大学職員歴10年以上で、採用試験の面接官を担当させていただいている私が、ここ最近の大学関連のニュースで、先進的でおもしろいと感じた取組や知っておくべきと感じた事例について、分野ごとに各取組・事例の概要をまとめさせていただいています。

2018年12月後半は計28件のニュースを紹介いたします。

このブログではその内容の一部をご紹介させていただいております。

目次

第1章 教育改革に関するニュース
1 カリキュラム(教育課程)改革【1件】
2 特色のある授業・取組【2件】
3 学習支援・教育環境の整備【1件】

第2章 学生支援に関するニュース
1 キャリア・就職支援【1件】
2 ダイバーシティ【1件】
3 学生生活・課外活動支援【3件】
4 学生が企画・運営する取組【1件】

第3章 入試・広報に関するニュース
1 新たな入試制度の導入【1件】
2 魅力的な広報の取組【2件】

第4章 社会貢献に関するニュース
1 小学生向けイベントの実施【1件】
2 地域活性化・地域貢献【2件】

第5章 グローバル化(国際化)に関するニュース
1 海外大学等との交流の促進【1件】

第6章 事件・事故・不祥事に関するニュース
1 大学の事件・事故・不祥事【2件】
2 教員の事件・事故・不祥事【1件】

第7章 その他のニュース
1 文部科学省等の動向【4件】
2 寄附金等の大学の収入を増やす取組【1件】
3 大学ランキング・統計調査等【2件】
4 その他特色ある取組【1件】

第1章 教育改革に関するニュースの紹介

1 カリキュラム(教育課程)改革

(1)2つの大学で連携した「法曹5年一貫コース」の設置
<実施大学>
新潟大学、東北大学法科大学院

<取組の概要>
新潟大学法学部と東北大学法科大学院は、国が制度化を進める「5年一貫コース」を見据え、新潟大学法学部を3年で卒業後、東北大学法科大学院に進学して2年で修了する仕組み(法曹5年一貫コース)の実現を目指すため、法曹人材養成に関する協定を締結しました。

大学間の垣根を越えた5年コースの連携は全国初とされています。

<取組に対するコメント>
新潟大学では昨年まで法科大学院が設置されていたとのことですが、学生募集が厳しいこともあり、募集停止を行っています。

一方で、東北大学では、法科大学院は継続して開設しているものの、学生募集は芳しくない状況もあるようです。

今回の取組は、新潟大学としては、学生の進路を広げることができ、東北大学としては優秀な学生の確保がしやすいということで、お互いにメリットのあると取組となっています。

今後は、優秀な教員の連携などに進んでいくと、更に意味のある取組になると思います。

2 特色のある授業・取組

(1)PBL型授業「プロジェクト演習」の開講
<実施大学>
フェリス女学院大学

<取組の概要>
フェリス女学院大学では、実社会で求められる課題解決力を実践的に学ぶために、PBL型授業「プロジェクト演習」を開講しています。

2018年度は、「横浜と音楽」、「若者による文化の創造と発信」、「ボランティアと地球」、「フェリス女学院150周年記念プロジェクト」の4つのテーマについて、イベントの企画や商品開発に取り組みました。

<取組に対するコメント>
 PBL型授業は多くの大学で取り入れられるようになってきており、今後は、「どのような能力を身に付けることができたのか」、「どの程度の効果があるのか」という視点が求められるようになってくると思います。

 この「プロジェクト演習」では、他学部や他学科の学生とも接点を持つことで新たな刺激を受けたり、学びを深めることができることが1つの特徴となっています。

 また、学生の提案やアイディアが実社会で通用するのかを企業や行政などの連携先から具体的なフィードバックを受けることができることも、プログラムの魅力になっていると思います。

第2章 学生支援に関するニュースの紹介

1 キャリア・就職支援

(1)卒業生を面接官とした模擬面接の実施
<実施大学>
武蔵大学

<取組の概要>
武蔵大学では、3年生を対象とした就職支援プログラム「武蔵しごと塾」の第2弾として、模擬面接等を通じて内定力を高めるプログラムを実施します。

このプログラムは、卒業生による講演の後、卒業生が面接官となって模擬面接を行い、フィードバック等を行うことにより、採用担当者の視点を理解するものです。

模擬面接では、1グループ(5~6名)に対し、卒業生が2名、すでに内定を取得している4年生の「就活サポーター」が対応することになっており、少人数での指導を行うのも特徴の1つだと考えられます。

<取組に対するコメント>
実際に自分の大学を卒業し、就職活動を経験した卒業生が就職指導を行うことは、在学生にとっても魅力的な取組だと思います。

キャリアカウンセラー等のアドバイスも重要ですが、就職活動は時代によっても感覚が異なる部分もあると思うので、内定を獲得した学生や最近卒業した学生から生の情報を伝えるということは、内定力を高めるという点ではかなり重要な視点になると思います。

2 ダイバーシティ

(1)証明書から「性別」を削除
<実施大学>
立命館アジア太平洋大学

<取組の概要>
立命館アジア太平洋大学では、性的マイノリティーの人たちが学びやすい環境を整えるため、大学が発行するすべての証明書類で性別の記載をやめることにしたと発表しました。

3年前から職員の部会を設け、対応策を検討してきたとのことです。

<取組に対するコメント>
多くの大学でダイバーシティの取組を推進してきていますが、証明書にある性別の記載への対応を行ったのはあまり聞いたことはありませんでした。

性別を消すことは簡単なようですが、提出先が求めているものはなかなか削除しにくいという事情もあります。

アジア立命館太平洋大学では、3年前から職員の部会を設けて検討しているとのことなので、この他にも先進的な事例があるかもしれません。

第3章 入試・広報に関するニュースの紹介

1 新たな入試制度の導入

(1)児童養護施設の出身者を対象とした推薦入試の実施
<実施大学>
青山学院大学

<取組の概要>
青山学院大学では、児童養護施設で暮らす子どもたちの大学進学を後押しするため、全国でもめずらしい施設出身者を対象にした推薦入試を実施しています。

この推薦入試で合格した入学者は4年間の学費が免除され、月10万円のきゅうふがた奨学金を受けられるようになっています。

<取組に関するコメント>
同じような取組として、立教大学コミュニティ福祉学部では、入試に合格した施設出身者の4年間の学費を無料にし、年間80万円の給付型奨学金を付与したり、早稲田大学でも同様に4年間の学費を無料にし、月に9万円の給付型奨学金を付与する取組を行っているようです。

私自身はこのような取組があることは知りませんでしたが、福祉系や心理系の大学等では、児童養護施設との関わりも多いと思うので、そのような大学では導入の余地があると思います。

第4章 社会貢献に関するニュースの紹介

1 小・中学生向けイベントの実施

(1)「夢の教室in豊田」に学生を派遣
<実施大学>
中京大学

<取組の概要>
日本サッカー協会等が主催する「夢の教室in豊田」に、中京大学体育学研究科の学生が講師として参加しました。

この取組は、トップアスリートが子供たちに夢を持つことの大切さを講義と実技で伝える取組で、日本サッカー協会、愛知県豊田氏、トヨタ自動車、中京大学で連携して実施しています。

<取組に関するコメント>
このように学生が貢献できる場はたくさんあると思います。

今回の取組は、社会貢献や地域貢献の一環にもなりますが、学生にとっても非常によい経験になると思います。

大学として学生が活躍できる場をできるだけ設定することで、学生自身の成長を促すとともに、大学自体の魅力向上にもつながると思います。

第5章 グローバル化(国際化)に関するニュースの紹介

1 海外大学等との交流の促進

(1)マレーシアデイズの開催
<実施大学>
神奈川大学

<取組の概要>
神奈川大学では、マレーシアを含むイスラム圏の文化に対する理解を深める機会を提供するため、「マレーシアデイズ」というイベントを開催しました。

このイベントは、世界全体のイスラム教徒の人口が2020年には約20億人に達すると推測されていること、キリスト教に次ぐ第二の宗教として位置付けられること等を踏まえて実施するものです。

<取組に関するコメント>
神奈川大学湘南ひらつかキャンパスでは、すでにムスリム(イスラム教徒)の先生や留学生のための礼拝室を設置しているようです。

多くの大学では、大学のグローバル化(国際化)に向けた取組を進めており、留学生の受け入れを積極的に行っています。

一方で、施設面の整備が追い付いていない大学も多いと言われているので、留学生を呼ぶからには環境面の整備を進めておく必要があります。

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2018年12月後半は計28のニュースを紹介しています。
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これまでにまとめたニュースをご覧になりたい方はこちら
大学職員になりたい人が確認しておきたい大学関連ニュース(まとめ)

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大学職員になりたい人が確認しておきたい大学関連ニュース(2018年12月前半版)

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