大学職員の面接試験で出される「最近の気になるニュース」とは

大学職員の就職・転職での面接試験では、「最近、教育や大学に関するニュースで気になるニュースはありますか?」という質問をされることがあります。

このような質問をされたときは、教育や大学に関するニュースや最近読んだ書籍を紹介し、その感想を伝えることになります。

ここでは、私が気になったニュースや書籍を紹介するとともに、一部のニュースについては、簡単な解説や面接での回答例を紹介します。

最近の気になった教育や大学に関するニュース

学生が外国人向けおもてなしイベントを開催

<実施大学>
金城学院大学(愛知県名古屋市)

<キーワード>
国際交流、産学連携

<ニュースの概要>
金城学院大学の国際情報学部のゼミ学生が中部国際空港株式会社と連携し、中部国際空港セントレアで、「外国人おもてなしイベント」を開催しました。

このイベントは、空港の中で日本の「縁日」を再現し、日本に来られた外国の旅行者に、日本の文化を体験してもらったり、感じてもらったりするものです。

イベントのテーマを「かわいい」に設定し、女子大生ならでは様々なイベントを企画・実施しています。

<解説>
学生が主体となって社会とつながる活動で、多様な学びを進めるうえでの1つのおもしろい取組だと思います。

イベントの企画・実施にあたっては、販売促進や広報活動、オリジナル商品の開発なども行ったようで、通常の授業では学べない多くのことを学べたと思います。

今回のイベントは、ゼミを活用しておこなっているため、ゼミの担当教員が中心になっていますが、協定書の締結などの手続きなど、大学職員が関われることも多くあると思います。

このような学生のためになるイベントは、大学職員としてもやりがいのある仕事に1つになると思います。

<大学職員の面接での回答例>
愛知県にある金城学院大学では、海外からの外国人旅行者のために、学生が空港で日本の魅力を伝えるために「外国人向けおもてなしイベント」として、お祭りの「縁日」を行ったとのニュースを見ました。

ニュースの中では、学生がイベントを実施するにあたって、広報活動やオリジナル商品の開発に携わることで普通の授業では得られないことを学んだ記載されていました。

私もこのような学生に様々な学びの場を与えられるよう場を作るサポートがしたいと思いました。

海外での合同インターンシップを開催

<実施大学>
帝京大学(東京都)、近畿大学(兵庫県)

<キーワード>
就職支援(キャリア支援)、大学連携

<ニュースの概要>
帝京大学と近畿大学は、ベトナムのホーチミン市で産学協同による海外インターンシップを実施しました。

この海外インターンシップの目的は、言葉の異なる海外でインターンシップを行うことにより、「課題解決能力」と「コミュニケーション能力」を身につけることとしています。

インターンシップでは、学生にミッションが与えられており、そのミッションは「日本の製薬会社の芳香剤シェア拡大と市場開拓」となっており、ベトナム市場に日本の芳香剤を売り込むことを求めています。

<解説>
海外インターンシップは多くの大学で取り入れたいと考えている取組です。

それは、多くの大学では、大学のグローバル化を目指しており、グローバル化に向けた取組の1つなるからです。

また、大学としては、質のよい卒業生を輩出し、その学生が社会で活躍することで、大学の存在意義を

<大学職員の面接での回答例>
帝京大学と近畿大学で海外でのインターンシップを行ったとのニュースを見ました。

グローバル化が進む中で、大学として海外インターンシップのような体制を整備することはすごく重要だと感じました。

また、1つの大学だけではできないことも、複数の大学で連携することでできることがあるのだと感じました。

世界大学ランキングが発表!日本の最高位は東京大学で45位

<実施機関>
Times Higher Education(THE)

<キーワード>
大学ランキング

<ニュースの概要>
平成29年9月5日にイギリスの高等教育専門誌であるTimes Higher Education(THE)が「世界大学ランキング」を発表しました。

世界大学ランキングは教育、研究、論文被引用数、国際性、企業からの収入の5つの分野について、13の指標でスコアを算出しています。

日本の大学では、東京大学が46位、京都大学が74位、その次が201位~250位に大阪大学、東北大学、301位~400位に名古屋大学、九州大学がランクインしています。

<解説>
世界大学ランキングは、日本の大学には不利だと言われています。

というのは、例えば、論文被引用数などについては、日本語の論文は英語圏の国では利用されにくかったり、国際性についても英語を標準語としている国よりは留学生が入りにくいからです。

また、ここ数年は徐々に日本の大学の順位が下がっている傾向にありますが、これは世界大学ランキングのスコアの算出方法が変わったためで、急にレベルが下がったということではないと言われております。

ただ、世界大学ランニングを気にする必要はないかというと、そう簡単ではなくて、例えば、海外の大学に日本人学生を留学させようとした場合、いわゆる交換留学という形で派遣することが多いです。

交換留学を利用するためには事前に海外の大学と交換留学協定を締結することが多いですが、このときに相手方の大学からは世界大学ランキングの順位を見られることがあります。

このときに、相手方の大学と同じようなレベルの順位であれば、比較的スムーズに協定の締結を進めることができますが、こちらの大学のほうがランキングが低い場合は、協定の締結がうまくいかなくなったりしてしまいます。

こういったこともあるため、日本人学生をどんどん留学させたいという大学は、ランキングを上げるための対策をしていく必要があります。

<大学職員の面接での回答例>
世界大学ランキングで全体的に日本の大学の順位が落ちたとのニュースを見ました。

少し調べてみると、順位が下がったのはスコアの計算方法が変わってきたということもあったようですが、日本の大学が世界と競合していく時代だと思うので、日本の大学もランキングを上げるための対策も考えていく必要があると思いました。

日本初の道徳教育専攻を開設

<実施大学>
麗澤大学(千葉県)

<キーワード>
大学改革

<ニュースの概要>
麗澤大学大学院では、平成30年4月に日本初となる学校教育研究科道徳教育専攻を開設することになりました。

道徳教育特化した初の大学院となり、道徳に関わる理論と実践の往還を成し得る高度な指導力を見につけた教員を育成することなどを目的としています。

<解説>
学生を集めるために、ユニークな教育課程を開設する大学は多いです。

この改革が成功したかどうかは、最終的にはしっかりと学生を集めることができたかになるので、この改革がどうなっていくかは今後も注目していく必要があります。

通学不要のオンライン大学が開学

<実施大学>
東京通信大学

<キーワード>
大学改革

<ニュースの概要>
平成30年4月に通学不要で、場所や時間、費用を気にせずに大学卒業資格を取得できる東京通信大学が開学することになりました。

授業は動画配信により行い、講義以外にも単位取得状況の確認や学習相談などもすべてスマホなどのインターネットでできる仕組みとなっています。

授業の動画については、15分×4セットとなっており、隙間時間に学べるような工夫もなされています。

このため、社会人の方なども学びやすい教育体系となっています。

授業料も4年間で62万円となっており、従来の大学よりも圧倒的に安い金額となっています。

<解説>
このような大学は今後も増えていくと思いますし、半分は動画で授業を受けて、半分は大学で授業を受けるという大学も出てきそうです。

今回開設される学部は情報マネジメント学部と人間福祉学部の2学部となっておりますが、これらの分野は近年はなかなか学生が集まりにくい分野でもあります。

新しく開学する大学になるので、ある程度は学生の入学を見込んでいると思うのですが、感覚的にはちゃんと学生が集まるのかなぁと疑問に思います。

高校生が現役大学生と一緒に授業を受講できる体験授業の開催

<実施大学>
中央大学(東京都)

<キーワード>
高大連携、大学広報改革

<ニュースの概要>
中央大学では、中央大学への入学を希望する高校生や既卒生を対象に、大学で実施する授業を現役の大学生と一緒に受けることのできる体験授業を開催いたします。

多くの大学では、オープンキャンパスの機会などに、高校生向けの模擬授業を実施したりしていますが、この体験授業は、高校生向けにアレンジしたものではなく、実際の大学の授業を体験させるものとなっています。

<解説>
この取組は何度か実施しているようで、評判もよいようです。

高校生に面白い授業を見せることで、大学の印象をすごくよくすることができるので、国宝戦略としても非常に有意義な取組だと思います。

実質就職率ランキングが発表

<実施機関>
大学通信

<キーワード>
大学ランキング

<ニュースの概要>
平成29年9月14日に大学通信が卒業生が100人~1,000人の大学を対象とした「実就職率ランキング」を発表しました。

実就職ランキングでは、就職率=就職者数÷(卒業者数-大学院進学者数)×100でスコアを算出しています。

上位5位は以下のとおりとなっています。

1位:大阪総合保育大学(大阪府)
2位:富山県立大学(富山県)
3位:鳴門教育大学(徳島県)
4位:ノースアジア大学(秋田県)
5位:豊田工業大学(愛知県)

<解説>
各大学が発表する就職率では、就職率=就職者数÷就職希望者×100となっている場合があり、進学もせず就職していない学生については、「進路不明者」などとして、就職率の分母からはずすことで就職率を上げたりしています。

このランキングでは、普段はあまりランキングでも見ないような大学があるので、大学職員の採用試験を受ける方はチェックしておくとよいと思います。

大学ランキングは、多くの種類があるので、大学職員の採用面接を受ける大学がランキングに入っているかどうかは、事前にチェックしておくとよいと思います。

学生が社員食堂のメニューを考案

<実施大学>
金城学院大学(愛知県)

<キーワード>
産学連携、社会貢献

<ニュースの概要>
金城学院大学の生活環境学部食環境栄養学科では、株式会社魚国総本社と連携し、学生が考案したメニューを自動車メーカーの食堂で販売しました。

メニューについては、平成28年に実施された「未来の栄養士考案レシピプロジェクト」で選ばれたメニューで、「リコピンたっぷり!トマトdeミートうどん」、「150g野菜のスープパスタ」、「ユーリンチー丼」などです。

大学では、今後の産学連携など実践的な学びによって、学生の能力を高める取組を進めていきたいとしています。

<解説>
栄養系の学部・学科を持っている大学ではときどきある取組ですが、学生にとってもよい学びの場となりますし、広報的にもニュースになりやすいので大学としてはぜひ進めたい取組だと思います。

学生の発想力はすばらしいものがあるので、学生の力を借りながら、大学を宣伝していくということも大事になってくると思います。


スポンサーリンク