大学職員歴10年以上で、採用試験の面接官を担当させていただいている私が、ここ最近の大学関連のニュースで、先進的でおもしろいと感じた取組や知っておくべきと感じた事例について、分野ごとに各取組・事例の概要をまとめさせていただいています。

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2019年1月前半は計14件のニュースを紹介いたします。

1月前半は年始ということもあり、いつもよりニュースは少なめでした。
このブログではその内容の一部をご紹介させていただいております。

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目次

第1章 教育改革に関するニュース
 1 特色のある授業・取組【1件】

第2章 学生支援に関するニュース
 1 キャリア・就職支援【2件】
 2 ダイバーシティ【1件】
 3 学生生活・活動支援【1件】
 4 学生が企画・運営する取組【1件】

第3章 社会貢献に関するニュース
 1 小学生向けイベントの実施【2件】
 2 地域活性化・地域貢献【1件】

第4章 その他のニュース
 1 文部科学省等の動向【1件】
 2 大学間連携【1件】
 3 大学ランキング・統計調査等【2件】
 4 その他特色ある取組【1件】

第1章 教育改革に関するニュースの紹介

(1)地域社会や専門に関連した身近な問題に対する解決策を提案する授業の実施
<実施大学>
金沢工業大学

<取組の概要>
金沢工業大学では、問題発見から解決にいたる過程・方法をチームで実践しながら学ぶ「プロジェクトデザイン」科目を2年次の必修として設定しています。

この授業では、ユーザーの抱える問題を発見・分析し、知識やアイデアを組み合わせて解決策を創出し、プロトタイプ(試作品)として具体化し実験・検証・評価しています。

2019年の提案テーマは以下のようなものが設定されています。

◆提案テーマ(一部)
 ・機能性とデザインを高めた外灯
 ・効率が良く設置しやすい小水力発電
 ・振動力発電を身近にする風力発電の騒音問題解決案
 ・道路交通騒音の低減
 ・大地震に備えて
 ・心地よい環境づくり

<取組に対するコメント>
金沢工業大学は、「面倒見がよい大学ランキング」13年連続1位となっていることもあり、「教育」の評価が非常に高い大学と言われています。

このような課題を見つけて提案する授業は多くの大学で実施していますが、私が魅力を感じたのはこの授業を2年生のときに実施していることです。

多くの大学では3年生や4年生などの高学年のときに実施しているケースが多いですが、金沢工業大学では2年生で実施しています。

このような授業は、実際にやってみると、学生としては、「もっとこうすればよかった」とか「次はこうしたい」などと思ったりすることも多いと思います。

そうした経験がさらに3年・4年での授業に活きてくると思うので、2年生のときに実施している意義はかなり大きいのではないかと思います。

第2章 学生支援に関するニュースの紹介

(1)芸能人を招聘した「就職活動決起大会」の開催
<実施大学>
近畿大学

<取組の概要>
近畿大学は、就職活動を迎える約6,000人への激励の意を込めて「就職活動決起大会」を開催しました。

このイベントでは、大学のOB・OGや内定者からのアドバイスだけでなく、2018年M-1グランプリ王者である「霜降り明星」による「プレッシャーに打ち勝ち就活を突破するトーク力」についての講演も実施しています。

<取組に対するコメント>
近畿大学は様々な分野において特色ある取組を行っています。

就職活動が始まる際の支援については、多くの大学でも実施していますが、近畿大学のように、おもしろいイベントにする大学は少ないと思います。

「霜降り明星」のせいやさんは近畿大学出身ということもあり、在学生もとても思い出になるイベントだったのではないかと思います。

そもそもM-1グランプリは2018年12月末に実施されており、今回のイベントは1月12日なので、もともと「霜降り明星」さんを予定していたのかはわかりませんが、仮に、M-1グランプリ後に講師の依頼をしていたとすると、近畿大学の判断力やその迅速さにはびっくりします。

第3章 社会貢献に関するニュースの紹介

(1)小学生以上の子どもを対象とした「ものづくり」の魅力を発信するワークショップの開催
<実施大学>
近畿大学

<取組の概要>
近畿大学経営学部キャリア・マネジメント学科の文能照之教授のゼミ学生(13名)は、大阪府八尾市で、“若者目線”で感じとったものづくりの楽しさや魅力が詰まったワークショップFESを開催しました。

八尾市は、数多くの中小企業が存在し、”ものづくり企業”が集積している地域として知られていますが、自宅のすぐ近くにものづくり企業があっても、何をつくっているのか知る人が少ないのが実情であることを踏まえ、今回のワークショップを開催しています。

<取組に関するコメント>
今回の取組は小学生のために実施していますが、学生がこのような取組を通じて地元の企業を知るということも意味があると思います。

このような取組を通じて、大学生側もインターンシップに参加したり、場合によっては就職するようなことになってくれば、企業にも大学にとっても意味のある取組なると思います。

企業を知ってもらうというイベントは、企業側の視点で紹介するケースが多いですが、今回のように大学生が魅力を調べて、大学生の視点で紹介するというのもおもしろいと思いました。

第4章 その他のニュースの紹介

(1)私立大学に中長期計画の策定を義務付け
<概要>
文部科学省は、少子化の影響で私立大学の経営環境が厳しくなることが予想されることを踏まえ、財務状況の見通しなどを含めた5年以上の計画の策定を義務づけることを柱とした改革の方針をまとめました。

また、経常収支が3年間、赤字になっていないかなどの財務状況を見極める基準を設け、満たしていない場合には、文部科学省が改善を指導するとしています。

さらに、大学側に、経営状況の公表などを明記した、自主的に守るルール、「ガバナンス・コード」の導入も求めています。

<動向に対するコメント>
文科省としては、私立大学の約4割が定員割れとなっている状況があり、経営状況が悪くなると、学生にも影響が及ぶことを踏まえて、中長期計画の策定を義務付けるようです。

もちろんこのような方針を各大学がもつことは必要ですが、大学側の負担は増えていくことになると思います。

本来大学は、できるだけ教育、研究、社会貢献などの大学に求められる基本的な役割のために時間を割くべきですが、近年は、国の様々な政策により、大学側の負担が増えてきている現状もあります。

ときどき、大学業界の中では「改革疲れ」という言葉が出てきたりもしますが、大学側も効率的に仕事を進めていかないと、本来の役割を果たせなくなってきてしまうと思います。

すべてのニュースはこちら

2019年1月前半は計14のニュースを紹介しています。
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