大学職員歴10年以上で、採用試験の面接官を担当させていただいている私が、ここ最近の大学関連のニュースで、先進的でおもしろいと感じた取組や知っておくべきと感じた事例について、分野ごとに各取組・事例の概要をまとめさせていただいています。

スポンサードリンク


2019年2月前半は計25件のニュースを紹介いたします。

このブログではその内容の一部をご紹介させていただいております。

スポンサードリンク

目次

第1章 学生支援に関するニュース
 1 キャリア・就職支援【2件】

第2章 入試・広報に関するニュース
 1 新たな入試制度の導入【2件】
 2 魅力的な広報の取組【1件】

第3章 社会貢献に関するニュース
 1 小・中学生向けイベントの実施【1件】
 2 地域活性化・地域貢献【4件】

第4章 グローバル化(国際化)に関するニュース
 1 海外大学等との交流の促進【1件】
 2 日本人学生の語学力を高める取組【3件】
 3 外国人留学生の支援【3件】

第5章 事件・事故・不祥事に関するニュース
 1 教員の事件・事故・不祥事【1件】

第6章 その他のニュース
 1 文部科学省等の動向【2件】
 2 新設大学・新学部等の設置【1件】
 3 寄附金等の大学の収入を増やす取組【1件】
 4 大学ランキング・統計調査等【3件】

第1章 学生支援に関するニュースの紹介

1 キャリア・就職支援

(1)就活応援イベント「2019就活祭」の開催
<実施大学>
京都産業大学

<取組の概要>
京都産業大学では、就職先が決定した4年生が、「学生就職アドバイザー」として活動しており、学生就職アドバイザー企画・運営する就活応援イベント「2019就活祭」を開催しました。

このイベントでは、勢57人の学生就職アドバイザーが、就職活動を行っている3年生に向けて、模擬面接・模擬グループディスカッションを行い、就職試験に対するアドバイスや就職活動の進め方などを伝授しました。

また、在学時に学生就職アドバイザーを経験し、現在は全国の企業で働く「卒業生アドバイザー」 約90人が、仕事内容や、やりがい、苦労などの本音を語る「OB・OG訪問会」を行いました。

<取組に対するコメント>
就職活動を終えた4年生や卒業生を活用した就職支援イベントは多くの大学で実施されるようになってきています。

私自身は、構成員同士が支え合えるということは、大学の1つの特色だと思っています。

もちろん、教職員が学生に頼り過ぎるのはよくないですが、学生や卒業生が楽しめたり、意義を感じていただけるように、教職員がしっかりと調整することができれば、問題なく実施できると思います。

就職支援やキャリア支援をやりたいと思う方も多いと思いますので、各大学の取組を参考にしながら、自分なりのアイデアを作れるとよいと思います。

第2章 入試・広報に関するニュースの紹介

1 新たな入試制度の導入

(1)高大接続入試の導入
<実施大学>
中央大学

<取組の概要>
中央大学経済学部は、受験生が取得している資格や高校時代の実績を評価したり、高校時代の活動経験をアピールしたりする高大接続入学試験を2020年から導入すると発表しました。

この高大接続入試には、資格・実績評価型と自己推薦型がそれぞれの対象者は次のとおりとされています。

◆資格・実績評価型(主な要件)
 ・基本情報技術者試験及び応用情報技術者試験の合格者
 ・国際バカロレア資格を取得もしくは取得見込みの者
 ・中央大学で2018~2019年度の「経済入門」を履修し、B以上の成績を修めた者

◆自己推薦型
 ・自身が関心や問題意識を持ったテーマについて社会や地域、NPO法人などと連動した活動に取り組んでいる者

<取組に関するコメント>
文部科学省が「高大接続改革」を進めている中で、高大接続を意識した入試を実施する大学は増えてきています。

文部科学省としては、入試において、①知識・技能の確実な習得、②思考力・判断力・表現力、③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度の「学力の3要素」を評価するよう求めてきています。

しかし、実際に大学で入試を行う際に、①と②については試験や面接で評価をしやすいのですが、③についてはなかなか評価が難しく、どのような試験をして、どのように評価をするかが課題となっています。

今回の中央大学の新たな入試制度は、一定の要件を掲げて、筆記試験と面接試験で評価することとしていますが、特定の資格取得者を要件とするケースはあまりないので、とても参考になる取組だと思います。

2 高校生を対象としたイベントや高校との連携

(1)学生スタッフによる広報誌「県大jiman」の発行
<実施大学>
滋賀県立大学

<取組の概要>
滋賀県立大学では、学外への積極的な広報展開と、大学構成員(学生・教員・職員)の学内情報の共有を目的として、学生広報スタッフがつくる広報誌『県大jiman』を年に2回発行しています。

この広報誌は年に2回発行しており、2019年2月で第24号の発行となります。

作成にあたっては、学生広報スタッフが企画から取材、撮影、編集(作文・紙面デザイン)までを行っており、自慢の教授紹介や学生の実態調査、文化祭などのイベントレポート等に取り組んでいます。

<取組に対するコメント>
大学の魅力や強みは学生が一番感じているところだと思うので、学生が積極的に広報活動に関わることは、非常に意味のあることだと思います。

実際にこのような取組を行う場合は、学生に謝礼を払うのか、どこまだ学生にまかせるのか(学生にまかせすぎになっていないか)、広報誌の発行までチェック(問題のある記載がないかのチェック)はどの程度大学が関与するか、取材先への謝礼はどうするか、取材先に失礼なことのないように大学側で事前指導を行うかなど、色々と考えることがあります。

しかし、このようなことを丁寧に行うことが、職員の役割でもあるので、これから大学職員を目指す方は、単に「これをやるべき」というのではなく、それを実施するにあたってどのような業務が発生するかを何となく想像できていると、面接等の場で提案をする際も、説得力が増すと思います。

第3章 社会貢献に関するニュースの紹介

1 小・中学校向けイベントの実施

(1)小学3年・4年生向けのプログラミング教室を開催
<実施大学>
徳島文理大学

<取組の概要>
徳島文理大学では、徳島文理小学校3・4年生を対象としたプログラミング教室を開催しました。

このイベントでは、徳島文理大学の人間生活学部児童学科の学生が先生役となり、ゲーム作成やロボットの制御、小型電子回路のプログラミング体験などを行いました。

<取組に関するコメント>
2020年度から変更予定となっている学習指導要領において、小学校でのプログラミング体験を通した学習活動が求められるようになってきています。

このように、小学校でも様々な教育改革が進められており、今後は、これまでのように小学校の先生方だけでは対応できない部分も出てくることが予想されます。

そのようなときに、大学が小学校の教育に貢献していくことができれば、社会的にも大学の存在意義が高まると思うので、小学校側からの依頼を待つのではなく、大学側から積極的に貢献できることを示し、大学側から動いていく必要があると思います。

2 地域活性化・地域貢献

(1)福井県福井市のブランド食材を使ったメニューの開発
<実施大学>
共立女子大学・共立女子短期大学

<取組の概要>
共立女子大学・共立女子短期大学は、福井県福井市との包括協定に基づき、福井市のブランド食材である「ふくいサーモン」、「越のルビー」、「打ち豆」を使った「春巻き」を開発しました。

この春巻きは、福井市すべての小中学校の学校給食の献立として提供されるほか、東京・銀座と福井市の観光物産館での惣菜販売も決定しています。

<取組に関するコメント>
このメニューの開発は、1つのゼミの取組として進められたものとなっています。

東京と福井とはあまり接点がないように思いますが、先生のちょっとしたつながりで、様々な取組が実現できたりすることも多くあります。

都心にある大学は、自分の周りの地域だけでなく、地方の活性をすることも、台が鵜の存在意義気を高めるためには重要なことになりますので、このような取組は非常に価値のあるものだと思います。

第4章 グローバル化(国際化)に関するニュースの紹介

1 海外大学等との交流の促進

(1)海外に高大接続のための教育研究拠点を設置
<実施大学>
九州大学

<取組の概要>
九州大学では、優秀な留学生を呼び込むために、中国とタイに高大接続のための教育研究拠点を設置しました。

この拠点では、海外の学生に、九州大学の研究を紹介したり、九州大学の教員が、模擬講義を実施したりすることとなっています。

また、九州大学の学生の教育実習の場としても活用し、九州大学のグローバル人材の育成にも活用することとしています。

<取組に関するコメント>
他の大学でも、海外に拠点を作り、そこを起点に広報活動を展開するというのはありますが、その場で研究内容を紹介したり、模擬講義を実施するというのはめずらしい取組だと思います。

また、単に留学生を受け入れるための広報活動で利用するのではなく、日本人学生の実習の場として活用することとなっており、拠点での機能が複数あることで、拠点を継続的に維持していく必要性が増してくるので、とても工夫された取組だと思いました。

すべてのニュースはこちら

2019年2月前半は計25のニュースを紹介しています。
すべてのニュースを見たい方はこちらをご確認ください。

以前のニュースはこちらです。




その他の大学職員採用試験の受験対策ができる書籍はこちらです。



大学職員になりたい人が登録すべきサイトランキング
  1. 各大学の口コミ情報が見れる「キャリコネ」

     各企業や大学の口コミ情報が見れるサイトです。給料、採用面接で実際に出された質問、職場の雰囲気等の口コミ情報を無料で見れます。面接対策を行うために絶対に登録すべきサイトです。興味がある方は『公式サイト「キャリコネ」』、詳しく知りたい方は『サイト詳細紹介ページ』をご覧ください。

  2. グッドポイント診断

     「自分の強み」を知ることができる本格診断サービスです。エントリーシートや面接の自己アピールのヒントになるので必ず1度は実施しましょう(無料です)。診断は『公式サイト「グッドポイント診断」』 詳しく知りたい方は『サイト詳細紹介ページ』をご覧ください。

  3. 転職力診断診断テスト

     テストを受けることにより無料で①転職力総合得点、②総合順位、③予想内定社数、④予想年収を知ることができます。ご自身の経歴ではどの程度の転職が望めるかを確認してみるのによいツールです。診断は『公式「転職力診断サイト」』、詳しく知りたい方は『サイト詳細紹介ページ』をご覧ください。

大学職員転職サイトランキング
  1. リクナビネクスト

     転職サイトは、転職エージェントと異なり、担当カウンセラー等はつきませんが、大学職員の求人を一気に見つけることができます。大学職員の求人が多い転職サイトは何といってもリクナビネクストです。スカウト機能をONにすると大学から直接オファーがきたりします。登録は『公式サイト「リクナビネクスト」』をご覧ください。

  2. マイナビ転職

     同じく大学職員の求人が多いのはマイナビ転職です。大学職員を目指している方の多くが利用しているため、こちらも登録しておくことをおススメします。登録は、『公式サイト「マイナビ転職」』をご覧ください。転職サイトはこの2つのサイトでかなりの求人を占めているので大丈夫ですが、以下の転職エージェントは幅広いサイトで求人出ています。

大学職員転職エージェントランキング
  1. doda

     転職エージェントは担当タウンセラー等と一緒になって転職活動を進めることができます。大学職員の求人は様々なサイトでバラバラと掲載されるため複数のサイトに登録しておく必要があります。その中でまず最初に登録していただきたいサイトです。最近になって大学職員の求人が増えてきています。登録は『公式サイト「doda」』をご覧ください。

  2. マイナビエージェント

     大学職員の求人が比較的多く掲載され、職務経歴書のブラッシュアップや模擬面接等を利用回数や期間に制限なく利用することができます。また、求職者の都合に合わせて夜間や土曜(9:30〜17:30)の相談も受けてくれるところも魅力です。登録は『公式サイト「マイナビエージェント」』をご覧ください。

  3. type転職エージェント

     大学職員の求人が定期的に掲載されており登録しておきたいサイトの1つとなります。転職市場に精通した業界・業種ごとの専門知識をもったキャリアアドバイザーの支援を受けることができます。登録は『公式サイト「type転職エージェント」』をご覧ください。

  4. リクルートエージェント

     転職エージェント最大手で、大学職員の求人も確認されていることから登録しておくべきサイトです。面接向上セミナーは非常に評判がよいです。登録は『公式サイト「リクルートエージェント」』をご覧ください。

  5. ランスタッド

     あまり有名ではないのですが大学職員の求人が出ることがあります。まだ登録している人が少ないと思われるのでもしかしたらライバルが少ない求人があるかもしれません。登録は『公式サイト「ランスタッド」』をご覧ください。

  6. パソナキャリア

     大学職員の求人が時々出されます。親身なカウンセリングで転職者をサポートし、年収アップのサポートも行うとされています。登録は『公式サイト「パソナキャリア」をご覧ください。


スポンサーリンク