤、女性の働きやすさ、長所・短所、出世、退職した人の退職理由)などの口コミ情報を見ることができます
⇒キャリコネ(公式サイト)
総合的に大学職員の採用試験対策ができるサイト
本サイトとは別に「大学職員への就職・転職対策サイト」という会員限定のサイトを作成しています。
このサイトでは、
・ESの作成例
・5つのテーマの小論文作成例
・テーマ別のグループディスカッション対策
・面接試験での回答例
・各大学の面接試験で実際に出された質問
・大学職員を目指す人が知っておきたい66のデータ
・各分野ごとの特色ある取組
・各種大学ランキングまとめ
など、一般には公開しにくい状況を掲載しています。よろしければこちらのサイトもご活用いただければと思います。
⇒大学職員への就職・転職対策サイト(会員限定)
大学職員を目指す人は大学職員だけに応募すればよいのか
私はスキルのオンラインマーケット「ココナラ」というサイトで、大学職員を目指す方からの相談を受け付けています。
その中で、新卒の方から「大学職員以外にも応募したほうがよいですか」と聞かれることがあります。
その際に私からは、「希望する大学にすべて応募するだけでも大変ではあるのですが、可能であればいくつかは受けておいたほうがよい」と回答させていただくことが多いです。
これは、
・大学職員は人気職種であることから最終的に内定を取れない可能性があること
・大学職員以外にも教育や成長支援に携わる仕事がありそれを知ることができること
・民間企業のほうが大学職員より選考が早いケースが多く面接試験に慣れることができること
・民間企業の内定を得ておくとメンタル的に落ち着いて大学職員の採用試験の望めること
・民間企業の内定を得ておくことで面接試験の際の自己PRに活用できること
・万が一新卒時に大学職員になれなくても民間企業から大学職員に転職することは可能であること
があるからです。
また、教育や成長支援に携わる仕事としては、例えば、人材紹介を行う会社、企業等の人事・採用戦略を考える会社、高校生や大学生向けの進路・就職イベントを開催する会社、中学や高校・大学で活用できる教育ITツールを提供・販売する会社、留学支援を行う会社、中学・高校の職員、専門学校の職員など、かなり幅広いものがあります。
大学生の多くは大部分の職業を知らないまま就職活動をしてしまうケースが多く、本来はもっと自分に合った職業があるかもしれないのに、それを知ることのないまま就職を決めてしまうことも多くあります。
このため、大学職員に関連する教育や成長支援に関する会社については少し調べたうえでいくつか応募してみてもよいと思っています。
このような会社は登録している就職サイトでも探すこともできますが、なかなか自分では探すのが大変という人は「スカウト型」の就職サイトに登録しておくのもよいと思います。
「スカウト型」の就職サイトでは、ある程度の希望を伝えておくと、それに合った会社を紹介してくれます。
就職活動中は時間も限られていると思うので、このような「スカウト型」のサイトを利用してみるのもよいと思います。
★オファー型就活支援サービス「dodaキャンパス」
↓詳細はこちらから確認できます↓
★企業が学生にオファーする新卒就活サイト「OfferBox(オファーボックス)」
↓詳細はこちらから確認できます↓
★スカウト型の就活サイト「キミスカ」
↓詳細はこちらから確認できます↓
新卒で大学職員を目指す方からいただいた相談内容と私からの回答を紹介
私は2018年頃から大学職員を目指す方からの相談を受けております。相談の中では様々な質問を受けることがあるのですが、ここでは新卒の方からいただいた質問をいくつか共有いたします。
大学職員採用試験はできるだけ多くの大学を受けたほうがよいか
<質問>
現在大学3年生で大学職員を目指していますが、採用試験はできるだけ多くの大学を受験したほうがよいですか。
私からの回答
個人的には多くの大学を受験することをおススメしております。
その理由は、大学職員の求人は競争率が高く、なかなか内定を得ることは難しいこと、新卒求人の場合、転職市場で出ていない大学の求人が多く出ているからです(新卒時にしかチャンスのない大学が多くあります)。
もちろん、面接等の準備が十分にできないほどの大学数を受けることは問題ですが、大学職員の場合は、書類審査や筆記試験で不合格になるケースも多いので、少なくとも書類審査と筆記試験はできるだけ多くの大学を受験するようにしていただきたいと考えております。
その後、面接試験まで選考が進んだ大学があまりにも多いような場合は、そのときに取捨選択をして、辞退をすればよいと思います。
そして、就職活動を進めている中で、最終的に入職してもよいような大学の内定が出た場合は、その後の採用試験は、それ以上に入職したいと思う大学のみに絞って受験するとよいと思います。
また、別の観点になりますが、実際に面接官を行っていると、内定を出したいと感じた受験生は、よくよく話を聞いてみると、他大学でも複数の内定をもらっていたり、最終面接まで進んでいるという受験生が多くいます。
それを聞くと、採用側としても他大学の人事も認めていると認識し、その人は「優秀な人材」と感じる場合があります。
そのようなタイミングで、「第一志望なので内定をいただけたら必ず入職します」と言われると、内定を出したくなります。
これは、民間企業も同じですが、第一希望以外でも「内定」を持っていると就職活動を有利に進められるケースがあるので、できるだけ多くの大学を受験し、まずは内定を1つ取るように目指するとよいと思います。
就職活動には「時間」だけでなく「お金」の問題もあるので、現実的には多くの大学を受験することは難しいケースもあると思いますが、基本的には上記のような考え方で進めていただければと思います。
採用試験を受ける前に事務職のアルバイトやインターンシップに参加していたほうがよいか
<質問>
大学職員の採用試験を受けるうえで、学生時代に事務職のアルバイトやインターンシップに参加しておくと有利になったりしますか。
<私からの回答>
インターンは学べることも多いですし、アピールの1つにもなるのでよい経験ができそうなものであればやれるとよいと思います。ただ、「事務職」という職種にそこまでこだわらなくても思います。
転職者で即戦力として採用する場合は、大学と近い仕事をしていたほうが採用されやすい場合もあるのですが、新卒の場合は、将来に渡って活躍してくれそうかというポテンシャルを見るので、大学時代に事務職の経験をしていることはあまり重要でないと考えます。
その他に、在籍している大学の中でオープンキャンパスのスタッフや在学生広報メンバーなど、大学運営に携われるようなものがあれば、大学職員の職業理解にもつながるので経験しておくとよいと思います。
(実際に大学職員の仕事として学生と連携して行うような仕事もあるので、そのときにもこの経験が活きる場合があります。)
大学職員への就職を有利にするために、大学2年生の今からできる努力はあるか
<質問>
私は現在大学2年生で、将来大学職員として働くことを視野に入れています。就職を有利にするため、今から出来る努力としては何がありますでしょうか。
<私からの回答>
大学職員になるためには「これをやれば大丈夫」というものはありませんが、面接の場などで有利になるだろうと思われる点について私なりの見解をお伝えします。
①大学の運営に携わる
大学では、オープンキャンパスなどのイベントで、学生がキャンパスツアーを行うなどの学生と連携した取組を行うことがあります。
このような取組に積極的に関わることで、大学職員の仕事のイメージがしやすくなり、面接の場でも具体的に大学職員の魅力を伝えることができるようになると思います。
また、大学職員の方と接することにより、大学職員に関する情報がより入りやすくなります。
上記のようなイベントがない場合は、学園祭の実行委員や、ティーチングアシスタント、大学内でのアルバイトでもよいと思います。
大学の行事や取組に関わることで、現役の大学職員の方とも交流ができ、それが業界研究につながることにもなります。
実際に、上記のような経験を積んだ方が職員となっているケースも多いので、無駄にはならないと思います。
②語学力の向上
すでにご存じかもしれませんが、現在の大学は少子化の影響や大学数が増加したことに伴い、大学間の競争が激しくなってきています。
18歳人口が減少することについては、社会人学生を増やすことや留学生を増やすことで、大学としては生き残りをかけていくようになっていきます。
もちろん、レベルの高い大学では、少子化になろうが、潰れることはないと思いますが、「学生の質の維持」のため、有名大学でも上記の学生を増やす取組を進めている大学が多いです。
現状では、社会人の受け入れについてはなかなか難しいところがありますが、留学生の受け入れについては多くの大学で積極的に行っています。
そのときに、語学力(特に英語力)が高い職員は重宝されます。
一般的には、学生と接する部門(教務系部署や学生支援系部署)のみに、語学力のある職員がいればよいと思われますが、実際には、英語しか話せない先生がいたり、外国から有名な先生を招聘するときには、庶務系の部署や会計系の部署でも、語学力が求められることになります。
現状では語学力が高い職員はそこまで多くなく、英語で対応しなければならない場面が出てきてしまうと対応にものすごく時間がかかってしまうケースも多いので、語学力のある職員は積極的に採用したい大学が多いです。
最近では、応募の段階で「TOEIC800点以上は優先して選考する」というような大学もあります。
このため、可能であれば、語学力(特に英語力)を伸ばしておくことをお勧めします。大学のサークルなどで留学生と交流するようなサークルがあれば、そのような経験もよいよいかもしれません。
資格としては、まずはTOEICでの得点を伸ばしていく必要がありますが、TOEICだけでなく、スピーキング試験のある資格(TOEFL)なども併せて受験しておくとよいと思います。
③色々な経験をしておく
面接の場では、「大学でしっかりと勉強してきた」ということも必要ですが、色々なアルバイトをしたとか、たくさん旅行したなどの幅広い経験をもっておくと、よい印象を与えられると思っています。
大学では、特殊な先生や特殊な学生、また、モチベーションの低い職員、モチベーションの高すぎる職員など様々な人たちがいます。
そのような中で、「この人だったらうまくやっていける」と思わせることが必要になります。
これはなかなか難しいところでもあるのですが、様々な経験を経て、大変なことや辛いこと、楽しいことを体験してきたことを伝えるとよいのかなと思います。
まとめ
就職活動は時間との闘いにもなりますので色々な形でサポートを受けたり、利用できる情報やツールはしっかりと使っていくようにしましょう。