この記事では、大学職員に採用されるために必要な資格があるかという点についてお伝えいたします。
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大学職員に採用されるために必要な資格とは

大学職員に採用されるために必要な資格はあるのでしょうか。

よく大学職員への就職・転職活動をしている方に聞かれたりもするので、自分なりにどんな資格が必要になるのか、採用試験でアピールにつながりやすいのかを考えてみました。

まず、通常の大学職員の事務職を募集する場合、大卒などの学歴を要件とする大学はありますが、特定の資格を求める大学はほとんどないと感じています。

ただし、通常の事務職ではなく、例えば、キャリアカウンセラーなどの専門職を募集する場合は、「キャリアコンサルタント」などの特定の資格を求める場合があります。

また、最近では、「TOEIC〇〇点以上」など、一定の「英語力」を要件とする大学は少しずつ増えてきました。

このため、通常の大学職員の総合職については、一部の大学については、大学職員になるために必要な資格は、「英語力」となっている場合があります。

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大学職員の採用試験では英語力を求められるケースが増えてきている

英語力といっても、その場で英会話をするというよりは、形式的に、必要な点数をクリアしているのかということが多いと思います。

このため、英会話ができないからあきらめるのではなく、受験するための最低限の要件だと考えたほうがよいと思います。

ただし、国際基督教大学や上智大学など、一部の大学では採用試験の中で英語を問う内容を含めている場合も出てきています。

それでも、まだまだかなり少数の大学だと考えられます。

仮に、受験したい大学で英語の要件を求めていたとしたら、要件をクリアするための勉強をすればいいと思います。

例えば、TOEICであれば、英会話がほとんどできない人でも、個人的な感覚では頑張れば700点くらいまでは取得することができると思うので、英会話ができないからあきらめるのではなく、TOEICで必要な点数をとるための勉強をすればいいと思います。

TOEICの得点を上げるためには、へんに実用的な英会話を覚えようとするのではなく、TOEIC対策のみに集中すると効率的に勉強を行うことができます。

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私自身もそうでしたが、英語の勉強は、継続してやらなければなかなか成果が出ず、成果が出る前に途中で挫折してしまう人が多いと思います。

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オンライン英会話の利用という方法もありますが、私も利用してみましたが、ある程度日常英会話ができないと、なかなか継続して勉強することが難しいと思います。

英語力以外に大学職員の採用試験で有利になる資格はあるか

次に、英語力以外に大学職員の採用試験で有利になる資格があるのかについて考えてみたいと思います。

英語力以外で考えてみると、ほとんどの大学では、応募の要件に特定の資格を求めているケースは少ないため、大学職員に採用されるために必要な資格というのはないのかもしれません。

ただし、少なくても大学職員に採用されるために「有利になる資格」や「アピールできる資格」は個人的にはあるのかなと思っています。

また、直接的にアピールにならない資格であっても、あなた自身の前向きさや自ら目標を設定する姿勢、努力の過程などをアピールする材料になりうると思います。

このため、ここでは、大学職員に採用されるために「有利になる資格」や「アピールできる資格」について、なんとなく考えてみたいと思います。

まず、通常の事務職として採用されたときの配属先は、特定の分野の部署にずっと配属されるというよりは、教務、会計、財務、総務、産学連携、企画、庶務、入試など様々な部署に配属されることになります。

これを踏まえると、様々な業務に共通して求められる(あったほうがよい)資格と各部署に求められる(あったほうがよい)資格の2種類があると思います。

大学職員の様々な部署に共通する資格とは

まず、様々な部署に共通する資格としては、パソコンに関する資格があります。

大学職員の事務職は、会議などに使う資料を作ったり、学生に配布する資料を作ったりと、膨大な資料を作る場面が多いです。

このため、様々な資料を迅速に処理するパソコンスキルがあるということを証明できると、少しは採用されるのに有利になるのかなと思います。

実際の現場では、ワード、エクセル、パワーポイントが使えれば、ほとんどの資料を処理することができるので、アクセスなどのやや高度なスキルまでは求められないと感じています(もちろんできるにこしたことはありませんが)。

ただし、エクセルのマクロを活用した業務改革など、エクセルの高度な能力は評価される可能性が高いです。

以上を踏まえ、ワード、エクセル、パワーポイントが使える能力を証明できる資格としては、MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)という資格があります。

そこまで強くアピールできるものではないかもしれませんが、「最短7日間」で学べるプログラムなので、他にアピールするものがないという場合などは、挑戦してみる価値があるかもしれません。

MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)の資格と取りたい方は、以下のサイトで詳細を確認することができます。
★公式サイト「ヒューマンアカデミーの通信講座『MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)』

また、様々な部署に共通する能力としては、課題発見力、説明力、チームワーク力、コミュニケーション力などがありますが、これらを明確に証明できる資格はなかなかありません。

このため、これらの能力は、学生時代に学んだことや課外活動、社会人についてはこれまでの業務経験などからアピールすることになります。

もし、現在も学生や社会人であるのならば、これらをアピールするためのエピソード作りをしていくという作業も必要になってくると思います。

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大学職員の各部署で求められる資格とは

次に、各部署に求められる(あったほうがよい)資格について、考えてみたいと思いますが、その前に、大学職員の採用後の配属先について考えてみたいと思います。

一般的に、大学職員の募集の段階では、多くの場合は、どの部署に配属するかを決めていることは少なく、採用した人材の適性に合わせて、適切な部署に配属していると思います。

つまり、面接の段階で、「この人はこの部署に配属すれば活躍しそうだ」と思わせることが、採用への近道になるのかなと思います。

このため、主な配属先となる部署に関係する資格を取得しておくことで、採用する側(大学側)が応募者の採用後の活躍をイメージしやすくなり、それが、採用されるためにちょっとは有利になるのではないかと思いました。

これらを踏まえ、ここでは、大学でも主要な業務である①学生支援の部署、②会計関係の部署、③総務・人事関係の部署、④産学連携関係の部署について、必要な(あったほうがよい)資格について、考えてみたいと思います。

学生支援の部署に必要な(あったほうがよい)資格

まず、①学生支援の部署の職員に必要な(あったほうがよい)資格についてです。

学生支援の部署では、就職に関する相談に乗ったり、状況によっては精神的に不安定な学生の対応をすることがあります。

一番よいのは国家資格でもある「キャリアコンサルタント」だと思います。

しかし、キャリアコンサルタントは、お金も時間もそれなりにかかってしまうので、長期的に「就職支援」や「キャリア支援」をやりたいと思う人でなければ取得することは難しいと思います。

このため、その他に同じような資格がないかを考えてみたところ、「メンタルケア心理士」や「ケアストレスカウンセラー」などという資格がありました。

これは、国家資格ではないため、「キャリアコンサルタント」と比較すると、そこまで評価の高い資格とは思いませんが、大学においても学生の心のケアが求められているので、そのような観点から資格を取得したと言えれば、一定のアピールにはなると思います。

興味がある方は以下のサイトからそれぞれの資格の詳細を確認することができます。
★公式サイト「ヒューマンアカデミー「キャリアコンサルタント養成講座」
★公式サイト「LEC東京リーガルマインド
⇒トップページで「キャリアコンサルタント」で検索

★公式サイト「ヒューマンアカデミーの通信講座『メンタルケア心理士・ケアストレスカウンセラー』

会計の部署に必要な(あったほうがよい)資格

次に②会計関係の部署の職員に必要な(あったほうがよい)資格についてですが、この部署は、やはり簿記の資格になると思います。

私の大学でも、会計部署に配属されてから簿記の資格を取得したという話を何度か聞いたことがあるので、簿記の資格は会計関係の部署では一定程度必要であると考えられます。

もともと簿記資格を取得していなくても大学の会計の仕事はできますが、簿記資格があったほうが、採用後の業務の理解度が早くなると思います。

大学職員における会計関係の仕事は、ずっと大学職員として勤務するのであれば、一度は担当することになると思いますので、そういった意味でも取得しておくと、今後に活用できる場面が出てくるかもしれません。

取得するとしたら、2級か3級になると思いますが、個人的には無理して2級を取得するよりは、無理せずに3級を取得してもよいと思っています。

興味がある方は以下のサイトからそれぞれの資格の詳細を確認することができます。
★公式サイト「ヒューマンアカデミーの通信講座『簿記検定2・3級講座』

総務・人事関係の部署に必要(あったほうがよい)資格

次に③総務・人事関係の部署の職員に必要な(あったほうがよい)資格についてですが、社会保険労務士が該当すると思いました。

社会保険労務士はかなり難易度が高い資格ですが、総務・人事関係の部署で活用される知識を得ることができます。

特に、最近では、労働法がちょくちょく変わっていくので、資格取得を通して、法令を解釈する能力を身につけると、大学職員になった後に活用できると思います。

また、もう1つ、「衛生管理者」という資格があります。

労働安全衛生法で定められた国家資格で、労働者の健康障害や労働災害を防止するための資格です。

実は、企業や大学では、一定の規模ごとに衛生管理者を配置しなければならないのですが、特に複数のキャンパスをもっている大学では、キャンパスごとに衛生管理者を置かなければならないところ、実際には配置しきれていないケースがあったりします。

そのような課題があるときに、うまく採用試験を受けることができれば、この資格が1つのアピールポイントになることも想定されます。

興味がある方は以下のサイトからそれぞれの資格の詳細を確認することができます。
★公式サイト「ヒューマンアカデミーの通信講座『社労士安心合格講座』
★公式サイト「LECリーガルマインド東京
★公式サイト「BrushUP学び

産学連携関係の部署に必要な(あったほうがよい)資格

最後に、④産学連携関係の部署の職員に必要な(あったほうがよい)資格について考えてみたいと思います。

ここではかなりレアな資格になりますが、「知的財産管理技能検定」が該当するのかなと思いました。

大学では、先生方の研究成果について、「特許」の手続きなどを職員がいます。

本当に専門的な部分は、外部の「弁理士」などにお願いをするのですが、そこまでの手続きは大学の職員が行います。

もちろんこの資格を取得していなくても大学の中の仕事はできますが、資格を取得していると、先生方からの信頼度を高めることができます。

興味がある方は以下のサイトからそれぞれの資格の詳細を確認することができます。
公式サイト「LECリーガルマインド東京
⇒トップページで「知的財産管理技能検定」と検索

以上が、私が思いついた持っていると有利になると思われる資格です。

役に立つかはわかりませんが、参考にしていただければと思います。

なお、資格の取得までいってなくても、「今、勉強している」という状態でも少しは有利になるのかなとも思います。

ほかにもいろいろあるかもしれませんので、また思いついたら追記をしたいと思います。

大学職員に合格するための採用試験対策については、「現役大学職員面接官が伝える大学職員採用試験への対策」という記事で紹介しています。

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・大学職員歴10年以上で採用試験の面接官を担当
・これまでに大学職員を目指す約100人の方の応募書類等の添削や面接対策に対応
・キャリアコンサルタント(国家資格)保有
・ツイッター(@daigaku_123)でも採用試験対策に関する情報を発信しています
・Amazonで採用試験対策に関する電子書籍を販売しています
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