大学職員歴10年以上で、採用試験の面接官を担当させていただいている私が、ここ最近の大学関連のニュースで、先進的でおもしろいと感じた取組や知っておくべきと感じた事例について、分野ごとに各取組・事例の概要をまとめさせていただいています。

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2019年1月後半は計28件のニュースを紹介いたします。

このブログではその内容の一部をご紹介させていただいております。

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目次

第1章 教育改革に関するニュース
 1 カリキュラム(教育課程)改革【1件】
 2 特色のある授業・教育の取組【3件】
 3 リカレント教育(社会人教育)【1件】

第2章 学生支援に関するニュース
 1 キャリア・就職支援【4件】
 2 経済支援【1件】

第3章 入試・広報に関するニュース
 1 高校生を対象としたイベントや高校との連携【1件】

第4章 社会貢献に関するニュース
 1 小・中学生向けイベントの実施【2件】
 2 地域活性化・地域貢献【2件】
 3 その他社会貢献【2件】

第5章 その他のニュース
 1 文部科学省等の動向【1件】
 2 新設大学・新学部等の設置【1件】
 3 大学経営【2件】
 4 寄附金等の大学の収入を増やす取組【2件】
 5 大学ランキング・統計調査等【5件】

第1章 教育改革に関するニュースの紹介

1 カリキュラム(教育課程)改革

(1)共同教育学部の設置
<実施大学>
 群馬大学・宇都宮大学

<取組の概要>
 群馬大学と宇都宮大学は、2020年度から全国発の「共同教育学部」を設置することを発表しました。

 少子化の影響で教員採用数が減り、教育学部の縮小が求められている中、教員養成機関としての役割を維持・強化することを目的としています。

 これに伴い、両大学では学生定員を徐々に減らしていくことになりますが、その一方で、それぞれの大学で取得できる免許の種類が、2大学が連携したことにより増えることになり、学生にとってはこれまでよりも選択肢が増えることになります。

<取組に対するコメント>
 教員養成機関の縮小については、文部科学省の有識者会議により、国立の教育学部などに対して、2021年度までに検討するよう求めていたとのことです。

 このような複数の大学が連携して、1つの学部を提供するということは、他の学部でも増えてくると思います。

 実際に教育を実施していくにあたっては、講義の授業についてはテレビ会議システムなどで中継することで対応ができますが、グループワークを行う授業などは、どのように実施していくかを検討していく必要があると思います。

 大学職員としては、単に「共同学部」の設置を推進するのではなく、実務上の課題を認識し、それをどのように解決していくのかという面も併せて、提案を行っていく必要があると思います。

2 特色のある授業・取組

(1)元プロ野球選手を招聘した特別講義
<実施大学>
 江戸川大学

<取組の概要>
 江戸川大学は、メディアコミュニケーション学部マス・コミュニケーション学科の授業である「スポーツジャーナリズム論Ⅱ」の授業の一環として、元プロ野球選手で、現在は野球評論家の仁志敏久氏(元読売ジャイアンツ)を招いた特別講義を行いました。

 講義では、WBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)、東京オリンピックへのコメントや、打撃論や記者を目指す学生へのアドバイス等を行いました。

<取組に対するコメント>
 有名人や芸能人をゲスト講師として招聘する授業はよくあることだと思いますが、このような授業は学生の評判も高いですし、このような取組を行うことで、大学の広報としても活用できるので色々な面でメリットのある取組だと思います。

 単に授業を行ってもらうだけでなく、公開講義として地域の方の参加を可能にすることで、社会貢献活動にもつなげていくこともできます。

 多くの大学で実施していることなので、これから大学職員を目指す方は、採用試験を受ける大学でこのような取組を行っていないかを調べておいてもよいかもしれません。

第2章 学生支援に関するニュースの紹介

1 キャリア・就職支援

(1)就職活動に向けた合宿「メンタイコ合宿」の開催
<実施大学>
 金沢星陵大学

<取組の概要>
 金沢星稜大学では、在学する3年生を対象とし、就職活動に向けて面接対策の自己分析を行う「就職合宿(通称メンタイコ合宿)」が行ったことを発表しました。

 金沢星陵大学では、「就職がいいから」という理由で進学を決める学生が多いことを踏まえ、「論理的思考力を身につける」、「プレゼンテーション力を高める」、「4年生のすごさを知る」をテーマに、様々なキャリア・就職支援を行っています。

 その取組の1つが、1泊2日で実施される就職合宿(通称メンタイコ合宿)で、この合宿では自分を振り返りながら自己PRを作成し発表を重ね、面接で自分がどんな人間なのかを伝えることを考え抜くものとなっています。

 面接対策の自己分析を行う合宿であることから、通称「メンタイコ合宿」と呼ばれています

<取組に対するコメント>
 キャリア・就職支援の取組は多くの大学で様々な取組が実施されていますが、合宿を行うものはあまりないと思います。

 日本の社会の特性として、大学3年~4年にかけて行う就職活動が、その後の将来に渡ってもかなり重要なものとなりますが、当事者たちがしっかりと理解せずに、就職活動の途中の段階で、「もっと早くからしっかりと準備をしておけばよかった」という学生もそれなりにいたりします。

 このため、これから就職活動を始める学生への意識付けは非常に重要であり、この取組はとても重要な取組だと思いました。

第3章 入試・広報に関するニュースの紹介

1 高校生を対象としたイベントや高校との連携

(1)高大連携教育改革シンポジウムの開催
<実施大学>
 金沢工業大学

<取組の概要>
 金沢工業大学は、京都市立京都工学院高等学校及び京都工学院高校と連携し、「高大連携教育改革シンポジウム」を2019年2月に開催します。

 金沢工業大学では、学生が自ら学び続ける力を育むために、学習者中心の教育こそ必要と考えており、特色ある学習者中心の教育の実現を学校全体で目指す2つの高校と議論を行うことで、よりよい教育現場を実現することを目指しています。

<取組に対するコメント>
 高校側にとっては、大学で実施している学びの手法等を取り入れることができるかもしれませんし、逆に、大学でも高校での学びの方法から、何かの気づきがあるかもしれません。

 そういった意味で、今回のイベントは初めての取組だと思いますが、どのようなシナジー効果が出るかは興味があるところです。

 大学の最新の学び方を高校に伝えることは、社会貢献の観点もありますし、それが高校生にとって魅力的な取組に映れば、受験者の獲得にもつながると思うので、非常に意味のある取組だと思います。

第4章 社会貢献に関するニュースの紹介

1 小・中学生向けイベントの実施

(1)小学生向けのサイエンス教室の開催
<実施大学>
 江戸川大学

<取組の概要>
 江戸川大学メディアコミュニケーション学部では、小学3年生の子どもたちとその保護者を対象とした「サイエンス教室 in 流山市立東小学校」を開催しました。

 当日は次のようなテーマを企画し、小学生に「サイエンス」に触れる機会を提供しました。

 ■テーマ
 ・3Dプリンタをみてみよう
 ・コマ/グラスデコを作成してみよう
 ・「ロボットのお話
 ・地球を感じよう!―君も今日から天気予報士?
 ・ペットボトルロケットを飛ばそう

<取組に関するコメント>
 この取組では、小学生向けのプログラムのほかに、保護者向けとして「大学の先生とお話をしてみましょう」というプログラムも準備していました。

 多くの大学では、保護者向けのプログラムとしては、経済支援を含めた学費に関するテーマなどは準備したりするのですが、このようなテーマは新しい発想だと感じました。

 このようなイベントの場で、保護者によい印象を与えておくと、10年後の学生募集にもつながってくるかもしれません。

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 2019年1月後半は計28件のニュースを紹介しています。
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